村上春樹の新刊が売れているらしい。
そこで、思い出したのが、彼がエルサレム賞を受賞し
イスラエルで受賞記念に講演したスピーチの内容だ。
『常に卵の側に』という、壁(システム)と卵(個人)の
というとらえ方、そして誰を名指しで批判することなく、
個人への尊厳をしっかりした語り口で述べた名スピーチ
である。(聴衆はスタンディングオベーションと鳴り
やまぬ拍手で答えたという)
村上春樹は、学生時代を西宮・芦屋ですごし、社会人
になってから船橋(北習志野)に一時住んだという意味で、
私と生活空間がちょっとだけ似ているということで親しみ
が沸く。
『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』などの
初期作品は、若かった自分の感性にマッチしていたが
心地よく読めたが、『ノルウェーの森』あたりから離れて
しまった。
私はハルキストにはなれないが、アラカンになった今、
また、読み返してみるのも良いかなと思いだしている。
新聞が、N-06Aの発売初日にして、販売中止を伝えている。
よくあるソフトの不具合(バグ=虫)が原因で一部サイトへの
接続がうまくいかないという。
そこまではよくある話だが、面白いのは、今朝のTVスポット
・コマーシャルでその機種のCMをやっていたこと。(玉木宏
が携帯に付属のカメラで撮った写真を周りのみんなから送って
欲しいと迫られるというもの。)
まあ、スポットCMは事前の契約で流されるので、差し替えが
間に合わないのだろうが、消費者からすると違和感がある。
CMを見て、買いに行ったら販売していないのだから。
官公庁の縦割り行政のおかげで、『川の土手の上に建ててしまった
家に違法建築で取り壊し通告が届いたのに、近くの空港の
騒音被害対策で、無料でエアコンを取り付ける工事をしにきた。』
などはよくある話だが、民間でもありえる話として紹介してみた。
ユーミンの新アルバムは欠かさず買っていた。
そういう同年代が多いはずなのに、今回は
レンタルCDで聴くことに。確かにCDで聞くより
パソコンで聴く。ポータブルオーディオで聴く。
ようなシーンが増えたこともある。
なかなか聴きごたえあるアルバムなんだけど。
減速経済の中、給与もカットされては、自己防衛
に走るしかない。というわけでCDは買わずじまい
になりそう。
閑話休題。そろそろ私も60才が見えてきたところで、
見る年代の雑誌に別荘案内の記事が載っていた。
八ヶ岳をバックに、昔泊まったことのある八ヶ岳高原
ヒュッテの写真が。
そう、あのTVドラマ”高原にいらしゃい”の舞台になった。
数年前ネットで調べたときには休業中だったが、今は
八ヶ岳高原ロッジの経営で、ゴールデンウイークと夏休み
だけ、レストランがオープンしている。宿泊はできないが
見学はできるらしい。24年前の思い出探しに出かけて
みようかな?