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20代にしてウイスキーにハマってしまった筆者によるブログ。
Twitter:@Ruud_whisky

シングルモルト宮城峽 ノンエイジ

2015-06-07 01:56:56 | NIKKA


「もうひとつのNIKKA」宮城峽のノンエイジをいただきます。


宮城峽蒸溜所は、国産ウイスキーが上り調子の只中にあった1969年に竣工されました。

余市をスコットランドのハイランドに例えた竹鶴政孝は、ローランドタイプの
原酒作りを目指し、東北地方での新蒸溜所建設を検討していました。

奇遇か、運命か、側には新川(ニッカワ)が流れているのは有名なお話。
この宮城峽の水で割ったブラックニッカの水割りを飲んで、
竹鶴は蒸溜所建設を決断したとのこと。

宮城峽の特徴と言えばカフェ式連続蒸溜機と蒸気間接蒸溜。

代名詞とも言えるカフェ式連続蒸溜機は、いわば旧式で、雑味が残りやすく、
単にアルコールを蒸溜するには効率の悪いものです。
しかし、熟成するにつれてこの雑味は香味成分や甘みと化け、
高純度のアルコールとは異なる良質なグレーンウイスキーとなります。

石炭による直接蒸溜方式は、火力による温度管理が難しいものでしたが、
スチームを使うことにより、安定したニューポット作りが可能になりました。
その宮城峽で作られたシングルモルトが本品です。





白ワインのような爽やかな香りがガツンとくる。
追ってドライプルーン、石鹸、花の蜜。加水すると洋梨、ナッツの香りが立つ。

余市よりもアルコールのインパクトは強め。
また、甘みがクッキリと舌の上に染み込む感じがします。
後味に少し渋みがありますが、全体的に軽快で、楽しいシングルモルト。

ノンエイジならではの若い感じもありますが、粗いというわけではなく、
特徴がはっきりしていて面白いという印象ですね。
ニッカ=余市のイメージが強く、宮城峡はどちらかと言うと影の薄い存在ですが、
単体として味わうと華やかで、こちらの方が好きな方も案外多いのでは?

サントリーが山崎・白州を値上げした今(安いところでも3000円台半ば程?)、
700ml換算で半値強で買えてしまうニッカのシングルモルト。
是非ともジャパニーズウイスキーの入門用にどうぞ。

香りB 風味B 厚みB- 余韻C+ C/P B+ 総合B


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