うっかり夏の甲子園で弁慶高校に負けた明訓高校。
「岩鬼がいたのに、なぜ負けた!!」
放送部の迷惑を顧みず、余計な放送部ジャック。
非常に長閑な明訓高校の気風。
土井垣監督から大平監督へ。
再出発の声とともに関東大会へ。
…ってな感じだったと記憶。
右のドカベンキャラとして用意されていた仁又四郎。
連載当時、微妙にスベっていたのは誰にも言えないが
関東大会に登場した中山畜産関連…地味に上手く話が転がっていた。
「会社を大成功させるか、倒産の憂き目に遭わすかの両極端なタイプ」
岩鬼の第一印象から、そういった見解を出す中山畜産の監督は鋭い。
4サイクルなタイミングでボールを投げる脇坂から始まり
放物線っぽさ満載のスローボールが明訓打線を翻弄。
最後の最後に、新山の豪速球が待っているのだから恐ろしい。
なぁ、クリーン・ハイスクール。
(影丸が異様なショックを受けている体で)
最後の最後、代打・豊臣が登場するのがミソ。
千葉県予選決勝でハリー・フォアマンと激突し、右肩を負傷。
代打とはいえ、ひと振りしか出来ない豊臣のコンディション。
ひと振りに賭けた一撃は、ホームラン性のファール。
ここで豊臣を引っ込めるべきだった中山畜産。
夏を待てたのなら、回復は可能だったはず。
そんな近未来より、今しか見えない彼ら。
痛みを押し隠し、再び打席に立つ豊臣。
本来なら全力で止めなければいけない中山畜産の監督。
本来なら立派な教育者な訳だし。
色々逡巡した結果、彼が放ったひと言。
「豊臣~がんばれーーー!」
ある種の祈りが通じ、執念の同点ホームランが炸裂。
その代償として、彼の右肩は壊れた様子。
激痛のあまり、ベースを周回した時、三塁ベースを見逃してしまうのだから。
そこまでの美しいドラマは、唐突に終わりを告げる。
その後、9回裏に山田太郎が“あっさりと”サヨナラホームランを打つからだ。
殿馬の小さな謎かけが裏目に回る展開に苦笑い。
まぁ、そういった物々しさを台無しにするから、水島新司センセは美しい。
(マキコ・ウチダテの形相で)
なお、この時期の関東大会は無駄に揉め事があり
審判の判定に抗議する意味で大平監督が試合放棄を決断しかけたり
不本意なクロスプレーでアウトになった殿馬がヘルメットを投げるという不作法も。
…学校名が思い出せねえ。
いわゆるひとつの赤城山高校の木下です、ハイ。
…何故、わびすけなのかが思い出せねぇ。
(小声で)
>ルールで禁止されてるみたいです
朧げな記憶では
投げる前に申告する義務があったらしいんですが
もう、ダメなんですね。
…少々、残念な感じ。
リアル二刀流の次は両投げだ!と思ったのですが、ルールで禁止されてるみたいです…