うまつぎ「駅」

むか~し昔、馬が荷物を運んで来た。草臥れた馬はココで荷物を下ろし元気な馬に引き継いだ。今は車が荷物を引き継いでいく。

阿波五ケ所巡り参拝

2021-10-21 16:22:30 | 趣味・特技

 秋遍路シーズンの10月20日、コロナ禍で県外は躊躇されるなか安心な県内で遍路を再開した。

 四国遍路は、2順目に入っているが2年前36番青龍寺を最後にコロナ蔓延により中断したままである。
 度々の長距離ウォーキングで少し自信がついてきたこともあり、歩き遍路をやってみようかと思いついたが、全工程は自信がないので比較的近距離に密集している「阿波五ケ所巡り」というものに挑戦してみることにした。
 最初の札所13番大日寺駐車場に着いて「さあ出発❕」と荷物を取ろうとしたところで金剛杖を忘れてしまったことに気がつき、お大師さまを忘れて行くわけにはいかないので、取りに帰って小一時間のタイムロスとなってしまった。
 お大師さまを連れて大日寺駐車場に戻り、やっと五ケ所巡りのスタート地点に。車は大日寺駐車場に残して、大日寺を打ったあと次の14番常楽寺へと向かった。大日寺納経所で「今から五ケ所巡りをします。」というと手書き地図を下さり、常楽寺までの歩きの道順を説明してもらっていた。
 

しあわせ観音さまを見ながら大日寺へ入る。


常楽寺への案内石柱




打ち始た時には曇っていたが常楽寺へ向かう頃には青空が拡がってきた。




この坂は思いのほか長い登りで、帰り道なら疲れてしまいそうだった。


別れ道で案内標識が有るのに間違って遠回りをしてしまった。


やっと常楽寺に到着

 頂いた手書き地図とスマホの地図アプリを頼りに歩いていき、途中少し道に迷い遠回りをしてしまったが、思いの外早く常楽寺に到着。これは順調だ、楽勝だ❗
 常楽寺を打ったあと、次は一度歩いたことのある15番国分寺までの約10分。ところが、油断したためか道を間違えて20分もかかってしまった。
 

岩がゴロゴロ、特徴ある境内


常楽寺を出る時には猫ちゃんのお見送りが、、、。




国分寺山門に到着

 国分寺のお詣りを済ませて納経所へ行き納経印を頂いたあと、昨年、本堂横の庭園が改修され大変綺麗になっているとの情報をフェイスブック友達から聞いていたので、是非観ておかなくてはと入った。これがまた予定時間オーバーの原因となった。庭園前の縁側にご住職が座っておられ、庭園内を観覧のあとパンフや冊子を見せてくださりいろいろと説明してくださった。ここで30分はロス(済みません、ロスと言うのは失礼ですね)してしまった(-_-;)
 
国分寺本堂と修復された庭園と枯れ池




本堂前にあった石碑だが、庭園工事のあと工事業者が持ち帰り後日返却してもらったが、文化財のため設置工事をするには文化庁の許可申請が必要となり、この石碑の謂れも今では不明のため申請も出来ない状況になってしまい今となってはどうすることも出来ず、本堂横の目立たない場所に転がしたままとなっている。(ご住職談)








冊子の写真を真似て写してみたがプロには勝てなかった。




 やっと国分寺を出て次は16番観音寺。もう午後1時を過ぎていた。コンビニで買ったパンとおにぎりを食べる時刻はとうに過ぎている💦。でも時間が押しているのでトイレだけして歩き始めた。地図アプリを見ると所要時間が一番長い27分というのを知り、ますます焦りが、、、。
 しかし、ここは順調に予定どおりの所要時間で観音寺に到着できた。観音寺を打った後やっと横の駐車場で昼食を摂ることが出来た。お腹に食物が入りホッと。
 

観音寺の手前住宅街を進む。昼ごはんはまだだが、まだまだ元気。


やっと観音寺に到着




観音寺本堂

 いよいよ最終目的17番井戸寺へと歩き出した。もう、スマホアプリだけを頼りに進んでいった。井戸寺に着くともう3時半を過ぎていた。足の痛みを少し感じて疲れも感じた。この分だと帰りは時間的にも体力的にもバスで大日寺まで帰るしかない。歩いていたら日も暮れて夜道になるだろうし、、、。喉の調子も上がって来ていたので最後はゆっくりと読経したかったが、本堂も大師堂も高速読経で飛ばして(でも飛ばし読みではない)納経所へと向かった。
 ところが、井戸寺といえば「御面影の井戸」。何となく気になり井戸を覗いてみると自分の顔が見えにくい。井戸の水面に自分の顔が映らないと3年以内に厄災に見舞われると謂れがあり、気になって何度も何度も見直した。明るいところから急に暗い井戸を覗き込むから瞳が開いておらず見えにくいだけだろうと思い、一旦目を瞑ってみたり色々と努力してやっと微かに見えたので少し安心して納経所へと向かうことが出来た。
 

空が晴れ渡り田園風景も最高に。


ここでも少し迷って遠回りに。足腰が重くなってきた。


インプラントのアフターでいつもお世話になっている歯科医院。馴染みのあるところに出てきて一息つけた。
 

やっとこさ井戸寺に到着


御面影の井戸では不安に襲われた。

 井戸寺を後にして、バス停を探して国道へと急いだ。4時台のバスにはもう無理かもと焦りながら、足の痛みも忘れて必死だった。
 バス停を見つけて時刻表を見ると午後4時50分。まだ1時間もある。その前は3時15分。1時間半もの間バスは来ないんだ。1時間あれば大分歩けるし、すこし駆け足すればほとんど帰り着くことが出来そう。しかし、この足はそこまで鍛えられていない。バスを待つしかなかった。コンビニでトイレ借りてジュースを買って残っていたパン2個で補食を摂り、バス停に戻った。予想どおりバスは7分ほど遅れてやってきた。大日寺前の停留所で降りると午後5時10分過ぎであった。薄暗くなっていた。
 ウォーキングで歩いたこともない16キロメートル歩いていた。
帰りも歩いたら20キロを超えていただろう。頑張って脚を鍛えてもこの歳では鍛えるどころか杖つき老人になってしまうだろう。
 

20000歩超える快挙

 
 翌朝そして夕方になっても、足腰とも思ったほどの痛みもなく少し自信と満足感を得た。井戸寺の井戸で顔が見えなかったのは、「顔」ではなく「姿が見えない」が正解で、思い違いしていた。「姿なら見えていたから心配ないや」と一安心した。


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