青い空

blog人から引っ越してきました。SINCE 2005

村上春樹

2009-05-30 10:31:21 | 日記・エッセイ・コラム

村上春樹の新刊が売れているらしい。
そこで、思い出したのが、彼がエルサレム賞を受賞し
イスラエルで受賞記念に講演したスピーチの内容だ。
『常に卵の側に』という、壁(システム)と卵(個人)の
というとらえ方、そして誰を名指しで批判することなく、
個人への尊厳をしっかりした語り口で述べた名スピーチ
である。(聴衆はスタンディングオベーションと鳴り
やまぬ拍手で答えたという)
村上春樹は、学生時代を西宮・芦屋ですごし、社会人
になってから船橋(北習志野)に一時住んだという意味で、
私と生活空間がちょっとだけ似ているということで親しみ
が沸く。
『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』などの
初期作品は、若かった自分の感性にマッチしていたが
心地よく読めたが、『ノルウェーの森』あたりから離れて
しまった。
私はハルキストにはなれないが、アラカンになった今、
また、読み返してみるのも良いかなと思いだしている。