うまつぎ「駅」

むか~し昔、馬が荷物を運んで来た。草臥れた馬はココで荷物を下ろし元気な馬に引き継いだ。今は車が荷物を引き継いでいく。

絶景パワースポットと歴史散歩の旅\(~o~)/

2019-10-25 19:45:41 | ご長寿
 まだ明けやらぬ中秋の朝5時、海辺のまち美波町「日和佐道の駅」には、いかにも仕事をリタイアして数年は過ぎ、サンデー毎日の生活にもすっかり慣れ親しんでいるだろうと見受けられる古老の旅人が、たった一人大きな荷物を担いで立っていた。彼は「NTT労組退職者の会」会員であり、年に一度のこの旅を楽しみにしている常連の一人である。今年も予想通り元気に参加してきた。出発の前週に相次いで発生した台風20・21号に、今回のこの旅が危ぶまれた10月22日のことである。この日は、ちょうど天皇陛下の「即位礼正殿の儀」が執り行われる今年限りのおめでたい祝日でもあった。運転手と添乗員そして乗客の古老一人を乗せて、バスは仲間の待つ阿南方面へと走り出した。「山口絶景スポット元乃隅神社・角島大橋と歴史のまち1泊2日の旅」の始まりである。
 最終乗客は、三好市から参加した3名の男女で坂出バスターミナルから乗り込んできた。全員揃ったところでバスは一路、第一目的地、岩国市の日本三名橋の一つ「錦帯橋」へと向かった。

 坂出を立ってから3時間以上はかかったろうか。やっと最初の観光地「錦帯橋」に到着した。橋を渡る前にまずは腹ごしらえ。近くのホテルで予約していたランチ「押し寿司」を食してから橋へと向かった。台風の影響か秋とは思えないほどの暑さと陽射しが少しキツかったが、当初心配した大雨のことを考えるとこちらの方が余程ありがたかった。そんなわけで、橋を渡って対岸へ着くなり「日本一のアイスクリーム屋さん」(日本一は値段『450円』と『500円』の高さか?)を発見。みんなでワイワイガヤガヤとはしゃぎながら食後のデザートを楽しんだ。






 次に向かったのは、幕末・維新で有名な萩市。「明倫学舎」では、ガイドさんの案内で発明展示物や歴史に名を残した著名人の功績について説明を受けたが「昔の人は偉かった!」と改めて感動するばかりであった。説明と案内の合間に時々質問を投げかけてくる現地ガイドさんに毎回、正答を返していたTAさんの博学ぶりにはガイドさんのみならず同行の皆も驚かされた。続いてすぐ近くの松下村塾を見学がてら、吉田松陰をお祀りしている松陰神社へ参拝した後、本日の宿「萩本陣温泉」へと向かい予定時刻の午後5時にはホテルに到着した。








温泉入浴の後は、お決まりの夕食宴会。歌に踊りにお祭り騒ぎの2時間であった。まずはMKさんの吟詠にて景気づけ祝いをして芸能発表会がスタートした。それぞれ毎年お得意の芸を披露して楽しませてくれる人、今回初参加で意外に受けた人、みんな楽しいひと時を過ごすことが出来た2時間でありました。「懇親礼宴会の儀」の後は、一部の会員のみ個々の客室にて「二次礼宴会の儀」で盛り上がったようだが、そちらの方は非公開であったようで詳しくはわからないとのこと。



 翌10月23日は電信電話記念日。今ではサンデー毎日の退職者会員にはあまり関係ないので、予定通りのスケジュールを楽しむのみである。今回の旅の本命である「元乃隅神社」と「角島大橋」観光へとバスを走らせて行った。どちらも想像以上の絶景に一同、感動のため息が絶えなかった。角島大橋をバックに二回目の集合写真を撮り旅の記念とした。「真ん中辺の人は端へ寄れ!橋が写らん」と叱られ(橋がメインか?)泣き泣き端っこへ。左右の6人ほどは写っていないのではと今更ながら心配がよみがえってきた。





















 当初は懸念されたお天気であったが、始まってみれば雨の心配など全くなく今回の参加者は日々善い行いをしてきたことが証明できた素晴らしい旅であった。さて、来年は何処に行こうか何を食べようかと次回に夢を馳せながら、日本一の群馬県を追い越しトップに立ったであろうと思われるほどのお土産を背に負い両手に抱えそれぞれ帰路についた。
 初日、始発に乗るべく「日和佐道の駅」に姿を見せた「美しい70代」の古老が、帰り道で同じ場所に降り立ったのはスッカリ夜も更けた深夜ではなかったろうか。無事に我が家に帰りついただろうかと他人ながらも妙に気になる雰囲気を醸し出している御仁であった。


コメントを投稿