展示会で説明員をしていると,この人の様にはなるまいと思う人に出会うものだ。
こちらの説明を聞くのも程々に,本来はこうあるべきで,その様になっていないのはおかしいと自説を述べ,話にならないと憤慨してブースを去って行く人である。
展示会は会議の場ではない。 自説を述べるのも良いが,少なくとも情報を求めて来られたはずである。 展示会で自分に都合の良いものだけを探すとしても,そのような姿勢で本当に求めたものを見つけられるのかと疑問に思うのだが,余計な詮索であろうか。
早合点して正しく理解していないかもしれない。 また,既知の自分の知識よりも新しい情報もあるだろう。 だから色々な説明を聞いても損はないはずだ。 それをしないで気に入らないと去っては,みすみす宝の情報を前にUターンをするようなものだ。
反対に,聞き上手な訪問者にはこちらから自然と手持ち情報を話してしまう。 こちらのほうが,どんなにか得だろうに。
その唯我独尊の人はどこのブースでも,否,人生,他の場面でも同じようにやっているのだろう。 そう思えば,その人は一生の間で,どれ程の情報を見逃がすことになるのかと考えてしまう。
こちらの説明が要領を得ないからそうさせたかも知れない。
「もとはこちら」のとおり,当方の未熟さにも責任があるかも知れない。 だからあえて反論はしないでご意見を伺っておく。 そして心の中で,少なくとも自分はあの様にはなるまいと思う。