垂水神社の春秋のお祭りに先立って、毎年、お旅所祭が行われています。
お旅所は吹田市垂水町3丁目28番付近にあります。
楠が2本あり、お社があります。
150年前の明治7年(1874)の記録では、垂水の人々は「楠の稲生」と呼んでいて、楠の古木があったのだが、枯れてしまい株だけがあると書かれています。
建坪5分9厘5毛の神殿があり、住所は摂津国豊島郡第83区垂水邨字八ノ坪となっています。
その後、大正11年(1922)の終わりに、祭礼の維持が困難になったので神社に建物を移転したいという願い出を、当時の総代連署で知事に提出しました。
許可がおりて、神社の境内に楠明神社が建立されました。
が、良くないことが続いたため、やはり元の場所でもお祭りを続けることになり、境内の楠明神社から分祀しました。
50年ほど前、昭和50年代になって、傷んできたお社を建替えたいと地元の方々が奉賛をされて新しい社殿が建立されました。
今の社殿のことです。
東京の一等地にある平将門の首塚も、撤去の話が出るたびに、不都合が起きて白紙になると言われています。
まだ科学で解明できていないことが、色々とあるのでしょう。
お旅所もまた、そういうもののひとつかもしれません。
↓ 祭礼時のお旅所の様子
