9月21日(土)東京国立博物館と東京都美術館「福田美蘭展」に行ってきました。
福田美蘭展、期待しないで行ったのですが、これが良かった。
父がグラフィックデザイナーやトリックアートで著名な福田繁男、祖父が童画家の林義雄という芸術の血筋をひいた方。
下のポスターの作品は福田美蘭の少女時代、東京芸大の門で撮った写真と芸大の徽章であるアカンサスの葉をプリントしたもので、作品は後ほど紹介しますが、不思議にインパクトがあります。
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会場は、都美術館のB1,B2、B3階で、そのうち、B3のフロアは写真撮影OKということで、ここで撮った写真を中心に紹介します。
中世の著名な絵画をベースに、美蘭なりのテーマを持ってアプローチをした作品。
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西洋画を題材にした左の作品や、トーハク所蔵の中国画の名画「紅白芙蓉図」 、宗達の風神雷神図にチャレンジしたものなど、洋の東西を問わず、美蘭流に切り込んでいます。
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風神雷神図のアップ。 アクリル絵具のタッチもダイナミック。 展示作品のわかりやすいキャプションも特徴です。 このキャプションはブレました。 てすみません。
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山水画とボーイング787、祖父林義雄の死を弔う涅槃図
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涅槃図をアップで。 そういえば、小さい頃、見た記憶がある動物達だ。
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バルコニーに都美術館の設計者 前川國男のパネル。 このパネルで、フロアの展示に奥行きと時間感覚の広がりが出てきたように感じます。
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ポスターになった作品「アカンサス」。 写真とプリントと絵画が組み合わさって、不思議な感覚になります。 少女時代の美蘭の表情も効いていますね。
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東北大震災をうけての作品が並びます。
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狩野芳崖の「悲母観音」にインスピレーションを受けて描いた作品。 母性をストレートに描いた力強さが素晴らしい。
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フロアの天井は高く、B2階の展示作品も上部が見えます。
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広重も。
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プリント作品もありました。
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鏡のなかに写る自分を撮ってみました。 こうして見るのが作者の意図なのかな。
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土曜日だったのですが、鑑賞にはちょうど良いくらい人出でした。 出口で、ルーブル美術館展の入場待ちの人混みをみて、ゾッとしました。
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B1、B2階も、驚く作品、楽しい作品にあふれていますが、一つ印象に残った作品をWebから。
「安井曾太郎と孫」と題された作品。 曾太郎と孫の表情がいい。
ほとんどの作品がアクリル絵具で仕上げられていました。 油絵具の西洋画作品ばかり見てきた私にとっては、少し違和感があったのも事実。
色鮮やかなアクリル絵具なのですが、なんだろう・・・深味が足りないような 素人なので見当違いかもしれませんが。