おはようございます、こんにちは、こんばんは。ちみかなです。
ここ数日、急に暑くなりだして、このまま夏に突入することになったらどうなるの
と思ったとたんに今日は雨が降り出し、数日は続く模様。梅雨、なんですかね。
明日は待ちに待った、ぺんろけさんのヤジリンがnikoli.comで出題される日。
そして、明後日12日はぺんろけさんがテレビに出演される日。楽しみ!
閑話休題。
北山猛邦さんの『私たちが星座を盗んだ理由』というミステリを読みました。
全5篇からなる短編集で、それぞれ、ラストがぴりりと効いていて、楽しめます。
こういうミステリを読むと、自分もまた書きたいなあ、と創作意欲を掻き立てられ
るんですよねえ。
個人的にすきなのは、『恋煩い』、『妖精の学校』、『嘘つき紳士』の3篇。『恋
煩い』は親しくない先輩と恋人関係になりたいがために、噂や都市伝説の類の
おまじないを実行していく女の子のお話。『妖精の学校』は離島で暮らす、子供たち
だけの世界のお話、『嘘つき紳士』は携帯電話を拾った主人公が、本当の持ち主の
ふりをしてある女性とメールをして親しくなっていくお話。どれも、衝撃的なラスト
が用意されていて、物語の余韻が楽しめます。
また『終の童話』では、ラストが曖昧な書き方になっていて、主人公が取ったであろう
二つの行動のいずれとも取れるようになっています。ただ、どちらを選んでいても、
最後の一行から読み取れる情報は変わらず、バッドエンドであるところが悲しい。
そして、特筆したいのは『妖精の学校』。この物語は、読後に読者がラストの意味を
考え、調べ、納得した上で再読する必要性があるのです。そうして再読することで
『妖精の学校』は初読とはまったく別の感想が生まれ、なんとも不思議な感覚が
味わえるようになっています。
こういった、物語が本の中で閉じずに、読者が既に有している知識や、あるいは
読者が進んで調べることで物語に隠された意味が分かる、なんていうのが好きなん
ですよね。
こういうミステリは印象深く記憶に残るので、自分でも何か書いてみたいなぁと
思うものの、たいていのことはやられてしまっていて、二番煎じにしかならないのが
難しいところ。むむむ。
ところで、城シリーズ第5弾の石球城殺人事件はいつでるんだろう……。
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