taraの日常

好きなものいろいろ

早春の小石川植物園その1

2021-03-31 06:35:05 | お散歩
春を感じたくて2月11日祝日、小石川植物園に行ってきました。またまた大量写真です。スマホに変えてからというもの、撮れる画像が美しいのと、さらに高倍率とかワイドとかの機能も試してみたくて…つい。
ちょっと風が冷たかったのですが、素敵な青空の日!ちょっと迷ってもいいかなと思って、いつもの茗荷谷からのルートではなく、白山駅からのアプローチにしてみました。ちょいとした高台を一山超えると植物園に到着します。

園内に入るとソテツと巨木がお出迎え。研究棟も健在です。そして広い広い青空!ワイド撮影のし甲斐がある
               

大好きな柴田記念館。懐かしいストーブの匂いがします。魅力的な標本とその展示方法…たまりませんね
       

温室は改装後はじめて入ります。何分かおきに自動でミストが噴射されて湿度を保つシステムになっているようです。おお!テクノロジー。ずいぶんぴかぴかになっちゃったから、ささっと見て…なんて思っていましたが、南国の鮮やかな花の色や素敵な蘭の花が可愛らしくてあれもこれも…という感じで写真が多くなってしまいました。
               あれれ?昔の温室の土台煉瓦が丁寧に保存されていたのだけれども、その写真が見当たらないなぁ

寒桜がちょうど咲いていて一足早くお花見🌸です。そして園の奥に広がるスズカケやシラカシ、ユリノキなどの巨木林。ここは人があんまり来なくって静かでとっても好きな場所。
                  木漏れ日がきれいここは…楽園?

林を抜けると、突然、眼下に日本庭園が広がります。…この唐突感、いいんだよね~。
さて、お目当ての梅林は「その2」で。

早春の小石川植物園その2

2021-03-31 06:33:32 | お散歩
林の先に開けた視界には日本庭園。アーキテクトニカ(残念ながら現在閉館中…再開を心からお待ちしています!)の白と赤のコントラストが効いた建物が可愛らしい。
       

                     
梅は鮮やかなお花だけでなく香りも素敵です。甘いだけでなく…何ていうか、しゅっとした爽やかさも感じます。まだちょっと冷たい空気に漂う梅の香りと、青空に凛と伸びる可憐な花々…これぞ早春。堪能いたしました。…そして写真多すぎ(笑)

園南側の水辺の風景と椿や山茶花たち。
          
今まで気が付かなかったけれど、フェンスがおしゃれです。
  

桜の時期は混雑しているだろうと思って避けていましたが…こうなると、やはり新緑の植物園も見たくなってきた。あさイチなら大丈夫かなぁ?今日…行っちゃう?

2021年冬のおうちごはん+いろいろ

2021-03-25 22:28:35 | おうちごはん
すっかり春だというのに、2021年冬の写真がまだ片付かない。とりあえずおうちごはんと冬のおたのしみを。
カルディのにゃんこフェア&さくらやま果房のお菓子たち。

今年の冬はカルディによく寄り道していました。カロリー高そなスナックやチョコレート、ドライフルーツ、不思議なスパイス、たくさんの種類のチーズ。必需品ではないけれど…の品々を眺めつつのお買い物は楽しい
定食三昧。
  
自炊も続けています。春きゃべつのおみしるたまご入り、この冬はよく作っていました。
 
熊本ラーメンをいただいたよ!普段ラーメンってあんまり食べつけないせいか、上に乗せる具が迷走気味。これってタンメンじゃ…(笑)2食入りなので次回作は王道の具を目指します。
頑張るJR中野駅。
 かにかにかに🦀
ポーチ欲しさに。
 クルミッ子は美味しいね~
夕暮れ。
  美しいグラデーションに浮かび上がる樹を写したかったのだけれど…もっとズームすればよかった。手前の工事トラックが主役の一枚になってしまいました~


田中一村展

2021-03-15 20:25:38 | 美術
田中一村、いつか実物をみてみたいと思っておりました。奄美大島か佐川美術館にいかないとダメなのかな~と思っていたのですが、千葉市美術館で展覧会が…おお~!これは行かねば!ってことで、2月最初の日曜日千葉まで行ってまいりました。
  
20年ほど前、西千葉まで通勤していた日々が懐かしい。錦糸町で乗り換えて30分ほど…よくこんな通勤を2年半もやっていたもんだ。千葉からはモノレールに乗って一駅。千葉勤務時代に早朝シフトの時に良く泊まっていた三井ガーデンホテルの傍に美術館はあるようなのですが…すみません、あの頃は職場からホテルまではタクシーを使っていた(もちろん、もうそんなオイタはしません)ので、千葉駅からの距離感が分からずモノレール初体験。懸垂式なので、当たり前だがレールがない。ちょっと驚く。そして案外高いところをガンガン走るので、それもちょっと驚く。

千葉市美術館は大きな石柱が並び立つ建物。でも、中に入ると優雅な内装。…?説明を見ると、建物の内部は奇跡的に空襲焼失を免れた昭和2年建造の旧川崎銀行千葉支店。新建築で旧建物を覆う「さや堂」方式を用いて保存修復をしているそうです。
    銀行らしい重厚な造りです。

さて、田中一村展。若いころから千葉時代の絵が中心で、奄美時代の絵が思ったより少なく…。どれもこれも上手い、とにかく上手いのよ。けれども、奄美時代の絵と比べるとそれ以上の何かっていうものが感じられないような気がする。(シロウトの呟きなので間違っていても大目にみてください
  
思うに…ものすごく真面目な勉強家で、ちゃんとした生活者としての面も持っていて、こう…なんていうか、常識人の器に非凡な才能が入ってしまった人って感じがする。上手さ巧みさで終わってしまい、奥底にある天賦の才が発揮できないっていうのかなぁ。でも…奄美時代の絵は本当に素晴らしい。この画風の変化…画家田中一村に何が起きたのでしょうか。
 見たかった「アダンの海辺」。緻密でドラマティックな緊張感がある。
最期は奄美のアトリエで孤独に亡くなったのだけれども…でも、これだけの作品を描き後世に残せた田中一村という画家は、案外幸せだったのかもしれないなぁとちょっと思いました。

併設展「ブラチスラバ世界絵本原画展」。なかなか見ごたえがありました。東欧独特の色彩感がとても素敵。
 島野雫「うずらかあさんとたまご」にとっても大注目。ヘビさん以外におおかみさんとからすさんも登場します。画力がとても高い画家さんなんだろうなぁ。リアル描写なのに不思議とほのぼのとしたあたたかみを感じさせる絵本。
 常設展示 諏訪直樹「無限連鎖する絵画 PART3 No.32-50」むちゃくちゃスタイリッシュな空間。人がぜんぜんいなくて落ち着く。

 カフェ「Café de Seizan」 美術館併設の喫茶コーナーで一休み。パンがさっくさくで美味しい!ソファは銀行で使っていたものなのかしら。ゆったりしていて落ち着きます。

    
建物の写真を何枚か写して千葉市美術館を後にしました。…こうなるとアカショウビンの絵も見たいし、ソテツの絵もおさかなの絵も見たい。やはり、奄美にいくしかないのか?などと考えつつ千葉駅まで歩きました。なんだ、そんなに遠くないじゃないか。ちょっと寒かったけれど充分歩ける距離。途中千葉名産品のお店でピーナッツ味噌を買いました。
 モノレールの軌道の曲線が美しい。


小さな春~一陽来福「寿ぎの花」川岸富士男展

2021-03-07 14:36:48 | 美術
1月下旬に白山ギャラリーMに川岸富士男さんの個展を見にいってきました。
 
小雪まじりのあいにくの寒い日でしたが、ギャラリーの中は小さな花々で一杯。繊細で緻密なだけでなく、古い植物図鑑のような可憐な上品さがとっても素敵。
    
書も素敵なんですよ~!まるで流れる水のよう。魚尾部分の文字もおしゃれ。お軸や額装、絵手紙風、和綴じ本…川岸先生の作品世界はバラエティに富んでいます。ひとつひとつじっくり見たくて、めったに買わない図録も買ってしまいました。

ちょっと寒かったですが、白山から春日までテクテクお散歩。
   
まちのケーキ屋さん<エリティエ>さん。残念ながらイートインはお休み中でしたが、いろいろ買い込みました。いちごのケーキはふんわり軽く、アップルパイはどっしり重厚。パンもとっても美味しそう。こんなお店がご近所にある文京区民さん、羨ましい。
 焼き魚の香りに誘われて<まる蔵>さんで秋刀魚の開き定食。おさかなに付けてあるのは鬼おろしを使ったザクザク大根おろし。レモンと共におさかなの油を鎮めてくれます。美味しくいただきました。…でも、おさかなの向きが逆じゃないかなぁ?

春日のこんにゃく閻魔堂(凄いネーミングだ!)の入口の一角に古い建物がちょっとだけ取り残されています。ゆるやかな坂道とそこだけ違う時代の空気か流れるT字路…この風景は見たことがある。しかも夕暮れ時に。…でもでも。どんなに思い返してみても、この場所に来たという記憶にたどり着かない。夢なのかな?不思議。写真に撮ろうと思ったのだけれども、なかなか難しくって。また、ふらっと行ってみることにいたしましょう。

    
私も植物を描いてみようかな。




琳派と印象派展、ふたたび。その1

2021-03-01 17:40:57 | 美術
1月中旬「琳派と印象派展」後期展示に行ってまいりました。
  
今度こそ、穏やかに作品の世界に浸る…はずでしたが、やはり(…というか案の定)圧倒的なお作品たちの前で舞い上がりまくりまして、大量の写真を撮ってしまいました。
展示室最初は「江戸図屏風」がお出迎え。前期「洛中洛外図」とはまた異なる武士の都の雄大な眺めに心奪われます。お借りしてきたものゆえ残念ながら写真不可。
   
酒井抱一・鈴木其一「夏図」表具も描きこんでいるのですよ~このお洒落さってば。
  
池田孤邨「四季草花図屛風」 俵屋宗達「伊勢物語図色紙彦星」
    
酒井抱一「新撰六歌仙四季草花図屛風」「芥子藪柑子図」やっぱり琳派はカッコいいなぁ~

今回の展示の目玉は宗達「風神雷神図屏風」であります。
 写真不可なのでお借りしてきた画像を。
数ある風神雷神図屏風ですが、やはり本家本元はのびやかで勢いがある。あり得ないポーズを取っている風神雷神だけれども、それが不思議に疾走感を生み人体としてまとまって見える。ちょっと惜しむらくは…照明が明るかったかなぁ。もちろん細部を見るのには暗いと困るのだけれど、この間「陰影礼賛」を見ちゃったからね~。仄暗い日本間でこの屏風を見てみたい。一面に貼りこまれた金箔が生み出す奥行きを感じてみたい。あ…でも、暗きゃ暗いで文句を言うのが鑑賞者の常。脳内再現を試みることにいたしましょう。

「風神雷神」も良かったけれど、後期展示で最もココロがざわついたのは、宗達「蔦の細道図屏風」と酒井道一「松島図屏風」。
 
なにこれ…素敵すぎる。屏風の前に立っていると、どこか異世界に連れていかれるような浮遊感を感じることができる。広がる空間と限りない美しさ。「蔦の細道図屏風」の前にはソファがあって、いつまでも座って眺めていられる。

さて、ここからは印象派のお作品たちを。
  
セザンヌの水彩。小さな画面に込められた熱量が凄い。
  
ドガのブロンズ。前回は彫刻は写真におさめなかったので激写!
             ルノワールの人体表現、やっぱり凄いなぁ。

行っていないお部屋があったので、慌てて戻る。
 
池田孤邨「青楓朱楓図屛風」・鈴木其一「藤・蓮・楓図」 近代日本画への架け橋。

尾形光琳「孔雀立葵図屛風」 もとは表裏であったものを2曲1双に仕立て直した屏風。立葵の軽やかさと豪華な孔雀の対比がとっても知的でシャープ。

最後はやっぱり大好きなモネを。
        グラデーションの繊細な美しさ!

前回も散々写真におさめたけれど…また撮ってしまうセザンヌと鈴木其一。
       

ふーーーっ…企画展だけでこの大量写真やはり「心穏やかに鑑賞」とはいかなかったようです。長くなってしまったので、常設展は次の記事で。

琳派と印象派展、ふたたび。その2

2021-03-01 14:29:25 | 美術
まずは館内の踊り場など。
  
新しい美術館はこういうスペースも素敵に設計されているよね。
<常設展&石橋財団コレクション展>
    
<オリエントガラスのお部屋>
    
<アボリジナルアート>
 
アボリジナルの人々は文字を持たなかったため、文化や哲学を伝えるために絵を描いたそうです。線やドットには意味がある。これは「春」そして「雨」それとも「道」…かな?大地や自然への素朴な感謝の想いが感じられます。
<モダンアート(…でいいのかな?)のお部屋>
      
ここの椅子に座ると不思議と落ち着く。いろんな思いに乱れるココロや神経が静かに収まっていく感じ。しばし”無”になれる空間。

<最後はミュージアムカフェ>
     
シャンパンと風神雷神図屏風をイメージしたパスタ。イカ墨の黒とバジルソースの緑。デザートももちろん頼む。切り口があんまりきれいじゃないけれど、ご容赦ください。