土曜日は銭湯に。
常連がいる。 もっぱらスポーツやギャンブル,そして地域の身近な話題であるが(政治の話は滅多に聞かない),必ず話し好きがいて傍らには聞き上手が揃うので話が弾む。 講釈師は,タクシーの運転手や左官の頭領,中小企業の社長など,40ぐらいから80歳ぐらいの長老まで千差万別。 価値観や経験が全く異なる人が集う。 だから,ちょっとした所謂,異業種交流会の様である。
人って不思議,そして面白いと思う。 自らの交通違反の多さや車大破の交通事故を得意げに話す。 或いは,持病や病歴を誇らしく語る。 普通はネガティブで隠したい事柄が,あからさまに話題になる。 眉をひそめたくなるが,所詮は一過性,その場限りの無責任な話にする。
だから話題に乏しい小生などは,黙って聞いているだけでずいぶんと勉強になる。
・・・と余計な講釈をしなくても,あの広い洗い場と湯船があれば,もう癒し効果十分だ。 桶がぶつかり「カーン」と響く音などなんとも心地よい。 人の仕草も見ていて飽きない。 子供には良い経験になるだろう。 そういえば,子供の頃に湯船で泳いだことが思い出された。 疲れが消える一時である。
内風呂が当たり前になり,とんと銭湯と疎遠になっていたが,近頃は毎土曜日は欠かさず通っている。 子供の頃は30円ぐらい?だったか,今は430円。 この料金で心身ともにリフレッシュでき,おまけに無駄な情報を得られるのであるから,誠に有難いことである。
肩に力が入っている時など,まさに銭湯は天国,いや極楽である。
虹のバク