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雪組 ミュージカル「ロミオとジュリエット」東京公演

2011年05月08日 | 観劇日記、宝塚、ミュージカル、芝居

 

 新トップとして東京公演に臨んだ音月桂=東京都千代田区の東京宝塚劇場

 宝塚歌劇雪組「ロミオとジュリエット」(小池修一郎潤色・演出)東京公演が17日夕、東京宝塚劇場(東京都千代田区)で開幕した。雪組新トップスター、音月桂の東京お披露目となる舞台で、音月は持ち前のさわやかなイメージで主人公、ロミオ役を熱演。相手役のジュリエットは、舞羽美海と夢華あみのダブルキャストで、初日は舞羽が演じた。

 作品は、シェークスピア原作の有名な悲恋物語で、フランス発の宝塚版。昨年、星組選抜メンバーが日本で初めて上演し、フランス版とは異なる独自のアレンジで好評を博した。今回は、さらに豪華なフィナーレが加わっている。

 音月は「大劇場公演のときよりも、さらにロミオの気持ちを共有できるようになりました。新生雪組としても、それぞれの役の関係性がさらに濃厚になった感じがします」と笑顔。新トップとして臨むフィナーレの大階段については、「一段、一歩を踏みしめながら下りたい」と意気込んでいる。3月20日まで。

 この日は開演前に最後の通し稽古(げいこ)が行われ、その後、音月が報道陣の質問に答えた。一問一答は次のとおり。

 音月桂「いよいよ、きょうから新生雪組が初の東京公演をスタートさせます。千秋楽まで心を込めて頑張りますので、ぜひぜひ見にいらしてください」

 --宝塚大劇場でのお披露目公演を終え、いよいよ東京。今の心境は

 音月「宝塚のお客さまと東京のお客さまでは、やはり反応が違ったりとか、私たちも感じる空気が少し違ったりするので、実は緊張しています」

 --作品そのものについての心境は

 音月「よりブラッシュアップされ、東京公演に向けてフィナーレナンバーが少し新しく変わりました。その辺りをまた新たな気持ちで、お客さまに楽しんでいただけるようにしていきたいと思います」

 --フィナーレナンバーはどのように変わった

 音月「大劇場公演では赤い衣装を着て男役と女役がちょうど半々くらいのナンバーがあったところを、東京公演では男役は次の燕尾(えんび)服の場面に向けて準備をするため、娘役と私と何人か男役が残ったんですけれども、だいぶ減ってしまいました。でも、フィナーレの燕尾服の男役は豪華になりました」

 --役回りについては、何か変わった

 音月「1カ月の大劇場公演を終えてから、東京のお稽古(けいこ)が何日かあったんですけれども、ロミオについて、また新たな発見がありました。個性豊かな周りのキャラクターも、親友たちはより親友らしく、敵はより憎しみを込めて、それぞれの関係が濃厚になったような感じがします。中でも、ロミオというのは、ほかのキャラクターに比べて少しおとなしいというか、ドリーマー、夢見心地な面がすごく強くて、演じるのが難しいな、と最初は思っていたんですけれども、東京公演の舞台稽古(げいこ)を終えて、ああ、これかな、というまた新たなものをつかんだ気がします」

 --その「新たなもの」とは

 音月「ロミオという人物をすごく愛せるようになりました。大劇場公演中に、ロミオという人物に愛着がどんどん、どんどんわいてきたんですけれども、さらに気持ちが共有できるというか、ときめきというようなものを見つけ、探しながら、人生を送っているところに共感できるような感じです。お客さまにも『恋してみたいな』と思ってもらえるような役になればいいな、と思っています」

 --相手役がダブルキャストだが

 音月「大劇場のときにすでに感じたんですけれども、やはり私が一番近くで芝居をするので、2人の違いが如実に分かります。でも、お客さまには『2人のジュリエットに対する音月も違う』と言っていただきました。自分の中では1人のロミオとしてジュリエットを愛する気持ちは(どちらも)変わらないので、そんなに違うのかな、と思うんですけれども、見ている方には『ロミオも違うし、組のカラーも変わる』というふうにおっしゃっていただきました」

 --お披露目公演で、大きな羽根を背負い大階段を下りる心境は

 音月「前トップの水(夏希)さんに『大劇場の大階段を降りるとき、その下りる瞬間をかみしめて、踏みしめて、下りなさい』って、すごく言われたんです。けれども、実際、大劇場公演の初日(今年元日)のときは、やはり気持ちもドキドキするのと、バタバタとせわしなく始まってしまったので、実感するというよりも、お客さまもきっと同じくらい緊張しながら、それでいて温かく見守っていただいている空気、そして組子が全員、舞台の平場のところで待っていてくれる温かさが、すごく幸せというか、何とも言えない気持ちになりました。そのことを覚えているので、きょうの初日は、水さんがおっしゃった『一歩を踏みしめながら』という言葉をかみしめながら大階段を下りたいと思います」

 

雪組の新トップスター、音月桂のお披露目公演『ロミオとジュリエット』の東京公演初日が2月17日に幕を開けた。フランス発のこのミュージカルは2001年の初演以来、世界各地で上演され続け、2010年、星組にて日本初演。梅田芸術劇場、博多座で行われた星組公演は好評を博し、今回は、大劇場公演として雪組での再演が決定した。主人公のロミオを演じる音月はこの公演がトップお披露目公演であり、またジュリエットがWキャスト(舞羽美海/夢華あみ)で演じられる点でも注目を集めている。初日前の舞台稽古を終えた音月は、モンタギュー家のテーマカラーである青の衣装に身を包み、爽やかに囲み取材の場に登場した。

【囲み取材】

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──大劇場での公演を終えられて、いよいよ東京でお披露目という今の心境は?
東京のお客様の前で公演するので、少々緊張しております。やはり宝塚と東京とは反応が違ったり、私たちも感じる空気が少し違うので、実は緊張しています(笑)。

──作品に関してはいかがですか?
よりブラッシュアップされて、東京公演に向けてフィナーレナンバーが少し新しく変わりましたので、その辺もまた新たな気持ちで、お客様にも楽しんでいただければと思っています。一ヶ月大劇場での公演を終えてから、東京公演にむけたお稽古が何日かあったんですけれども、また新たな発見をロミオについてもありました。周りのキャラクターもすごく個性豊かなメンバーが多いので、親友達はより親友らしく、敵はより憎しみを込めてというか、それぞれが濃厚になったような感じがします。

──ロミオについては?
ロミオというのはほかのキャラクターに比べて、少し大人しいというか、ドリーマー…夢見心地な面がすごく強くて、演じるのが難しいなと最初は思っていたんですけれども、東京公演の舞台稽古を終えて「あ、なんかこれかな?」というまた新たなものを掴んだ気がします。

──掴んだもの…具体的には?
ロミオという人物をすごく愛せるようになりました。大劇場公演中に、ロミオという人物に対してどんどん、どんどん愛着がわいてきたんですけど、更に気持ちが共有できるというか、本当にトキメキとかそういう物を見つけながら、探しながら、人生を送っているというところに、共感できるようになった、というか。お客様にも恋してみたいなって思ってもらえるような役になればいいなと思ってます。

_MG_9935──フィナーレナンバーはどのように変わった?
赤い衣装を着て踊る場面なんですが、前は男役と娘役ちょうど半分半分ぐらいのナンバーがあったところを、男役は次の燕尾の場面にむけて準備ということで…。娘役と私と、あと何人か男役が残ったんですけれど、だいぶ減りまして、その分、フィナーレの燕尾の男役は豪華に、大階段を使ったナンバーになりました。

──ジュリエット役のWキャストはいかがですか?
大劇場のときも感じたんですが、やはり一番近くで芝居をするので、私は本当に二人の違いが如実にわかりますけれど、お客様からは「ジュリエットも違えば音月も違う。」と言っていただいて。ジュリエットを愛する気持ちは変わらないので、自分ではそんなに違うのかな?とも思うんですけれども、見ている方にはロミオも違うし、組のカラーも変わるとおっしゃっていただきました。



──トップお披露目公演ということで、改めて羽根を背負って大階段を降りたときの気持ちをお願いします。
前トップの水さんに大階段を降りるときに、その降りる瞬間を噛み締めて、踏みしめておきなさいとすごく言われたんですが、実際、大劇場公演の初日のときは、気持ちもドキドキするのと、バタバタせわしなく始まってしまったのとで、そこを実感するというよりも大階段を降りるときに、暖かくお客様が…いや、暖かくというか、どちらかと言うと同じぐらい緊張感を持ってらっしゃって、その空気と、組子が全員舞台で待っていてくれる暖かさが、すごく幸せというか、それだけでは語れない、なんとも言えない気持ちになりました。それをすごく覚えているので、今日の初日はしっかり水さんがおっしゃった「一歩を踏みしめながら」というのを感じてやりたいと思います。