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20代にしてウイスキーにハマってしまった筆者によるブログ。
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ノブクリーク

2016-08-28 02:44:17 | American

バーボンの原点を見つめ直した1本。ノブクリークをいただきます。

アメリカで禁酒法の公布以前、バーボンはボトルド・イン・ボンドという法律で管理されていました。
当時、水で薄めた粗悪品や混ぜ物をした模造品が出回り、酒税収入の不安定化が嘆かれていた。
1蒸溜所で1年のうちの1シーズンだけ蒸溜したものだけを樽詰めし、政府税官吏監督のもとで4年以上熟成、
アルコール度数50%以上で瓶詰め。この条件を満たした製品に限りボンデッドを名乗ることができた。
現在のバーボンの定義よりも高い度数だったこともあり、現在よりもリッチな銘柄が多かったとか。

一般的にバーボンは小さい樽で熟成され、また製造するケンタッキーは寒暖差が激しく、
平均気温が高いため、スコッチと比べて熟成が早いことで知られていますが、
スコッチ並の長期熟成を施したのがプレミアムバーボンと呼ばれる銘柄たち。
ノブクリークはビーム社のプレミアムバーボンの1つで、9年熟成がなされています。





液色は濃い褐色。長熟バーボンらしい色ですね。
バーボン樽らしい、バニラ香、微かな焦げ感、深いオークの樽の香り。

強いタンニンの渋みに驚きますが、追いかけてくる甘みも深い。
他にはナッツを思わせるオイリーな深み、酸味は比較的弱く、渋みと甘みのコントラストが主。
中和させるというより、思いっきり喧嘩させることで、美味しさを増幅させている。

余韻は深く、強く残る甘み、長く残る渋み。
パワフルでよく続く後口のおかげで、非常に飲み応えを感じられる。

ある程度薄まっても特徴である力強さは感じられるため、
贅沢にハイボールにしても、樽由来の豊かな香り、バニラ香を楽しめる。
それでいて渋みは大きく減衰するため、バーボン初心者にはハイボールもおすすめです。

繊細さよりも、パワフルで分かりやすいため、苦手な人はともかく、好きな人はとことん好きなバーボン。
価格も4000円弱で、それなりの規模の酒屋には置いているため、入手性も良好。
一度、試してみてはいかがでしょうか。


香りB 風味A- 厚みA 余韻B+ C/P B- 総合B

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