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どうする?放射性廃棄物  (3)  ~中間貯蔵施設の建設~

2014年07月20日 | 原発ってなに?
 

 青森県むつ市には、中間貯蔵施設である「リサイクル燃料備蓄センター」が建設中で、来年にも稼動予定となっています。このリサイクル燃料備蓄センターは、使用済み核燃料を再処理するまでの間、貯蔵・管理する施設として、建設が進められています。この施設はキャスクに収められた使用済み核燃料を3000トン貯蔵可能で、建設費用は、約1000億円、大きさは四日市ドームを一回り小さくしたぐらいの大きさです。

 使用済み核燃料を再処理しMOX燃料として使うという意味で、リサイクルというなまえが付けられています。

 

むつ市・使用済燃料中間貯蔵施設の貯蔵建屋イメージ(2015年3月事業開始予定)貯蔵量3000トン(貯蔵量2000トンの2棟目も建設中)

 

また、中部電力は、浜岡原発の敷地内に、同様の施設を建設していて、こちらは700トン貯蔵可能で、緑地公園の体育館ぐらいの大きさです。東海第2原発には250トン規模の保管施設があります。

 

 浜岡原発 中間貯蔵施設(中部電力 ホームページより)

乾式キャスク貯蔵施設には、乾式キャスク24基(使用済燃料1464体分、約250トン・ウラン)

を貯蔵することができます。(東海第2原発)

東海第二発電所で採用した乾式キャスクは、使用済燃料を安全に貯蔵しておくために、様々な安全機能を備えています。また、使用済燃料をプーで貯蔵する方法に比べ運転管理の容易性、技術の斬新性、経済性等に優れています。

海外でも数多くの実績を持ち、高い安全性が確認されているものです。

さらに、キャスクの周囲をコンクリート製の建物で取り囲み、放射線を遮へいしています。(日本原電ホームページより)

 

 日本にある使用済み核燃料22000トンを保管するには、あと約18000トン分の施設が必要です。むつ市に建設中の施設があと6箇所必要になりますし、一箇所に集めるとなると、東京ドームの1,5倍の大きさが必要となります。

 

 

2014年7月19日  「脱原発四日市市民の集い」2014年度第3回原発シンポジウム  園田淳


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