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多聞月記

シルクドゥソレイユのドラリオンをきっかけに中国雑技、サーカス好きになったおっちゃんの月記

郑州杂技团 孔红文 さんの「椅子顶」

2017-05-11 21:18:05 | 杂技の雑記

雑技の雑記です。
今日はこちら、鄭州雑技団の椅子頂 です。
英語にするとbalancing on chairs でしょうかね。
中国雑技では椅子顶 と呼ばれ、顶技の一種で、倒立を基本とする演目です。
(といっても倒立は全ての雑技の演目の基本と言われてますが)
椅子頂は複数で演じるものとソロで演じるものがありますが
ソロ演技が今だと木下大サーカスで7丁椅子という演目名で演じられています。
読んで字のごとく、椅子を7つ縦に積んでバランスを取る演目です。
私も横に椅子を7個並べて。。。
あっ無理だ。どっちみち私は倒立ができない!
でも椅子を横に倒して並べていって、寝転んで演じて
それを設置した鏡に写すとかなら。。。。
しょうもない話はやめます。
グループでやるものは主に中国雑技で見られますね。
この場合、椅子は斜めに積んでいきます。私はこれを以前大阪でやっていた
上海雑技団「REVO」というショーで初めて見たのですが、めっちゃ好きでした。
椅子は斜めに積むべし!よくそう言ってます。
が、
今日は違います。
ソロ演目になります。
孔红文さんという方は河南省出身の女性で1977年に雑技団に入団、1982年10月に
長沙で開かれた大会で椅子頂で2位になり、そこから有名になったみたいです。
百度百科では椅子顶という演目は彼女の演目として説明されてます。
その後、この演目で1985年にモンテカルロサーカスフェスティバルでシルバークラウンを獲得
されているようで、この演目も世界的な演目ということになりますね。
ではまずしゃしんで


まずは椅子の下です。
4本の瓶にボールを1個ずつ。そしてその上に椅子が載せていきます。
この瓶が一番下にくるのは今でも雑技でちょくちょく見かけますね。

そして椅子を積みながら、それぞれの段で様々なバランス技を披露していきます。
まさにこの演目の見せ場ですね。
積み上げた椅子という少しでもバランスを崩すと、それを取り戻そうとする動きさえ
逆に落下につながってしまうかもしれないという危険の中で演じられるバランス技に
ドキドキハラハラ、そして綺麗なポーズが決まった瞬間にわっと見ている客の心の中から
湧き上がってくる嬉しさ、そして自然に動いてしまう喝采。
本当に素晴らしい演目です。
しかし彼女の場合はここで終わりません。

椅子の上にさらに直方体の積み木を重ねていきます。
形はシガーボックスの箱のようです。
そしてそこでハンドバランスをしてからの
積み木を一気に外して、落下してのハンドバランス。



すごい!すごすぎます。
でも実際に動画で見ていただいた方が本当の凄さが伝わると思うので
こちらからご覧ください↓(リンク先はYoutubeです)
孔红文さんの椅子顶です。
SVT 1986 Kinesisk akrobatik

動画の前半はこれまたジャグリングをされてる方なら知らない人はいないと言われる
广州战士杂技团の空竹(ディアボロ)です。
孔红文さんの演技は5分10秒あたりからです。

なお、孔红文さんが今、どうされているかは分かりません。
雑技の友人に聞いてみてますが、今の所、先生をされてるのか
もしくは既に雑技の世界を去られているのか。
もしご存知の方がおられましたら、是非教えてください。
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