→♂♀←_no.12_2011:ギャンブラー

ギャンブラーパオロ・バチガルピ　SFM.2011.06 早川書房

	S-Fマガジン 2011年 06月号 [雑誌]
	特集バチガルピ
	早川書房

Rain Taxiオンライン版が初出のインタビュウで
子供に家族、特に両親に対して何らかの借りがあるという考え方が大っ嫌いと言っている。
そして、借りがあるのは彼らを世界に引っ張り出した側にあるとも言っている。
私が年長者から受けた恩は年下の方に返したいと思っていることと似たような感情だろうか。
私のオモイはともかく、作者のその辺りの考え方が「ギャンブラー」に顕れている。
しがらみではなく、日々の振る舞いに価値があるからこそ、
父の振る舞ったの影響が、ぼくに車を降りさせ、あの記事を公開させたのである。
あっ、ネタバレ！事後報告で申し訳ないです。
で、捻りより、ストレートな訴えをする作家という印象を受けた。
僅かな変化が効果的なキレとなるツーシーム系の球を抛る投手。
未だ、(読者として）打ち取られたつもりはないが、機会があれば、他の作品も読んでみたいです。

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