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大学や企業の博物館は、個性的でなかなか魅力的です。
先週行った早稲田大学には、いくつもの博物館があります。
まず、政経学部などがある西早稲田キャンパスには會津八一記念博物館があります。
ここは、昔図書館だったところで、かつては二階の高い円形ヴォールト天井の下には沢山の机が並び、
学生たちが学ぶ姿がありました。
両妻側には一対の背の高い窓が印象的に配置されています。
29日まで、一階の富岡重憲コレクション展示室 で 「屏風 近世の書画」
企画展示室で 「尾崎文彦の元気 無垢の眼II」を開催。
尾崎文彦はいわゆる「アウトサイダー・アート」と呼ばれる作家のひとりで、いきいきとした色彩と単純化された力強い線で、動物や、昆虫の姿を楽しげに描きだします。
実は、有名な山下清を見出したのは早稲田の心理学者戸川行男で、初めて本格的な山下清の展覧会が開かれたのが、まさにここ旧図書館の中央ホールだったそうです。知らなかった!
フランスのジャン・デュビュッフェは彼らのような人々が作り出す優れた作品の美しさを見出した人ですが、
「文化的な芸術よりも、生(き)の芸術を」と言ったそうです。
作品に向かいあう鑑賞者に、その絵の美しさが純粋に迫ってくるような気がします。
常設展示室では、明器などのコレクションの一角で、特集展示「小野コレクション 花のもとで一服 そして一献 -現代作家の器で-」をしていました。
大隈記念室も一階にあります。政治活動中に暴漢に襲われ大けがをした時の、爆破で破損した服などの生々しい実物資料もあり、
人間大隈が生きた時代の空気をリアルに感じられる迫力ある展示になっています。
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外に出て大隈総長の銅像を右に行くとイギリスの「フォーチュン座」を模した坪内逍遥記念演劇博物館があります。
正面は舞台、両翼は桟敷席になっていて、建物自体劇場資料という作りになっています。
訪れた日はちょうど現実から想像へーチェコ舞台衣装デッサン画展
を開いており、20世紀初頭の、アール・ヌーヴォー、アール・デコ、キュビズム、構成主義、表現主義、プリミティヴィズムといった世界の芸術の流れとチェコらしさにあふれた魅力ある衣装デッサンが数多く並んでいました。
早稲田図書館では、初代図書館長で、重要なコレクションの収集にあたった市島春城展。
ほかにも2006年に竣工された大隈記念タワーの10階に早稲田の歴史や貴重な収蔵品を展示しています。
いずれも通常は無料で入れます。大学博物館は、見所満載ですので、お散歩にお勧めです。