青い空

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昔話3 ミスティー

2007-01-13 00:17:15 | うんちく・小ネタ

伝説の”ミスティー”
昔、これも30年ほど前、六本木の一本裏通りを防衛庁に
向かって歩いたところに、ジャズクラブ”ミスティー”はあった。
狭い階段を下りて地下にあった。ニューヨークスタンウェイの
フルコンサートという、一番長いサイズのグランドピアノが真ん中に
でんとあり、それを囲む形で、客席・カウンターがあった。
そのころオーディオ評論家という職業があり、菅野沖彦という
有名な評論家(弟は邦彦というジャズピアニスト)が設計した
クラブで、その大きなピアノは、階段から下ろすことが出来ずに、
ピアノを下ろした後で、天井を張ったという。海外のジャズ
ミュージシャンが真夜中にミスティーにふらりと現れ、アドリブの
演奏をしていくという。その頃、私は練馬に住んでいたから、新宿
から1600円ほど、六本木からでも3000円で夜中のタクシーでの
帰宅は、さほど痛くはなかったから、たまに行っていた。ウイスキーを
飲むもよし、コーヒーを一人ですするのも良し。
それが、今も語り継がれる、伝説の”ミスティー”だった。
10年ほどして行って見たときには、跡形も無く、”ミンゴスムジコ”
といったジャズスポットも皆無くなっていた。