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パークシティ武蔵小杉の購入記

パークシティ武蔵小杉を購入した時の記録です

(15)竹中工務店

2006-10-16 | パークシティ武蔵小杉(説明)


パークシティ武蔵小杉の設計・施工は竹中工務店になります。今日は竹中工務店についてのお話です。
http://www.takenaka.co.jp/index.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E4%B8%AD%E5%B7%A5%E5%8B%99%E5%BA%97

1610年に竹中藤兵衛正高氏によって名古屋にて創業された竹中工務店は、当初は神社仏閣の造営をしていました。約400年の歴史がありますが、創立第1年は1899年に神戸に進出した時となります。1904年に無筋コンクリート(住友安治川倉庫)、1912年に商店建築で日本初の鉄筋コンクリート(高島屋京都店)、1916年に鉄骨鉄筋コンクリート(大阪朝日新聞本社)を竣工させ、建築技術を向上させていき、1958年に東京タワーを施工。さらに1960年にはサンフランシスコに事業所を設立させ、海外進出も果たしています。現在、海外の事業所は18ヶ国に上ります。その他に、TACSS工法、TBW工法、TSTシステムなど竹中独自の技術を開発しています。

売上高は2005年度で1兆238億円。従業員7720名、一級建築士2752名となっています。また竹中グループとして、大きく4つのグループ(建設事業、開発事業、マネジメント・エンジニアリング事業、海外事業)に分かれており、建設事業では、マンションの工事関連はもちろんのこと、土木・道路・電気・給排水・内装・造園・ゴルフ練習場や駐車場経営など、幅広い分野を展開しています。開発事業では、不動産の開発はもちろんのこと、ゴルフ場やリゾートホテル、スキー場の経営を行っています。マネジメント・エンジニアリング事業では、不動産の管理、損害保険代理業、リース業、コンサルティング、人材派遣業、福利厚生業務などを行っています。



竹中工務店の建築作品ですが、以下のページがよくまとまっていて見やすいと思います。写真も充実しているので、建築物が好きな人にとってはたまらないページです。最近の建築物で言うと、元麻布ヒルズ・アクティ汐留・汐留シティセンター・晴海アイランドトリトンスクエア・愛宕グリーンヒルズMORIタワー・東京オペラシティ・品川プリンスホテル新館などあります。
http://www.takenaka.co.jp/majorworks/majrwrk.htm



また、1989年に竹中工務店は「SKY CITY 1000」構想というのを掲げて、高さ1000mの超高層タワーを企画しています。東京タワーの3倍もの高さを誇るこのタワー。果たして実現するのでしょうか。ここまでくるとアニメの世界のようです。ちなみにこのタワーには35000人が居住し、10万人の就業者が生活するということです。賛否両論あるでしょうが、400m四方の敷地に一つの小都市を生み出すプロジェクトと言えるかもしれません。
http://www.takenaka.co.jp/superhigh_j/index.htm

2010年を目標に高さ600mのホロニックタワーというのも計画しているようです。こちらに関しては延期は確実でしょう。
http://www.takenaka.co.jp/engi_j/c02/c02_1.html



そしてパークシティ武蔵小杉に竹中工務店がどのように関わっているのでしょうか?ポイントは3つあります。超高強度コンクリート、耐火性能、スーパーフレックスチューブの3つです。

まず超高強度コンクリートについてですが、基本的にタワーマンションをRC造(鉄筋コンクリート造)で建築しようとすると、低層階のコンクリートを巨大にする必要があります。そこでコンクリートの強度を増すことで、それを解決する必要がありました。竹中工務店は1980年頃から高強度コンクリートの開発に着手し、パークシティ武蔵小杉SFTでは最高100N/平方㎜、MSTでは最高150N/平方mmのコンクリートが採用されることになりました。150N/平方mmは世界最大の数値です。

しかし、通常の超高強度コンクリートは密度が高いため、火災の際に水蒸気の逃げ場が無く、コンクリート表層が剥離・飛散・爆裂する恐れがありました。そこで耐火性能をアップさせる必要が出てきたのですが、これに対応する技術がAFRコンクリート(高耐火コンクリート)です。AFRコンクリートとは、コンクリートの中にポリプロピレン繊維などの合成繊維を混入させることで、火災の際にその繊維が溶けて水蒸気の逃げ場を作り、剥離などを防ぐというものです。そして、コンクリート内部に鋼繊維を入れて大地震の横揺れによるコンクリートの破壊を防ぐ技術が、APCコンクリートとなります。AFRコンクリートはパークシティ武蔵小杉のSFTに、APCコンクリートはパークシティ武蔵小杉のMSTに採用されています。



そしてスーパーフレックスチューブについてですが、下記のページに詳しく解説が載っていますが、要するに4種類のチューブ型の架橋(チューブ架橋・ダブルチューブ架橋・クロスチューブ架橋・パラレルチューブ架橋)からいくつか選んで、その物件に最適なものを採用するというものです。こちらの技術が採用されている既物件は「ルネッサンスタワー上野池之端」「D'グランフォート神戸三宮タワー」になります。この技術によって、従来のラーメン構造に比べて内部の梁を少なくすることが可能となり、自由度の高い住戸設計が可能となりました。
http://www.takenaka.co.jp/news/pr0407/m0407_01.html

さらに竹中工務店は、スーパーフレックスウォールという技術も開発し、赤坂タワーレジデンスTop of the Hillで採用されています。こちらの技術は、梁の少ない高さのあるワイドビューが可能になるのが大きなメリットとなり、外観もガラスを多用したスマートなものにすることが可能となります。
http://www.takenaka.co.jp/news/pr0603/m0603_02.html

(14)タワーマンション高さ比較

2006-10-12 | パークシティ武蔵小杉(説明)
パークシティ武蔵小杉のMSTは、分譲マンションの階数で日本一、最高部の高さで首都圏一になります。


まず現状はどのような順位になっているのでしょうか。

順位 名称              階数 高さ(高さは最高部)
1.クロスタワー大阪ベイ        54階 200.37m
2.アクティ汐留            56階 190.25m
3.エルザタワー55           55階 185.8m
4.リバーシティ21・センチュリーパークタワー 54階 180m
5.Wコンフォートタワーズ EAST     54階 178.48m


そしてこれから竣工予定の高層マンションは以下の通りです。

パークシティ武蔵小杉(MST) 59階 203.5m 2009年4月竣工
THE TOKYO TOWERS      58階 192.29m 2008年1月竣工
パークシティ豊洲(A棟)  52階 179.96m 2008年3月竣工
北浜超高層プロジェクト   54階 210m 2009年3月竣工


惜しくも北浜超高層プロジェクトに抜かれる形になりますが、首都圏で言えば一位になります。2009年4月の時点で以下のように順位が変動することになります。

1.北浜超高層プロジェクト   54階 210m
2.パークシティ武蔵小杉(MST) 59階 203.5m
3.クロスタワー大阪ベイ    54階 200.37m
4.THE TOKYO TOWERS      58階 192.29m
5.アクティ汐留        56階 190.25m


ちなみに、世界一高い木は115.5mのアメリカ杉(レッドウッド)で、アメリカのカリフォルニア州で確認されています。マンションで言うと30階以上の高さです。
レッドウッド国立公園内にあり、ハイペリオンと名付けられているのですが、木を登って木の高さを測定したそうです。機械を使って登ったのだと思いますが、測定方法が原始的で驚きました。
http://www.asahi.com/science/news/TKY200609300281.html

(13)トュリとドュリがいた森の解説

2006-10-11 | パークシティ武蔵小杉(説明)


昔々 むさしの森のおおきな川ぞいに 天までとどく2本のスギの木がありました
空のむこうには しあわせの泉があって トュリとドュリが住んでいました
泉の水には しあわせを招く ふしぎな力がありました

((むさしの森というのは武蔵野の森ともとれますし、敷地内の植栽とも解釈できそうです。多摩川沿いの武蔵野の森と読むのが自然でしょうか。こちらの2本のスギの木というのは、敷地の南東にある「大樹の門」のことです。))

スギの木は どんどん おおきくなりとうとう 天の泉をつらぬくほどに
すると キラキラしずくが降りはじめ地上に 人々を呼びよせる いくつもの波紋ができました

((敷地の西側に「波紋の広場」が設置されますが、この波紋と言うのは、幸せの泉のしずくでできた波紋のようです。人々を呼び寄せるとありますが、駅前の立地ということもあり、実際に人通りの多い場所となりそうです。))

波紋の広場とスギの木を たくさんの人々が行き交うようになり やがて 大きな通りができました
波紋の広場にむかうとき こころに あたたかな明かりが灯される
スギの木をめざせば やすらぎの色へと変わっていく
そんな道を ここに暮らす人々は しあわせの大通りと呼びました

((波紋の広場と大樹の門の間の通りは、「森の大通り」となります。こちらで述べられている通り、歩く方向によって異なる照明となるように演出されるようで、完成予想のCGを見てみると、波紋の広場に向かう時は淡い緑。大樹の門に向かう時は淡い黄色の照明になるように見てとれます。淡い緑で暖かさを、淡い黄色で安らぎを表現しようとしているようです。))



大地に満ちたしずくは ちいさな滝となって流れ落ち 幻想的な霧がたちこめる池ができました
池は どんどんおおきくなり 人々が住む森へとひろがっていきました

((こちらはMSTの東にある「うるおいの森」のことだと思います。曲線状で3段の階段状の滝が設置され、水の音と霧が、森の静寂を際立たせる演出になりそうです。朝にここの近くを散歩すると気持ちよさそうです。こちらの泉は、もともと天にあった幸せの泉という設定のようです。))


そこで 水道橋をつくり しあわせのしずくを もうひとつの池に移しました

((SFTの東側に「やすらぎの泉」がありますが、これのことだと思います。やすらぎの泉には石積み風の水道橋があり、そこからしあわせの泉の水が流れ落ちる設定となっているようです。この水道橋はSFTのラウンジから見ると、植栽を借景とした風景に。サンデッキから見ると噴水と水道橋との共演を。東の冒険の森から見るとSFTを背景とした水道橋を楽しむことができそうです。また、こちらのやすらぎの泉とうるおいの森の泉は夜にライトアップされ、幻想的な光景が楽しめそうです。))


やがて 天の泉はからっぽになり トュリとドュリは しあわせを求め 森の水辺に舞いおりてきました

子どもたちが 家をつくってあげると とてもよろこび みんなと仲よく暮らすようになりました

((「ふれあいの丘」というのがMSTの東に予定されていますが、こちらの木の枝の上に鳥小屋が設置されるようです。またちょっとした休憩場所となる東屋も設置され、こちらの屋根の上にはトュリ君が休んでいます。))


春の訪れとともに さくら色の風景がひろがる そんなうつくしい森が お気に入り
今でも この森を歩けば トュリとドュリが遊んだ跡を たくさん見つけることが できるかもしれません

((SFTの南東に「冒険の森」ができますが、こちらのことだと思います。スギの木から北に向かうと曲がりくねった道になりますが、ちょっとした冒険心を刺激するものとなるようです。道の両側には4種類の桜の木(ヤマザクラ・ヤエザクラ・マメザクラ・ソメイヨシノ)が植えられ、春に散歩すると気持ちよさそうです。また、こちらは小鳥たちの遊び場にもなり、トュリとドュリも散歩したのでしょうか。道には小鳥たちの足跡があるそうです。ちなみに桜については以下のサイトで解説されていますが、日本にある桜の種類は300種以上とのことです。http://www.rurubu.com/entame/04spring/unchiku/))


あなたの心に しあわせの泉があれば トュリとドュリは 時はこえて やさしく語りかけることでしょう

((トュリとドュリが心の中にも話かけてくれるようです。果たして心の中に幸せの泉は見つかるでしょうか。))

(12)トュリとドュリがいた森

2006-10-10 | パークシティ武蔵小杉(説明)
パークシティ武蔵小杉のMRに行くと、パンフレットなどの冊子をたくさん頂きますが、その中に「トュリとドュリがいた森」という題名の小冊子が入っています。こちらにトュリとドュリ、パークシティ武蔵小杉とのちょっとした物語が載っています。今日はその物語を転載し、明日解説していく予定です。字数で考えると短いちょっとした物語ですが、とても奥の深い物語のようです。



昔々 むさしの森のおおきな川ぞいに 天までとどく2本のスギの木がありました
空のむこうには しあわせの泉があって トュリとドュリが住んでいました
泉の水には しあわせを招く ふしぎな力がありました

スギの木は どんどん おおきくなりとうとう 天の泉をつらぬくほどに
すると キラキラしずくが降りはじめ地上に 人々を呼びよせる いくつもの波紋ができました

波紋の広場とスギの木を たくさんの人々が行き交うようになり やがて 大きな通りができました
波紋の広場にむかうとき こころに あたたかな明かりが灯される
スギの木をめざせば やすらぎの色へと変わっていく
そんな道を ここに暮らす人々は しあわせの大通りと呼びました

大地に満ちたしずくは ちいさな滝となって流れ落ち 幻想的な霧がたちこめる池ができました
池は どんどんおおきくなり 人々が住む森へとひろがっていきました

そこで 水道橋をつくり しあわせのしずくを もうひとつの池に移しました

やがて 天の泉はからっぽになり トュリとドュリは しあわせを求め 森の水辺に舞いおりてきました

子どもたちが 家をつくってあげると とてもよろこび みんなと仲よく暮らすようになりました

春の訪れとともに さくら色の風景がひろがる そんなうつくしい森が お気に入り
今でも この森を歩けば トュリとドュリが遊んだ跡を たくさん見つけることが できるかもしれません

あなたの心に しあわせの泉があれば トュリとドュリは 時はこえて やさしく語りかけることでしょう

(11)トュリとドュリ

2006-10-09 | パークシティ武蔵小杉(説明)




パークシティ武蔵小杉のコンセプトはツインバードですが、そのツインバードを意識したのでしょうか。トュリとドュリという二羽のキャラクターがデザインされています。トュリは背が高くて好奇心旺盛な男の子。ドュリはポッチャリしていてマイペースな女の子のようです。



名前:トュリ
性格:テキパキ行動派
   好奇心旺盛。
   やるといったらぜったいで、少々がんこもの。
   マントみたいな羽をひるがえして飛んだり
   クルクルまわりながら着地したりと
   本人は気づいていないがかなりのナルシスト。
特徴:とさかのアンテナで、あらゆることを直感的に察知する。
好きな場所:澄んだ水のあるところ
気になること:とさかのアンテナがビシッときまっているか。
       まだみぬ名水のあるところはどこか?



名前:ドュリ
性格:おっとりマイペース
   自然とまわりのみんなをあったかくする癒し系。
   自分も心身ともに癒し空間でないととたんにしょんぼり
   元気がなかったりと意外に繊細。
特徴:おなかに心の窓があり、いつでも明かりがともっている。(幸せの証拠)
好きな場所:緑がたくさんあるところ。
気になること:ちょっとポッチャリなところ。
       でも形がじゆうに変形できたりみんながおなかをさわって
       癒されているようなので、このままでいいかと思っている。
       まだみぬみどりの森があるところはどこか?

(10)柳田氏の言葉

2006-10-07 | パークシティ武蔵小杉(説明)
以下はHPに記載されている柳田氏によるコメントの転載です。
物件が完売してしまうとHPが閉鎖になるので、こちらに残しておきます。



住宅づくりにおいて、コミュニティの形成や街並みとしての統一感は、重要な課題であると考えます。そこで本プロジェクトのランドスケープデザインにおいては、テーマや物語性のある環境デザインを用いて、街並としての風景に配慮するとともに、暮らす方々が深い愛着を持つことができる空間の創造をめざしました。地面に鳥の足形があったり、ファンタジックな鳥たちの家があったり…。「森」や「鳥」というキーワードをもとにしたバックグラウンドストーリーをもとに、その世界が疑似体験できるような「仕掛け」をプランニングしました。

映画や音楽もそうですが、人が「楽しい」「面白い」と思うモノには、イマジネーションを喚起する要素があるのではないでしょうか。もちろん、街の景観形成においても同様と考えます。さらに、既存の自然を活かしたランドスケープなど、この地のアイデンティティを発信するとともに、緑豊かな「森」を創るということ。「パークシティ武蔵小杉」、それはマンション単体ではなく、エリアデザインとして重要な役目を担うものと考えます。

(9)柳田俊明氏

2006-10-07 | パークシティ武蔵小杉(説明)


柳田俊明氏((株)グリーンアンドアーツ)
http://www.gaa.co.jp/top.html

(株)グリーンアンドアーツは平成9年12月にオリエンタルランドの100%子会社として設立され、「造園・植栽事業」「フラワー事業」を中心に活動されています。イクスピアリの植栽管理業務、恵比寿ガーデンプレイスの外溝植栽維持管理・花壇・プランター植栽管理、パークシティ・グランデ新浦安のランドスケープ・デザインプロデュースなど多くの植栽事業を手がけており、マンションの植栽の実績も積んでいる会社です。

柳田氏のコメントによると、パークシティ武蔵小杉では、「森」や「鳥」というキーワードを使ったストーリーをもとに(恐らく光井氏提案のストーリーのことでしょうか)、その世界が擬似体験できるような「仕掛け」をプランニングしているそうです。具体的には地面に鳥の足形があったり、鳥たちの家があったり、というものだそうです。改めてCGを見てみると、ふれあいの丘に小さな鳥小屋があるようです。あと、今日まで気が付かなかったのですが、同じくふれあいの丘の東屋の天井にトュリ君が休んでいました。こういうのがちょっとした「仕掛け」なのでしょうね。足形もそうですが、他にもアッと驚くような仕掛けがあるかもしれません。入居したら、仕掛けを探してみてはいかがでしょうか。

(8)デューダ氏の言葉

2006-10-06 | パークシティ武蔵小杉(説明)
以下はHPに記載されているデューダ氏によるコメントの転載です。
物件が完売してしまうとHPが閉鎖になるので、こちらに残しておきます。



ファサードデザイン

鳥には、優雅、流麗、エネルギー、そして素晴らしい色彩のイメージがあります。

そこで「パークシティ武蔵小杉」では、自然界に生息する鳥の色彩をサンプリングし、超高層建築のファサードデザインに活かすことに取り組みました。ある鳥はからだ全体に色があり、ある鳥は飛ぶ時と木々に停まっている時で色彩が違う。自然が鳥に与えた色の種類というものは、極めて広い。試行錯誤を重ねながら、幾多のシミュレーションを繰り返す中で、建築とアートの共演を可能にする、美しい色彩が導き出されました。鳥の羽根をモチーフに、色彩の対比と融合を。自然界の色彩の検証で、まず着目したのは、鳥の体はとても中立的な色であるのに対し、羽根の方は豊かで力強い色彩を有するということ。

そこで「パークシティ武蔵小杉」の外観カラーは、多摩川など豊かな自然をイメージさせるニュートラルなカラーをベースに、羽根をモチーフとした鮮やかな色彩を用いてデザインを構成しました。また、鳥の羽根には、暖かみとクールな色合いが共存していることから、そのイメージを2つのタワーに変換するとともに、アングルによって「変化」がある見え方を追求し、複数の色彩・マテリアルの組み合わせを採用しました。タワーの象徴となる、頂部のアクセント。頭と首の部分がとても力強く、最も目立つということ。鳥の観察により、遠景の演出における手法が明確となりました。つまり、2つのタワーは、頂部が最も目立つべきであると考えたのです。

電車に乗って建物の方向を見ている時なども、トップの部分がタワーの象徴として目に飛び込んでくるように工夫をこらしました。また、大きなパターンやアクセントとなるマテリアルを効果的に用いることにより、このタワーに暮らす方々が、ご自宅の位置を遠景からでもわかるように配慮するとともに、空のアイデンティティとして、唯一無二とも言える建築美を追求しました。

(7)テュラン・デューダ氏

2006-10-05 | パークシティ武蔵小杉(説明)


テュラン・デューダ氏(デューダ&ペイン建築設計事務所)
http://www.dudapaine.com/home.html

1976年 ノースカロライナ州立大学卒業
1980年 イエール大学大学院建築学科修了
1980年~1997年 Cesar Pelli & Associates 勤務
http://www.pcparch.com/flash.cfm
世界金融センタービルの「Winter Garden」(ニューヨーク)をはじめ、日本でも国立国際美術館(大阪市)や倉吉パークスクエア(鳥取県)等のプロジェクトを担当
1997年 ノースカロライナ州デュラハム市でジェフェリー・ペイン氏とともにデューダ&ペイン建築設計事務所設立。


主な作品(シーザー・ペリ&アソシエーツ)として、ニューマディソンスクエアガーデン(ニューヨーク)などがあり、光井純氏とのコラボレーション作品として国立国際美術館(大阪)、倉吉パークスクエアなどがあります。

パークシティ武蔵小杉では、ツインバードというコンセプトの下、二羽の鳥の羽をイメージした外観を設計しています。SFTのレンガ色は自然との共生をイメージして設定され、MSTのブルーとグリーンの配色は空・水・緑との共演をイメージしたものになります。一瞬見ただけでは何の模様か分からず、色の使い方についても不明な部分が多いかと思いますが、このような由来を前提に建物を見てみるとまた違った見方が出来るかと思います。

(6)光井氏の言葉

2006-10-04 | パークシティ武蔵小杉(説明)
以下はHPに記載されている光井氏によるコメントの転載です。
物件が完売してしまうとHPが閉鎖になるので、こちらに残しておきます。
ちなみに本日送られてきた、三井不動産こんにちはサークル「こんにちは」という冊子(10月号)にもパークシティ武蔵小杉の特集記事が4ページありましたが、そちらにもパークシティ武蔵小杉のコンセプトについて解説が載っています。



武蔵小杉という街は、かつての武蔵国(むさしのくに)に位置し、多摩川など潤いの自然が集積する地でもあります。また中原街道の歴史を紐とけば、それは東海道よりも古く「交通の要所」としての側面も伺えます。このような立地特性をふまえながらも、無機的な「都市」ではなく、誇りを持つことができる「街」としての資質を高めることをめざしました。

7路線が利用可能な「武蔵小杉」、その駅前というポテンシャルとともに、東横線「武蔵小杉」駅前エリア再開発の先駆けとなる複合開発。このような特性をふまえながら、次第に基本計画のイメージが広がっていきました。そして導き出されたのが、2つのタワーを2羽の鳥に例えた「ツインバード」というコンセプトです。「鳥のように様々な場所に行ける利便性」「ここから羽ばたく…37haという新しい街づくりの起点となる重要なプロジェクト」「ご夫婦が力を合わせ、お子様を育てていく場所」「大人から子供へ、そしてそのまた子供へと豊かさが継承される地」。本プロジェクトに対する様々な思いがこの「ツインバード」に込められています。

まず、2つのタワーが共鳴しあう計画とし、ツインとしての存在感を追求。建物のフォルムは、上層部にゆるやかな曲線を用いて、翼を広げる二羽の鳥を表現しました。また、スカイラインを形成するシンボリックな頂部デザインの構成等、地上47階・59階建ての超高層ランドマークとして、角度によって異なる見え方を基本とし、東横線、新幹線、横須賀線など、それぞれの車窓などからも個性あふれる「遠景」となることをめざしました。
タワーマンション「ツインバード」の足もとに広がるのは、鳥たちが憩う森。「武蔵の森の再生」をランドスケープデザインのテーマとする、連続性のあるストーリーとしています。「森に美しくそびえる2つの塔」、それが駅前の複合施設となるツインタワー「パークシティ武蔵小杉」です。

プロジェクトの構想段階に制作された、イラストスケッチ・スタディ模型群。幾多もの造形を検証するとともに、様々なプロフェッショナルとの意見交換を行いながら、「ツインバード」のデザインが導き出されました。

(5)光井純氏

2006-10-03 | パークシティ武蔵小杉(説明)


光井純氏(光井純&アソシエーツ建築設計事務所(JMA)代表)
http://www.jma.co.jp/index.html

1978年3月 東京大学工学部建築学科卒業
1978年4月~1982年6月 岡田新一設計事務所勤務
1984年5月 イェール大学建築学部大学院修了
1984年6月~1992年6月 シーザー・ペリ&アソシエーツにシニアアソシエーツとして勤務
1992年 6月~ シーザー・ペリ&アソシエーツジャパンを設立し代表取締役に就任
1995年11月~ 光井純&アソシエーツ建築設計事務所を設立し代表取締役に就任
1996年4月~1997年3月,2003年11月 新潟大学非常勤講師
2002年4月~ 東京理科大学非常勤講師

東京大学卒業後、最高裁判所を設計された岡田新一氏の事務所に所属し、さらにアメリカ留学とエリート路線を進まれている方です。代表作は福岡シーホークホテル&リゾート、NTT新宿本社ビル、オーバルコート大崎、青山パークタワー、NHK大阪放送会館・大阪歴史博物館、中之島三井ビルディング、鳥取県未来中心施設、羽田空港東旅客ターミナルビル、愛宕グリーンヒルズ、国立国際美術館、日本橋三井タワーなどがあり、グッドデザイン賞を多数受賞しています。

JMAのポリシーとして、建築をモノとしてではなく、文化の一部、優れた街並みの一部となって街と共に成長する生き物のように捉えてデザインするというものがあります。パークシティ武蔵小杉でも、ツインバードという二羽の鳥に例えたコンセプトをもってデザインされています。

(4)消防署

2006-09-27 | パークシティ武蔵小杉(説明)


今日は消防署のお話です。

パークシティ武蔵小杉の南東に新中原消防署が2008年春に新設されることになります。現在ある中原消防署がこちらに移転する形になりますが、現在の住所は川崎市中原区小杉町3-26で、イトーヨーカドーの西に位置します。
http://www.city.kawasaki.jp/84/84fire/about_us/syo/nakaharasyo/index.htm

新中原消防署の建物は上のイラストのようになる予定ですが、スッキリしたスマートな印象で、透明のガラスも使用するようで期待がもてます。1~4階が新中原消防署で5~15階がロイネットホテルとなり、西側の部屋に宿泊して、パークシティの外観を撮影しようと計画中です。

前向きな発言が続きましたが、ここで問題となるのが、もちろん騒音についてです。

パークシティ武蔵小杉のサッシ性能ですが、北・西がT3、東・南がT2になり(いずれもペアガラス)、以下のサイトで詳しく解説されていますが、理論上、T3は音を35dB遮音しT2は30dB遮音します。
http://www.shinnikkei.co.jp/products/building/pdf/SYAON.pdf

そして、救急車両のサイレンは96dBとのことなので、窓を閉めたときのT2サッシ内での音の大きさは96-30=66dBとなります。しかしこの数値は、自宅のベランダに救急車が進入してサイレンが鳴ったときの音圧なので、実際はもっと少ない数値になると思われ、実際は40dB前後かなと考えています。

もちろん遮音には音圧とともに、周波数も関係してきます。しかし救急車のサイレン音は800Hzで、中心から極端に外れた周波数ではないため、例外としてでは無く、普通に考えてよさそうです。
http://www.iibouon.jp/00200-soundproof/000015.html



昨日、中原消防署に問い合わせてみましたが、現在の一日出動回数は8~10回。今年は昨年より若干少ないとのことです。新中原消防署の周りが住居とホテルになるので、サイレン音の配慮はあるのかどうかについて聞いてみましたが、サイレンの音は法律で決まっており、小さく鳴らして事故を起こした場合、問題になるので、サイレンの音を小さくすることは無いとのことでした。

以下の中原消防署の統計を見てみると、平成16年の救急隊出場件数は約3000件なので、一日平均8.2回の出動のようです。
http://www.city.kawasaki.jp/84/84fire/about_us/syo/nakaharasyo/4toukei/index4-4.htm

あと、中原消防署には本署の他に、苅宿出張所・小田中出張所・井田出張所・玉川出張所・宮内出張所の5出張所がありますが、その統廃合については担当の方もよく把握していないようです。詳細についてはまだ決定していないのかもしれません。出張所の統廃合はあるのか?また新中原消防署の受持区域は変更になるのかどうか?など詳しい情報が入りましたら、掲載していく予定です。何か情報が入りましたら、教えて頂ければ幸いです。

中原消防署の担当の方には丁寧に説明して頂きました。消防や救急だけではなく、水防・水難救助でも頼りになる存在なので、こちらとしても少しでも協力が出来たらと思っているところです。


ここで最も問題となるのが、深夜の時間帯だと個人的に思っています。日中は救急車両のサイレンが鳴ったとしても少し我慢すれば済むのですが、深夜にサイレンが鳴って何度も起こされるとしたら、翌日の仕事に支障をきたしてしまいます。これについては慣れの問題となりますが、個人差があるようです。これについては幼児や子供よりも大人の方が弱いようです。

サイレンについては慣れるだろうと思っていますが、万一、対策が必要になった場合、こちらの二重サッシを考えています。
http://www.iibouon.jp/

基本的に窓と窓枠のリフォームは、同じタイプあるいはそれに準ずるもののみ可能になり、費用もかかって負担が大きくなります。しかしこちらのサイトで紹介されている二重サッシであれば、現在ある窓枠に設置するだけですし安価で済みます。また、あくまで個人的な印象で根拠はありませんが、こちらは良心的な業者のように見えます。

結果的に、入居後しばらくしてサイレンに慣れてしまい、二重サッシの設置は不要だったという風になると考えていますが、それでも漠然とした一抹の不安を抱えているより、上記のような対策もあると知っておけば安心できるのではないかと思っています。

(3)パークシティ武蔵小杉を担う人々

2006-09-24 | パークシティ武蔵小杉(説明)


武蔵小杉駅前という重要な場所に位置するパークシティ武蔵小杉ですが、こちらの再開発は民間主導で行われることになります。小杉駅南部地区C~E地区は三井不動産主導で行われる事業になりますが、D、E地区で再開発のコアを担うのは以下の三人の人物および企業になります。

光井純氏(光井純&アソシエーツ建築設計事務所(JMA)代表)
http://www.jma.co.jp/index.html
テュラン・デューダ氏(デューダ&ペイン建築設計事務所)
http://www.dudapaine.com/home.html
柳田俊明氏((株)グリーンアンドアーツ)
http://www.gaa.co.jp/top.html

それぞれの人物と企業についての詳細は後日記載しますが、パークシティ武蔵小杉の基本的なコンセプト(ツインバード)を設定し、二本のタワーマンションおよび商業施設の外形の設計を光井氏。タワーマンションの外観装飾を設計したのがデューダ氏。植栽やランドスケープのデザインを柳田氏が担当しています。

CGで見ると二本のタワーの斬新なデザインと商業施設のシャープな印象。加えて豊富な種類がある植林計画とライトアップ。実際とCGとは異なると思いますが、最終的にどのような仕上がりになるか楽しみにしているところです。

(2)再開発

2006-09-23 | パークシティ武蔵小杉(説明)




武蔵小杉の駅前は総面積37ha(東京ドーム28個分)の再開発エリアになっています。再開発エリアは
・小杉町3丁目(中央地区・東地区)
・小杉駅南部地区(A~F地区)
・小杉駅東部地区(A~D地区)
・中丸子地区(A~C)
に分かれますが、パークシティ武蔵小杉は小杉駅南部地区D・E地区に属することになります。



また武蔵小杉駅周辺の東京機械製作所が、東京建物と共同で住宅や商業施設の開発を進めていくことを発表しています。東京機械製作所の敷地ですが、パークシティ武蔵小杉の南に位置する玉川製作所・北の新丸子共同社宅・西のイトーヨーカドーとなります。
http://www.tks-net.co.jp/ir/news060428a.pdf
http://www.tks-net.co.jp/syoukai/a_tamagawa.html

そしてパークシティ武蔵小杉の敷地内には、商業施設がいくつか建設予定です。まずSFTが建設されるE地区ですが、こちらにはダイエーの新業態店舗、コナミスポーツクラブの2店舗。MST建設予定のD地区にはampm、ベネッセ(保育園)、新中原市民館、かわさき市民活動センターが入る予定です。特にダイエーは駅前のロータリー目の前に建設され、周りにスーパーが無いことから、多くの方の利用が考えられます。

(1)物件概要

2006-09-22 | パークシティ武蔵小杉(説明)


今回はパークシティ武蔵小杉について、何回かに分けて詳しく解説していきます。

パークシティ武蔵小杉は東横線武蔵小杉駅とJR横須賀線新駅との間に挟まれた位置に建設され、東横線から徒歩2分、JR南武線から徒歩3分、JR横須賀線新駅から徒歩数分となり、どの路線でも徒歩数分で利用可能で利便性に優れた立地となっています。また、それぞれの路線は改札からホームまでの距離が近く、駅に到着してからホームに出るまでに時間がかかるということもありません。

総戸数1437戸。元からの地権者がデベロッパーのため地権者優先住戸というものは無く、全ての住戸が分譲となります。売主は三井不動産、新日石不動産、三井都市開発で、設計施工は竹中工務店。管理会社は三井不動産住宅サービスとなっています。

敷地の北東に位置するSFT(ステーションフォレストタワー)と、南西に位置するMST(ミッドスカイタワー)との2棟で構成されています。SFTは47階建てで高さ約170m、戸数643戸、用途地域は第2種住居地域、容積率470%、建ぺい率55%となっており、MSTは59階建てで高さ約200m、戸数794戸、用途地域は同じく第2種住居地域、容積率800%、建ぺい率50%となっています。竣工予定はSFTが平成20年11月下旬、MSTが平成21年4月下旬。

駐車場はエレベータ式、横行昇降縦列式、平置きとなります。