ハラキリ

小説、映画、漫画、えろげーとかの感想日記。★0個は論外。★1個はいまいち。★2個は結構好き。★3個はかなり好き。

戦国ランス全国版 武田クリアとその後

2007-05-12 08:26:53 | エロゲ
金曜日は休みだったので、ぶっ通しでプレイし続けて全国版を武田で統一。
うおおおお面白かったー、さすがに最後の方は作業感が強くなってきたけど、本編にはない面白さがあった!!

三国志とか信長の野望、あそこらへんに近い面白さ。
ただ、戦国ランス全国版には1つ不満が……。

中くらいの勢力なくないですか!
武田がちょっと簡単すぎた感はあったので、上杉北条毛利に島津と魔軍は2回目以降のプレイでは除外することに。もちろん独目流も。
しかし……途端にいい勢力がなくなった……。
大きさでいうと徳川やタクガが悪くないのだけど、あまり好きじゃない。天志教なんてもってのほか……。
思い切って原家とかでプレイしようかな…?

戦国ランス全国版

2007-05-11 11:02:00 | エロゲ
なんてこった…
メインルートは結構やりこんだ戦国ランス(といってもオロチも倒してないけど)
さすがにそろそろ飽きてきたかなーと思っていたら、全国版をまともにやってないことに気がついた。

でやってみたら…
これはたのCYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
本編とはかなり雰囲気が違う。初期勢力が違うというだけでゲームが違う…あとシステムも大分違う。

全国版独特のシステムである、
・武家屋敷(ターンごと兵力自然増加)
・楽市楽座(ターンごと収入%アップ)
・高内商店(ターンごと固定収入)
・野戦病院(毎ターン兵数回服)
・大仏(一定数に達するとアイテム獲得)
がまたいい味出してる。
特に武家屋敷はデンジャラス。

時間をかければかけるほど、武家屋敷がデンジャラス。
現在武家屋敷2(毎ターン兵数3増加)を7件建造しているんだけど…これってほとんど全ユニットに人望の杖持たせてる状態。
武田ではじめたわけなのだけど、なんと今山県さんの兵数が3504、コストはすでに9に達している。
というか武田騎馬軍団は5ユニット全て兵数3000越え。
支配地域数16、支配地の最低国力8、最高国力9という状況でもちょっと油断するとコストオーバーする。


……とまぁ、すでに軌道に乗っているので後はクリアを目指すところなのだけど、ここまで来るのが結構大変。
なにしろ、ユニーク武将、つまりランスを筆頭とする固有の武将は、本来の勢力に属している間は捕獲することができない。
その勢力が滅びるとしばらく流浪し、他勢力に仕官する。その後ではじめて捕獲可能になるのだ。
じゃあ、とりあえず滅ぼせばいいのかというとそうでもない。
自分が他勢力にとどめをさすと、なんとその勢力のユニーク武将は消滅してしまうのだ。なんてこった!
汎用武将で強いのもいなくはないけど、なんといってもランすはエロゲー。やっぱりキャラが好きでやってるところもある。それなのに汎用武将しか味方にいないなんて寂しすぎる!!!
というわけで、1つしか支配地域のない弱小勢力でも、気軽に滅ぼすわけにはいかない。
敵を攻めるときも、ちゃんとその勢力が自分以外の勢力とも隣接するようにしてやらないといけない。それでもなかなか滅亡しないけど……。

さて、ユニーク武将が流浪したあと、これもまた問題。
何故なら、本編とは違ってイベントで仲間にすることはできないのだ。
全て捕獲して説得しなくてはいけない。
これが運まかせ!
武田4将の捕獲以来、手加減攻撃の大活躍するときだ。
……で、この手加減攻撃持ちが来てくれないと、実に切ない日々を送ることに。
実際50ターン目程度まで手加減持ちを味方にできず、その時点ではユニーク武将は3人程度しか味方にできていなかった。
今?
正宗や魔導も捕虜待機のキツキツですよ!
デフォルトの武田4将を筆頭に、ランス中最強ユニットお町、ステータス9898の上に先手必勝持ちのモンスター武士傾国、ツンデレ妖怪ノワールにナイススク水柚美、ハラペコ威光謙信とその参謀愛、妙に可愛い一つ目野菊etcetc……強力ユニットが勢ぞろい。
本編では味方にできない大友ソウリンも相当の鬼ユニット。
ステータスは4442と貧相極まりないものの、鉄砲全体攻撃は恐ろしすぎる。しかも国崩しの能力のおかげで、後衛からの攻撃が可能。汎用なのでためらうところだけど、帝シリーズを装備させるにふさわしい性能。

あえて武田の不満を言えば、汎用の騎馬軍団が強力すぎること。
おかげで、気に入りのユニーク武将をなかなか仲間にできない。戦力的には問題ないんだけど、ちょっと寂しいかなぁと。


とりあえず、武田で一週さらりとクリアしたら、もうちょい半端な勢力でクリア目指します。柚美大好きな自分としては種子島とかやりたいかなぁ…。



続RF

2007-04-24 19:47:13 | なんか色々
うはー。
ってなもんだー。
かなり飽きつつも、ある程度強くなればまた楽しくなってくるのがMMOってもので、あと機甲っていうのに乗れるのを楽しみにちまちまやってたんだけど……。

この機甲というロボに乗ると、経験値が入らなくなるらしい。
ゲーム内でそのことを聞いた瞬間落ち。
結局スキルとかまともになるまでプレイしなかったけど、それまでもたなかったってことは向いていなかったんだろうなー。

ということで、RFプレイ記はおそらく2回で終了。
プレイ記録は書いてないしスクリーンショットさえ取ってないけどね!

RF online

2007-04-23 15:11:31 | なんか色々
RFとゆうネトゲーをプレイした。
in GEMINIとかゆー鯖。

感想。
一日で飽きました……。
以下感想。
レベル~20くらいまではすごいあがりやすい。クエストをこなせば「インテンス」と名のついた強力な武器ももらえるため、比較的サクサクと敵を倒していくことができる。
ただ、この時点ではスキルが異常に弱く、ひたすら普通に殴ってるだけorスキルlvをあげるために無理してスキルを使う状態が続く

lv20~くらいになると、だんだんレベルがあがりにくくなってくる。
どのネットゲームでも当たり前のことなのだけど、いくつかの理由でものすごくめんどくさくなってくる。
理由1:敵がタフになってくる。
理由2:なのに自分は通常攻撃だけor弱すぎるスキルだけ。
理由3:敵の攻撃がものすごく痛くなってくるので、POT代で赤字になる。
理由4:格下なら儲かるが、これまでの成長速度とのギャップが激しくなる。

ま、なんというか要するに……ネットゲームにありがちな「ある程度レベル上がると育てるのめんどくさくなる」状態が20にして訪れたと。
4月20日に立ち上げられた新規鯖だからレベルも同じくらいの人が多く、いく狩場の全てに人がうじゃっ! としてるのもやる気のしなかった理由の1つかも。

でもまぁ……スキル貧弱すぎるのはつらいよね。
スキルが弱いゲームって、モンスタークリック→通常攻撃→撃破→アイテム習得→モンスタークリック→通常攻撃→エンドレス。
せいぜいこの間にPOTでの体力回復を挟むだけ……。
びみょい……。少なくとも、lv30~くらいまでは、まともなゲーム性はないようだ……。

戦国ランス細かいメモ

2007-04-08 18:23:03 | エロゲ
まだちまちまやってる戦国ランス。
効率のいい征服ルートを発見したのでメモメモ。

ポイントは瓢箪持ち勢力の撃破順で、基本的に
織田→足利→毛利→上杉の順番で破壊する。5つ目は自由。
勢力ボーナスは上杉毛利武田。★は2つ以上。(でないと許可証を生かしづらい)
★2つ以上なら、20ターン目くらいには足軽の兵力1000を捕虜にできているはず。運がよければ武士も……。足軽と武士の兵力1000を味方に加えられれば勝ったも同然。

ズレがあってもいいけど、細かい侵略ルートは
原→足利→種子島→毛利→徳川→天志→今川→浅井朝倉→上杉→奥州
このルートで攻める目的は、魔軍登場前に奥州を制圧すること。
超強力な魔軍と奥州を両面に抱えずに済むので、結果的にお得。(なはず)

大勢力に関して、
まずは毛利から
落とすことが重要。
足利を落とした時点で武田と隣接はしてしまうが、ここはそれを前向きに考える。
常に武田とその他一勢力とのみ敵対している状況にする。
徳川まで先に落としたとして、武田と隣接するのは「まむし油田」と「三河」になるはず。特に「まむし油田」は、あえて2つ落とさせるのも手。
城防衛なら、初期戦果に加えて地域効果が大きいので、驚くほど少ない兵力で守ることが出来る。逆に、三河は一つ目の城を死守したほうが、結果的にはお得になるかも。
まずは武田+種子島。スムーズに制圧する。

次は毛利家。13か4ターン目程度までに毛利と対面していないとつらい。この時点で武田と毛利、元気のある大勢力二つと対面することになるので、じっくりと頑張る。ただし、
・天志との交戦開始前までに落とすこと。
多分18ターン目くらいに天志と開戦になるはず。

首尾よく毛利を落とせたら、次は天志との交戦。余裕があったら徳川や今川を落としておく。交戦中に天志とも開戦してしまうようなら控えておく。大して強くないとはいえ、三つの勢力を相手にするのは効率が悪い。

浅井朝倉と巫女機関はまだ。上杉と隣接したくないので。
天志を落としたら、今川まで落とした後は上杉を狙いにいく。ここで武田を落とさない理由は、
武田を落とすと、北条が「織田は危険になった」と言って宣戦布告してくるから。
奥州を落とすまで瓢箪持ち勢力とは交戦したくないので、浅井朝倉、巫女機関を支配下に加えつつ上杉制圧を目指す。
浅井朝倉と巫女機関を無視して、信濃から攻め込んでも問題なし。
ここまでの防戦でずっと武田勢を撃破していれば、武田もかなり弱っているはず。上杉制圧もスムーズだ!
自分のデータだと、このころの武田は全軍一万、武将10とかでした。
兵力10~20の「寄せ集め足軽」とかも出てきたほど。
ここまで来れば後は上杉を落として奥州に攻め込むのみ。
奥州に攻め込むときに許可証を使いすぎると妖怪娘を部下にできないので注意。
得点狙いでなければ、奥州を最初から加えておくととても楽。

織田家が大きくなると明石家が宣戦布告してくるけど、めちゃくちゃ貧弱なのであまり問題なし。前準備をしておけば、この状態から蘭ルートに入ることも可能。

長々と書いたけど要するに、
毛利上杉武田を勢力ボーナスに加えたら、毛利、上杉、武田の順番で落とすと楽。北条を加えないことによって、侵攻がかなりスムーズになる
ということが言いたかっただけ。
ここまで読んでくれた人ありがとう。
いつか気が向いたら自分の制圧データSSでもアップするかな……。

SF

2007-03-21 06:10:58 | 小説
最近、SFをよく読む。
現在読書中のものからさかのぼって、
・アルジャーノンに花束を
・老人と宇宙
・第六大陸
・アンドロイドは電気羊の夢を見るか
・星を継ぐもの
・零式
・老ヴォールの惑星
などなど。もう少しさかのぼると、星界の紋章、ファウンデーションシリーズ、銀河英雄伝説、マルドゥック・スクランブルなどが出てくる。個人的な癖として、ちょっと古典が多い。

SFは面白い。
SFは、今ではほとんど、ハヤカワやライトノベルの一部でしか存在しない。でも、1900年代の後半は、大SF時代と言っていい時代があった。ロボット三原則のアイザック・アシモフ、2001年地球の旅のアーサー・C・クラークなどの名前を、多くの人は聞いたことがあるはずだと思う。
最も有名なのはスターウォーズだと思うけど、あれはスティーブン・キングでよかったか……。

突然めんどくなってきたので文章切るけんど、SFは面白いなぁと。
アルジャーノンも読んでたら「確かにSFだよね」と思ってきた。敬具。

戦国ランス4ルートクリア。

2007-02-28 10:40:10 | エロゲ
正史、謙信、五十六、蘭の4ルートをクリアしたぞ!

初期勢力追加ボーナスには、伊達以外の全てを加えることに成功! 今は伊達家を加えるために努力中。

ここで得点の問題。

4ルートクリア分をあわせて、勢力集めのために通常難易度でばかりやっていたので、得点が105点しかない。これは4ルートクリア分の点数もあわせて。
30点は行動回数、勢力ボーナスなどの特殊ボーナスで使ってしまうので、アイテムと勢力追加にまわせるボーナスが75点しかないのだこれでは!!

武田と毛利を加えただけで初期勢力値をオーバーするけど、というか武田を加えた時点でほとんどオーバーするけど、武田4将は明らかに異常に強すぎる上に、初期に味方にしないとどう考えても活躍させられないので、彼らを味方にするのは確定。同じ理由で伊達家も初期追加したいけど、こっちはまだ加えてないのよね。

で……何が問題かというと、点数のことでした。
武田4将を初期追加するのに40点、これでもう35点しか残らない! ○金地蔵3つと人望の杖は確定で入れてるので、初期勢力にあと1つ…毛利あたり追加した日にゃ、アイテムはもうほとんど無理!
まぁアイテムはそこまで重要でも……重要だけど勢力に比べれば重要じゃないんですけどね。
で、問題は得点なんでした。

4勢力……いや3勢力入れたい!
武田は強さ的にも見た目的にも渋いオッサン共なので確定。
伊達も仲間に入れたことないので使いまくりたい! 勢力ボーナスに追加したいので確定。
で、北条は蘭使いにくいのと個人的にも小松は好きなんだけど……ちょっと微妙。作戦許可証を初期投入してターン短縮には小松めちゃんこ必要なんですけどね。

しかし毛利も加えたい。上杉も謙信のために加えたい……愛は愛で優秀ですしね。
初期勢力値めちゃくちゃオーバーの上に初回からの敵対勢力増えすぎになるだろうけど、欲を言えば5勢力&追加キャラも加えたい。武田40点上杉20点毛利20点北条15点伊達20点? 追加ボーナス20点で135点! 全然足りない!(全部加えると色々キツそうだけど……)

というわけで点数稼ぎプレイをしたいんだけど、何をどうすれば効率がいいのか。やはり★5つなのか。まず★2つでプレイしようかな…。てか★5つとかクリアできるのかな。SLGあんま難易度上がるとかえって飽きるヌルゲーマーだからなぁ……もうアリスそのものが意図した平均遊び尽くし度には達してそうだけど、まだちょっとやっていたいので色々悩み中。

戦国ランスを3周クリアしたぞ!

2007-02-23 11:37:35 | エロゲ
一周目の正史ルートに続き、謙信、五十六ルートをクリアー。
ほんとは三周目は蘭ルートをクリアするつもりだったけど、北条を倒したタイミングがギリギリすぎて突入できなんだ…五十六を進めない=足利を倒さずにキープしてれば大丈夫だったんだろうけど、どうせ全員クリアしそうなのでまぁOK。

五十六ルートについて思ったことは、メインシナリオが自動発生イベントなので、終了時の得点をコントロールしづらい。好感度アイテムも使い切らなかったし、妖怪軍団とも交戦しただけで妖怪王倒せずじまい。キャラクリ好感度用にとっておいたランスの大満足度も使いきれず…と、でも難易度★1つでやっていたせいか100点ゲット。これが謙信ルートならあと10ターンくらいゆっくりかけて、妖怪王撃破10点キャラクリ5人~でほぼ10点終了時得点も何人かつけなおして20点くらいは増えていたはずなんだが……未知の蘭ルートは何がどうなるか分からないので、難易度普通で終わらせるだけ終わらせるつもり。

しかし、終了時ボーナスつけまくっておくとほんと楽。
特に勢力追加ボーナスは、のんびりしすぎで仲間もいまいち……とモチベあがりにくい序盤をすっ飛ばせる。2,3勢力を最初に追加した日にゃ、利家とか1ターン解雇しそう。

初回で上杉、北条、武田、毛利、伊達と追加した日にゃあ10人以上の超強力武将が…(明らかにコストオーバーしそうだけど)
原とか2ターンもあれば全滅させられそうだし、部隊数にまかせて国力あげまくればなんとかなりそうな気も!
その状態で難易度最高とか挑戦してみたいわー。
はー、あまり飽きる様子のない戦国ランス。
落ち着いてはきたけどまだちまちま続ける予定。

戦国ランス

2007-02-10 16:52:16 | エロゲ
アリスソフトが年末に発売した「戦国ランス」とりあえず一周クリア。
色々なところのブログやHPで見かけるけど、気がつけば丸一日戦国ランスしかしてないとかね。ここ何年かのアリスのゲームの中でも秀逸な出来。
あとやっぱし、アリスはキャラの作り方がいい。
最近のオタク向いたRPGやSLGの中でもかなりキャラがいい。エロゲだから100%オタクの方を向けるってメリットはあると思うけど、それでもやっぱり上手いと思う。
単純に絵が好きってのもあるけどね!!
でもやっぱキャラもよくないとこうはハマらんね。

強くもないのについつい使っちゃったりとか…。
強いんだか弱いんだか半端なのに使っちゃったりとか…。
ゲーム性の問題上分かるんだけど、アリスはとにかく味方にしたいユニット多いから、味方武将30人までって制限は少ないなぁ。回数こなして頑張るしかないか。

とりあえず、謙信ルートをクリアすれば初期ユニットとして謙信が参加させられるらしいんで、そこをこなしてから毛利攻め行ってきたいと思います。

ランスはじめると止まらん上に雑念もりもりになるから…先に我慢して勉強してくるかなー!?(ランスの誘惑に打ち勝つ自信なし
よしいってきます。

最近面白かった小説

2007-01-29 20:27:58 | 小説
最近面白かった小説。新しい順に適当にたどっていこう。

■「アスラクライン」シリーズ。著者三雲岳斗、電撃文庫。

三雲岳斗って以前からいっぱいシリーズ書いてる作者なんで気になってたけど、あまり手を伸ばしてなかった人。でもふ、、、と知ったのに、デビュー?はSFの大賞だったらしい。で最近SF好きになりはじめてるせいで手をつけた。レベリオンとの二択だったんだけど、表紙の差でアスラクラインから読みはじめ。萌え成分の多いオイシイ話になっちょります。
ことあるごとに主人公の袖をつまんだりうつむいて照れたりひっそり怖くない程度にヤキモチをやく嵩月がいい、ネ!!
あーしかし日に日に萌え読者になりつつある。ここらで一発硬いの読んでナラしとくべきかなー。


■「老ヴォールの惑星」小川一水、ハヤカワ文庫。

やー、日本のSFもいいもんだ。人にもよるけど、やっぱり文章は訳文じゃなくて生の作家文章のほうがいきいきとしてますしね。
で、この老ヴォールは短編集なのでいまいち普通のとかもあるわけなんだけど、表題作「老ヴォールの惑星」と「漂う男」がよかった!
特にヴォールはいいかも。短編の割りに主人公が何回も変わるんだけど、主人公となる生命体が人間ではなくて、「重要なのは個体の存続ではなく、知識と経験の存続なのだ」という思想を持つ生命体でそれがうまく書かれている。かっくいい。


■「ゼロの使い魔」ヤマグチノボル、MF文庫J。

これはもうファンだ……。主人公才人とヒロインルイズがしょっちゅうどもるのも、なんかいい加減なようにも見える文章も相当好き。
「おっす俺サイト」ってどれだけ力抜けてんのかとでもそれがいい。
ラノベ好きになりすぎると、ふつーの小説読めなくなりそうなのがちょと怖いな…。


■「ネクラ少女は黒魔法で恋をする」熊谷雅人、MF文庫J。

これ結構セツねぇー。
一巻だとごく普通の暗い子成長物語、というんだろうか。暗くて暗くてはぁーーーーーーーーーって主人公がちょっとずつ明るくなっていって、それだけで頑張れ真帆っちうまぁ萌える小説なんだけど、真価は2巻からっぽい。
1巻ラストで全員記憶をなくし、2巻冒頭あたりで主人公だけ記憶を取り戻す……せんぱい、○○って映画知ってますか? うん、怖いんだってね。見てはないな。――せんぱい、その映画私と一緒に見たんですよ……。
これはセツねぇー。
嫉妬とかでドロドロするよりは淡く切なくいく系なんで、俗に言う恋愛小説とは違うんだろうけどね。やっぱ萌え小説なのかな。

■「ファウンデーション」アイザック・アシモフ、ハヤカワ。

で、萌え小説の紹介だけでも締まらないのでラストは巨匠で。
この人。
書く文章。
(翻訳だけど)かっけえええええええええええええええええ。
渋いったらない。
それはほんのハンカチほどの……いや爪の先ほどの世界で、資源はひどく払底していて動力は豆粒ほど、そして人口は中くらいの埃っぽい太守管区のもっとも遅れた世界にも足りないほど、顕微鏡がなければ見えないほど。
それにもかかわらず、彼らは銀河系の支配を静かに組織的に夢見るほど、誇り多角、野心的な連中だった。
ってかっけーなぁ……。
組織的に、ってのがいい。この文句だけでああ……マジモンなんだな、って気がしてくる。
アシモフさんなんてふるい人だから訳文もやわらかくないけど、読んでいて充実感がある。血が沸き肉踊る。おおおおと思う。
ラストの締め方が気にいらなかったりすることはあるけど、はしばしのセリフがほんとかっこいい。
特に、一章ラストのセリフは個人的に感涙ものだった。
老い先短いじじいが目的までの行動半ばで辺境においやられることになり、若いモンに「これでいんですか」とか言われた後のセリフ。
「びっくりしないでくれ。悪く思わないでくれ。私の寿命はあと1,2年だと医者がいっている。しかし、私は意図したことを、生きている間に成し遂げた。どんな状況のもとでも、これ以上いい死に方があるだろうか?」
「そりゃ、後継者が出るだろう――もしかしたら君自身がね」
「いまにわかる」
「計画はこれからやっと動いていく。しかし、私については」
「すべては終わった」