たんぽぽクリニックのつぶやき

日々訪問診療に追い回されている”たんぽぽ”の憩いはいずこに?長久手発

アセトアミノフェン

2012年10月26日 18時56分04秒 | 健康・病気

解熱剤としてよく使われる薬剤ですが、癌疼痛コントロールにもよく使います。

先日と同じ、チョットした知識の再確認です。

”アセトアミノフェン”

 
まずは添付文書より

効能又は効果/用法及び用量 

1. 下記の疾患並びに症状の鎮痛
頭痛,耳痛,症候性神経痛,腰痛症,筋肉痛,打撲痛,捻挫痛,月経痛,分娩後痛,がんによる疼痛,歯痛,歯科治療後の疼痛,変形性関節症

 

通常,成人にはアセトアミノフェンとして,1回300~1000mgを経口投与し,投与間隔は4~6時間以上とする。なお,年齢,症状により適宜増減するが,1日総量として4000mgを限度とする。また,空腹時の投与は避けさせることが望ましい。

 

添付文書によると結構な量を飲む事が出来るんですよ。

ちなみに重要な副作用は肝障害。

成人では、10~15 g (150~250 mg/kg)のアセトアミノフェンを一度に内服すると肝臓毒性が起こり、20~25gまたはそれ以上では致命的になる可能性がある。
一般に内服する量の20倍位の量ですね。
 

実際にはアセトアミノフェンの有効作用時間は4~6時間であり、適切な鎮痛には4~6回、4~6時間毎の投与が必要です。

欧米、中国、韓国などにおいては、1回500~1,000mg、1日最大4,000 mg程度、4~6時間毎となっており、某がんセンターでは、2,400mg(分3)または3,200 mg (分4)で使用しているとの事です。

色々な見解がありますので、添付文書を参考にして適正に使用してください。

 


酸化マグネシウム

2012年10月25日 09時08分00秒 | 健康・病気

最近、下痢・便秘の相談が目立つ気がします。

チョットした知識の再確認です。

「酸化マグネシウム 」

下剤として一般的に処方されている薬剤です。
この薬剤は、胃酸と科学変化を起こ塩化マグネシウムとなり、次いで膵液の重炭酸ナトリウムと化学反応して炭酸水素マグネシウムになり、始めて塩類下剤として作用。
その為に胃酸分泌が不十分な高齢者、胃薬として制酸剤を内服し胃液分泌が乏しい方は酸化マグネシウムを内服しても最初の化学反応が起きにくいので理論上効果は落ちる。
何気無く処方しているのですが制酸剤と併用の方は少なく無いので時には内服薬の見直しも必要ですよ。


秋になりました。

2012年10月24日 11時11分04秒 | インポート
ブログの更新をサボっていたら何時の間にかに秋になりました。
たんぽぽクリニックのブルーベリーの紅葉がはじまりましたよ。

今日は秋晴れ。
弁当持って遊びに行きたい気分です。

一日の温度差が大きくなっているので風邪には気を付けましょう。
インフルエンザの予防接種始めました。



風邪の漢方薬

2012年10月19日 23時08分25秒 | 講演会
最近、まめさが無くなり更新が延びています。
反省しないといけませんね。

相変わらず講演会に行ってはいるのですが情報のまとめが出来ていません。
以前の様に画像は撮ってきていますがHDの容量が後僅かと成ってしまい画像をするの使うことができず、、、。
早い所HDを増設すれば済む事なのですが最近出不精になっており何時になれば買いに行くことやら、、、。


漢方セミナーに行ってきました。
今回は感冒の漢方でした。


風邪の時の発熱は生体の防御反応であり下げない方が良い。
葛根湯は熱を上げて改善を促進する。
葛根湯は風邪と思った時に2包内服し2時間後に2包。熱が39度まで上がらなければもう一回内服。
熱が出て汗をかけば再度の内服の必要がない。

その後は小柴胡湯に切り替える。小柴胡湯はPSL類似抗炎症作用が有ると。


鼻の詰まりには辛夷、川芎のペアが良いと。
葛根湯加川芎辛夷が良いと(2)

喉の痛みには桔梗湯が良い。
葛根湯又は桂枝湯+桔梗湯


抗炎症作用
強:知母ー石膏
中:黄連ー黄
弱:柴胡ー黄

その他諸々。
勉強になりました。


漢方薬は読み方も難しければ選択の仕方も、、、。
しかし、このセミナーで少し解った様な、、、。

間違っているかもしれないので添付文書を確認してくださいね。




ペースメーカーは取り出すの?

2012年10月02日 18時42分17秒 | うんちく・小ネタ

 

ペースメーカーについて。

いや~勉強不足でした。

 

ペースメーカーって燃やすと爆発するんですよ!

 

医療の世界では当たり前のことで大学勤務医時代から亡くなった方には摘出するように上司より指導され、当たり前の事として亡くなった方に切開を入れ対応していました。 

 

最近、とあるところより摘出しなくてもよいとの情報を得ました。

その方の話だと火葬時の温度を低くすると爆発を防げるからとの事でした。

 

耳学問が多いたんぽぽですが必ず裏を取るたんぽぽです。

 

早速、名古屋にある火葬場に電話してみました。

 

“ペースメーカーの入っている遺体について・・・。”

“電池が必ず爆発し、爆発もそれなりの規模なので出来るだけ摘出する事をお願いしています。やむない理由が有るときは葬儀社に御遺体にペースメーカーが入っていることを伝え、必ず火葬場の事務所に伝えてください。“

 

更に突っ込んで聞いてみました。

 

“入っているご遺体に対してはどのような対応をするのですか?温度を低くして火葬するとも耳にしたのですが・・・・。”と。 

 

“いえ、温度を低くしても爆発はします。火葬時には焼け具合を確認するために時々窓を開けて見ています。爆発で窓のガラスが破損する事もあり、係員が目に傷を負い失明する事がある為に、ペースメーカーの入っているご遺体は爆発音が確認出来るまでは焼け具合の確認はしません。”と。

 

これで亡くなった方の体に傷を入れ無くてもよいと言う事が出来ます。 

 

 

 

名古屋のローカル・ルールかもしれませんので近隣の火葬場に確認してくださいね。