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→♂♀←_no.42_2018:一九七九年十月三十一日、水曜日(再読)

2018-11-18 21:46:37 | 今月のお薦め_XX.20XX
一九七九年十月三十一日、水曜日_上_図書室の魔法(再読) ジョー・ウォルトン 東京創元社
図書室の魔法 上 (創元SF文庫)
ジョー・ウォルトン
東京創元社

夏場から「図書室の魔法」を再読したくなって、少しずつペラペラ読み始める。
毎日というわけでもなく、少しずつペラペラなので10月は日付が同じ日に読んだりすることも多々あり、31日についてもそうなる。奇しくも2018年と1979年が同じ曜日だったりすることも相重なり、今年のこの時期の再読に何か意味があるかもしれないと感じさせてくれるのもテンションを上げてくれる。

26日の授業終わりから実質的に中間休暇(ハーフタイム)がスタート、翌日はロンドンで父方の祖父サムと初対面を済まし、28日にウェールズへ。こっちの学校のハーフタイムは既に終わっているので30日、一人で路線バスに乗り、生まれ育った谷の上を訪れ、グロールフィンデルに会う。

ハロウィーンである明日、オークの葉をたくさん集め、死者たちが冥界へ行くための道を作ってほしいと言われ、31日を迎えるわけで、日記も、連日長めだ。

この日の日記からはモリ(モルウェナ)を通して、生きる・生き残る・生き残っていることについて考えさせられるというか・・・・・・

モルの姿に気づいたモリにグロールフィンデルは引き止めてならないことを端的に述べる。
モルがいなくなってからの一年、毎日が地獄のようで、死のうと思えばいつでも死ねるくらいつらかった。だから、引き止められないなら一緒に行きたい気持ちも当然のようにある。そんなモリにグロールフィンデルは短く、『バベル-17』を半分くらいしか読んでいないことを思い出させる。


人が生きつづけようと決意する理由なんて、たぶんこの程度のものなのだろう。
わたしには本があった。



モルから離れるモリは、モルが死んだときよりつらいと感じると紡がれている、この部分は生きる・生き残る・生き残っていることについて考えさせられるというか、否応なく進む時の流れに乗り遅れることが許されない、気持ちにさせられる。

11月9日にも、このところモルの夢ばかり見ると書いている。
でも、だからこそ、
一九七九年十二月四日、火曜日
一九八◯年二月九日、土曜日
などなど生きていることを実感出来る日もやって来る。きっと、モルも活字の国から・・・・・・


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