いつかやるだろう、とは、思っていた。
阪神淡路大震災のおりも、義捐金のためのひとつの番組として成立させていたではないか。
いま、私が話題としているのは
「とんねるず」
である。
かつて、脱帽させられた番組に「ハンマー・プライス」というものがあった。
有名人・著名人の物品をオークションにかけて、
その売上金を義捐金としてだしていた。
もっとも、初期はただの、バブリーなバラエティでしかなかった
(「世のためにつかう」とテロップはあった)のだが、
番組開始の直後から賛否両論を経て
その年、未曾有の震災の復興支援をしたことで、思いのほか息の長い番組となった。
「掛け替えがない」という言葉がある。
その言葉の意味を、二重、三重にも痛感した思いがしたものだ。
その物品を掛け替えのないものと思い、
震災の復興を掛け替えのないものと思い、
また笑顔を知ることを掛け替えのないものと思う。
仕事の関係で、今日は見られぬかもしれぬ。
しかし、録画までするべきかどうか。
大切なものは、あるだろうか。
掛け替えのないものはあるだろうか。