虹の図鑑 ─しくみ、種類、観察方法─ 武田康男 緑書房
いい天気で雨があれば、太陽を背にして虹を探すくらいしか、しておりませんでした。
記録もしないから、いろんな見え方がする理由も然程考えることなく、過ごして来ましたが
色々知れたり、答え合わせが出来た一冊でした。
もちろん、知れたことなどは今後、自分の目で確かめていきたいです。
とにかく綺麗な写真で
◇水滴が小さいとやや太めになる
◇虹ができてから消えるまで
夕方に雨が止む→屋上に出て東の空を見ると雨のすじが残っていた&西の空低くに太陽の光(虹チャンス)→東のやや高い空に短い虹→3分後には大きなアーチの虹&副虹→10分ちょっとで短くなりはじめる→赤っぽく、弱弱しい輝き→日没とともに消える→西の空は夕焼けで雲は黄色や橙色に染まる
◇南極の虹
夏の時期は雨が降ることもあり、太陽の高度も低く、少なからずチャンスあり。冬場もブリザードなどで舞い上がった雪が晴れた空中で融けて虹を見せてくれることもある
◇水面で反射した太陽の光で虹
見える角度は高くなる。なので、普通の主虹、副虹に加え、湖など水面に反射した太陽光からの主虹、副虹の同時に4つの虹が見れることがあるかもらしい
◇虹が見られる時の天気
△太陽の光が高さが40度以下の低い位置、
△太陽の反対側に雨が降っている→朝なら西、夕方なら東の空が基本だけど、雨雲が東から西、南から北へ動くこともあるからイレギュラーな虹を忘れてはならない(ハワイでは貿易風のため雨雲は東(北東)から西(南西)へ)。
△晴れと雨の境がはっきりしている方がよく、積乱雲から降るにわか雨が好条件。
△台風のまわりや寒冷前線近くには積乱雲も出来やすい。強い風で水滴が空を舞って虹ができることもある。→台風通過後や冬型の太平洋側の山沿いの青空。
雨の降り方が強いほど、虹は鮮やかになる傾向。(なので雨足の弱い)霧雨では薄い虹で、白っぽく感じる,
△雨のすじを遠くに見つけたら、(見逃しがちな)小さな虹を探してみましょう。気温が高くて湿度も高いときは雨が降りやすい。気温が低いとき、雲からのすじは曲がり気味。これは雪(氷の粒)が舞っていて落下速度が遅く風に流されているから、雪では虹は現れません。
△夕方に台風(や低気圧)が東に去る天気図,
△朝は寒冷前線通過直前、夕方は通過直後。寒冷前線通過時は台風が過ぎるときのように急に雨が止んで快適に観察できそう。対して温暖前線は曇ってから雨が降るので期待できない。停滞前線は、にわか雨になれば、可能性あり(だけど、雨雲があまり動かない),
△気象衛星画像。通常使われてる赤外画像で真っ白にかたまった雲は積乱雲であることが多く、その下では強い雨!。はっきりしてる雲の境が朝夕に通り過ぎそうならチャンス。春秋の雲は流れやすく、夏冬は移動が少ないので連続画像でタイミングを計りましょう。積乱雲の寿命は1~2時間なので積乱雲の群れのつづき方も予想しながらになる。
◇季節と虹の関係。
春5:00->8:35, 14:50->18:15、低気圧が発達しやすく、春の嵐あり。急に雨が上がった時がチャンス!。大陸からの上空の冷たい空気による寒冷渦(寒冷低気圧)によって大気は不安になり、にわか雨。
夏4:35->8:05, 15:30->19:00、一番望める急に季節。日中暑くなると午後は積乱雲が湧きやすく夕方に通り雨があれば虹チャンス。また、山の上などから白い虹が見れるかも。
秋5:45->9:45, 13:05->17:10、高気圧に覆われる日が多いため、見にくい季節。台風が去った寒冷前線通過後に可能性あり。雲海に白い虹を見ることもあるかも。
冬6:40->16:30、冬のはじめは時雨。季節を通して太陽高度が低いので、正午前後の北の空低くも出得る。風が強いときは空に舞う水滴で青空の虹が見れるかも。
春から夏はにわか雨が多く大きな虹が期待でき、夏は夕立のあと、夏から秋の台風通過直後、冬のはじめは時雨虹が日が沈むまでチャンス!(雪になったらお手上げだけど)。105, 106冬以外は朝と夕方。にわか雨を降らす入道雲(積乱雲や雄大積雲)は午後から夕方の発生多く、雨上がり。朝の虹は太陽東で雨を降らす雲が西からやって来るときなので、雨前になりがち。
台風が南からやってくるときは渦が反時計回りなので南にある台風に対して東の空から積乱雲がやってくる(なので、ハワイでは朝の雨上がり、夕方の雨前がふつう、赤道はかなり複雑)。
など、説明があって、わかりやすい。虹だけでなく、
◇虹色の自然現象として
日暈、幻日、環天頂アーク、環水平アーク、光環、彩雲、ブロッケン現象、ダイヤモンドダスト、大気差、薄明、地球影、ビーナスベルト、星の瞬き、氷の虹色、オーロラ、月食も紹介してくれてます。
彩雲は(頻度高く、)見たいと思っていたけど
太陽近くに、高い空にある巻積雲(うろこ雲)がやってきたとき。低い位置の高積雲(ひつじ雲)や積雲(わた雲)などでも見えることも。月の光でも見れるのか!、
で、それほどレアでもないらしく、随分見逃してきたみたいです。
虹と虹色を探す楽しみが豊かになりそうだ。
"→♂♀←"「オススメ」のインデックス
虹の図鑑 ─しくみ、種類、観察方法─ | |
武田康男 | |
緑書房 |
いい天気で雨があれば、太陽を背にして虹を探すくらいしか、しておりませんでした。
記録もしないから、いろんな見え方がする理由も然程考えることなく、過ごして来ましたが
色々知れたり、答え合わせが出来た一冊でした。
もちろん、知れたことなどは今後、自分の目で確かめていきたいです。
とにかく綺麗な写真で
◇水滴が小さいとやや太めになる
◇虹ができてから消えるまで
夕方に雨が止む→屋上に出て東の空を見ると雨のすじが残っていた&西の空低くに太陽の光(虹チャンス)→東のやや高い空に短い虹→3分後には大きなアーチの虹&副虹→10分ちょっとで短くなりはじめる→赤っぽく、弱弱しい輝き→日没とともに消える→西の空は夕焼けで雲は黄色や橙色に染まる
◇南極の虹
夏の時期は雨が降ることもあり、太陽の高度も低く、少なからずチャンスあり。冬場もブリザードなどで舞い上がった雪が晴れた空中で融けて虹を見せてくれることもある
◇水面で反射した太陽の光で虹
見える角度は高くなる。なので、普通の主虹、副虹に加え、湖など水面に反射した太陽光からの主虹、副虹の同時に4つの虹が見れることがあるかもらしい
◇虹が見られる時の天気
△太陽の光が高さが40度以下の低い位置、
△太陽の反対側に雨が降っている→朝なら西、夕方なら東の空が基本だけど、雨雲が東から西、南から北へ動くこともあるからイレギュラーな虹を忘れてはならない(ハワイでは貿易風のため雨雲は東(北東)から西(南西)へ)。
△晴れと雨の境がはっきりしている方がよく、積乱雲から降るにわか雨が好条件。
△台風のまわりや寒冷前線近くには積乱雲も出来やすい。強い風で水滴が空を舞って虹ができることもある。→台風通過後や冬型の太平洋側の山沿いの青空。
雨の降り方が強いほど、虹は鮮やかになる傾向。(なので雨足の弱い)霧雨では薄い虹で、白っぽく感じる,
△雨のすじを遠くに見つけたら、(見逃しがちな)小さな虹を探してみましょう。気温が高くて湿度も高いときは雨が降りやすい。気温が低いとき、雲からのすじは曲がり気味。これは雪(氷の粒)が舞っていて落下速度が遅く風に流されているから、雪では虹は現れません。
△夕方に台風(や低気圧)が東に去る天気図,
△朝は寒冷前線通過直前、夕方は通過直後。寒冷前線通過時は台風が過ぎるときのように急に雨が止んで快適に観察できそう。対して温暖前線は曇ってから雨が降るので期待できない。停滞前線は、にわか雨になれば、可能性あり(だけど、雨雲があまり動かない),
△気象衛星画像。通常使われてる赤外画像で真っ白にかたまった雲は積乱雲であることが多く、その下では強い雨!。はっきりしてる雲の境が朝夕に通り過ぎそうならチャンス。春秋の雲は流れやすく、夏冬は移動が少ないので連続画像でタイミングを計りましょう。積乱雲の寿命は1~2時間なので積乱雲の群れのつづき方も予想しながらになる。
◇季節と虹の関係。
春5:00->8:35, 14:50->18:15、低気圧が発達しやすく、春の嵐あり。急に雨が上がった時がチャンス!。大陸からの上空の冷たい空気による寒冷渦(寒冷低気圧)によって大気は不安になり、にわか雨。
夏4:35->8:05, 15:30->19:00、一番望める急に季節。日中暑くなると午後は積乱雲が湧きやすく夕方に通り雨があれば虹チャンス。また、山の上などから白い虹が見れるかも。
秋5:45->9:45, 13:05->17:10、高気圧に覆われる日が多いため、見にくい季節。台風が去った寒冷前線通過後に可能性あり。雲海に白い虹を見ることもあるかも。
冬6:40->16:30、冬のはじめは時雨。季節を通して太陽高度が低いので、正午前後の北の空低くも出得る。風が強いときは空に舞う水滴で青空の虹が見れるかも。
春から夏はにわか雨が多く大きな虹が期待でき、夏は夕立のあと、夏から秋の台風通過直後、冬のはじめは時雨虹が日が沈むまでチャンス!(雪になったらお手上げだけど)。105, 106冬以外は朝と夕方。にわか雨を降らす入道雲(積乱雲や雄大積雲)は午後から夕方の発生多く、雨上がり。朝の虹は太陽東で雨を降らす雲が西からやって来るときなので、雨前になりがち。
台風が南からやってくるときは渦が反時計回りなので南にある台風に対して東の空から積乱雲がやってくる(なので、ハワイでは朝の雨上がり、夕方の雨前がふつう、赤道はかなり複雑)。
など、説明があって、わかりやすい。虹だけでなく、
◇虹色の自然現象として
日暈、幻日、環天頂アーク、環水平アーク、光環、彩雲、ブロッケン現象、ダイヤモンドダスト、大気差、薄明、地球影、ビーナスベルト、星の瞬き、氷の虹色、オーロラ、月食も紹介してくれてます。
彩雲は(頻度高く、)見たいと思っていたけど
太陽近くに、高い空にある巻積雲(うろこ雲)がやってきたとき。低い位置の高積雲(ひつじ雲)や積雲(わた雲)などでも見えることも。月の光でも見れるのか!、
で、それほどレアでもないらしく、随分見逃してきたみたいです。
虹と虹色を探す楽しみが豊かになりそうだ。
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