多聞月記

シルクドゥソレイユのドラリオンをきっかけに中国雑技、サーカス好きになったおっちゃんの月記

ドラリオンでシュアイシーを追いかけた あなた!! 実は战士红星艺术团を最も見に行くべき人ですよ〜(笑)

2018-12-25 22:10:53 | 战士红星艺术团
ドラリオンで一番人気があった人といえばベンジですが、、、
中国人アーティストでは、、、
となるとまあ世間的にはジュンルーが一番知名度があったかな〜って思いますが
熱狂的に追いかけるファンがいたという意味ではシュアイシー!ですよね。
来日公演時には既にリーダー格として参加してたシュアイシーはシルクがオスカーで公演を行った時は
唯一の中国人として参加してて、シルクドゥソレイユで活躍する中国人の中ではパイオニア的な存在でもあると思います。
そんなシュアイシーですが、ドラリオン終演後はCHAで再来日したものの
そのあとは雑技団で先生をした後、実家に戻ったという噂話ぐらいしか情報がありませんでした。
ドラリオンでは一部演者は結構ファンと繋がりを持ったりしてましたが
シュアイシーはそういうなかではむしろ一線を引いた孤高の存在でそんな雰囲気も逆に人気だったのかもしれません。
というわけでとにかく情報が掴めなかった方ですが
こちらをご覧ください。

カテコの様子ですが、、
気づきましたか?
まあブログにアップされる画質だと無理があるかもしれませんが(^_^;)
この写真の左端に写っている方、その方こそまさにシュアイシーなんです!
この芸術団の表向きのリーダーは演者でもある张权ですが、
実はリーダーはシュアイシーだったりするらしいです。
そんなシュアイシーが、公演後にワンビンに挨拶に来たんです。
。。。
。。
えっいきなりワンビンが来たって?
いや、もうね、まさに今読んでて思った方、私もまさにそんな感じだったんです。
私も全く知らなくて、2日目の公演を見終えて、スタオベしながら余韻に浸ってたら
突然後ろから肩を思いっきり叩かれたんです。
肩を叩いて通り過ぎた人が振り返ると、、
ワ、ワンビン!?
こんな感じでした(笑)
話を戻します。
こうやって現場で出会ったワンビンと話をしている時にシュアイシーが挨拶に来て
それで私もえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーってなったのでした。
ではアップで。

少し丸みを帯びてますが、面影はばっちり残ってますよね。
シュアイシーは今、
战士红星艺术团のリーダーとして活躍されてます。舞台を作る側ですけどね。
もしも今のシュアイシーの活躍、その作った公演が見たい人は是非見に行ってみてください。
一応、この芸術団のこれからの予定がはっきりしたら
紹介しようとは思ってます。たぶんする。
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中国には雑技がある! 战士红星艺术团 《璀璨星河 致敬经典杂技晚会》〜後編〜

2018-12-24 17:47:19 | 战士红星艺术团
年末年始の福建省旅行が近づきまくってるので大慌てで続きを書きます(^_^;)

7 : 男子集体翻腾与钻圈《刃》李双富 他27名

フープダイビングと様々なアクロバットを組み合わせた演目です。
戦旗雑技団のフープダイビングの凄さはドラリオンで目にした方も多いと思いますが
そこに様々な雑技団員によるアクロバットが加えられてます。
劇場によって炎がOkの場合は、炎の輪もくぐりぬけますよ。
今回は残念ながらダメだったみたいですけどね。
この演目、フープダイビングが始まるまでも本当に工夫されてて見応えばつぐんです。
武術と言いましょうか、演武と言いましょうか、バトルが繰り広げられるんですが
ここだけでも1演目になってしまうんじゃないかというもの。
まあこういうのを可能にしているのが28名による演技って中国雑技らしい部分なんですけどね。
そしてこの演目でドラリオンファンが注目すべきはもう1つあります。
パンチェンとユィンポンによる演技が繰り広げられるんですが、フープ以外の部分のメインキャスト的働きです。
パンチェンが待ち構えるところにユィンポンが走って来て、フープダイビングのようにジャンプ!
からのパンチェンが腕でキャッチ!勢いをうまく殺してその状態で耐え、そこにもう1人の演員が
まさにフープダイビングのようにギリギリを飛び抜けます!

いや、本当に正直フープダイビングよりもこのムーブメントだけで見る価値がありますよ。

最後の全員でのキメ!もカッコいい!!

8 : 肩上芭蕾《湖》孙艺娜,周杰 他25名





言わずと知れた戦士雑技団を代表する演目、肩上芭蕾です。
この演目はこの雑技団でバレエの白鳥の湖を雑技で出来ないかと作られた演目で
モンテカルロサーカスフェスティバルなど各国の賞を総なめにした演目です。
それを生み出した2人の話はまた別に書くとして、今正式にこの演技を受け継いでのがこの2人です。
女性は元々がバレエダンサーということで、異業種からの挑戦。
バレエを雑技で表現しようとしたとはいえ、そこは雑技。使う筋肉など違いに苦しんだ部分も
あったと思いますが本当に見事に演じ切ってくれています。

9 : 男女双人皮条《梦》张权,高桐桐


一番最初にも出ていた団長のもう一演目、エアリアルストラップです。
ぶっちゃけ、エアリアル系はもう世界中でそれこそエアリアルばっかやる芸人もいるぐらいで
私自身もいろいろ見まくっているので、そんじゃそこらのエアリアルは驚かないし
まあ驚かないです(笑)
ただこれと最初の演目が同じ人ってのが凄いんですよね。

10 : 集体球技《魅》甘海遥 他18名


ここ数年流行っているバウンドするボールを多く使ったジャグリングです。
これはですね、本人もなんですが、こういう演目ってたいていジャグラーは1人で
周りはその場面を作り上げるための存在なんで、
実際にこの演目でもジャグリングをメインにやっている演員は甘海遥だけなんですが
ここはやはり雑技芸人です。集体球技の名に恥じない周りの18名の方々もしっかりと
ジャグリングを披露されているんです。
ある意味、この空間で飛び交っているボールの数はショーの中では世界トップなんじゃないかと思ってしまうぐらい。
こういう独特の世界を作り上げられるのも雑技ならでは、そして鍛え上げられたメンバーが集う
文工団ならではだと思います。
私自身、サーカスでジャグリングって南米の明るさと勢い任せのものだったり
サーカスというステージでやる分にはどこか物悲しい存在だと感じていたので
そういう人にはぴったりの演目。
大道芸とか小さな劇場なら個人のジャグリングも見応えがあって好きなんですけどね。

11 : 男子单人顶技《航》李童 他38名

こちらも何年か前から流行っている演目ですよね。
この演目を勤め上げるのは双人柔术の男性なんです。本当に雑技ってメインを張れる人が
別のメインも張ったりするから本当にすごい逸材がいます。
去年だったかな、、、春晩の雑技パートを演じただけにある意味、今の演目のなかでは
比較的新鮮さがある演目ですが、この演目がもつ力強さは実際に見ないと分からないもんだなと実感。
そう、実は動画ではそれほど、、、でした。
だけどこの演目はいろんな角度から男性の肉体美も楽しめるし、力強さもある演目。
そしてなによりこれが立ち上げ公演となる战士红星艺术团にとってはこれをラストにもってくるのは
本当に意味があることだったと思います。

まさに出航!って感じがしませんか?
大好きなラストシーンです。

エンディング











全ての演目の演者が順番に勢ぞろい!
これから彼らがどういう活躍をしていくのか、それはまだ分かりませんが
一つ一つの演目を思い出しながら、きっと世界中を魅了させてくれるに違いないと思いました。
全編を通じてとにかく再認識したことはこの一言
《中国には雑技がある》
雑技ファンの私にとってはもちろん当たり前のことなんですが
それをさらに強く実感させてくれ、私自身がより胸を張って《雑技ファン》だと言える
そんな自信も与えてくれるショーでした。
本当にありがとうございました!

そんなショーですが、、
カーテンコールはなんと5回あったとさ(≧∀≦)



明日はちょっとした小ネタを書きます。
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中国には雑技がある! 战士红星艺术团 《璀璨星河 致敬经典杂技晚会》〜前編〜

2018-12-02 19:49:08 | 战士红星艺术团
11月23日、24日に大連の人民文化倶楽部という劇場で行われた
战士红星艺术团による立ち上げ公演《璀璨星河 致敬经典杂技晚会》を見てきました。
しかも!
最前列どセンターという最強席で(笑)
代行で買ってくれる友達に確かに最前列がいい!と伝えたのですが
その中でもまさかまさかのどセンター。最高です\(^o^)/

既に何回か書いていることですが、まずこの団体について説明したいと思います。
战士红星艺术团は雑技や舞踊が集まった民族芸術による総合芸術団体で
その骨組みはかつて人民解放軍に所属していた広州郡区戦士雑技団、そして成都軍区戦旗雑技団の
精鋭を中心に中国雑技団、遼寧バレエ団などの面々が加わったまさに雑技やバレエといった世界の
精鋭が集まった団体です。
特に戦士雑技団や戦旗雑技団といった人民解放軍所属の雑技団は基本的には海外でのサーカスフェスティバルを
除けば、一般公開の公演を行うことがほぼなかったので解散したことが今となっては
そういった芸術が私たち一般にも触れやすくなったという意味では良かったかなと
1人の雑技ファンとしては思います。
(例外的にはシルクドゥソレイユのドラリオン、また雑技の白鳥の湖という形で日本公演が会ったり
あと上海万博でも公演を行ってました)
現在、約80名のメンバーが所属するこの新しい団体による初めての公演ということで
絶対にチェックしておきたかったんです。

開催された会場がこちら

これまた格式ある古い劇場です。
大連の特徴はもともと中国の歴史の中でなんらかの民族の王都だったとか
王朝が生まれた街だとかではなく、むしろ小さな田舎町が近代に日本とロシアという力関係の中で
重大さを増して発展した街なので、こういった神戸の異人館のような雰囲気が漂う劇場や建物が多くのこってます。
神戸市民としては神戸にこういう劇場がないのが残念。

演目がこちら

気づく人も多いかもしれませんが、どの演目も国際大会での受賞歴があったり
中国の国民的な番組やイベントでの公演を経験していたりというまさに豪華な顔触れです。
では1つずつ写真で紹介したいと思います。
なお公演は撮影禁止だったので写真は全て公式サイトやニュースサイトで掲載されてたものを
無断で使用しているので、、、文句が来たら消します(^_^;)

1: 男女双人力量《光》 张权,李金明

力与美 だったり水与火など相反するものが共存する形の名前がつけられるこの演目。
まさに力と美しさが共演した見事な演目です。
李金明が首のあたりで手を付き、ハンドバランスをした状態での両足を浮かせた腕立て伏せ
寝転んだ状態で腕の力で倒立した李金明をメーターが上がっていくように持ち上げていく技など
とにかく見所満載。1つ1つのムーブメントだけで1つの演目の価値があるといっても過言じゃないです。
こういうのをまさに圧巻の演技というんだと思います。

2 : 男女双人吊环《月》王美琪,林子忍

男女の結ばれない愛を描いたようなエアリアルフープ。
先ほどとはうってかわって、うっとりと魅せられる物語です。
もしも1つのショーを作るなら、彼らが主人公とヒロインでもおかしくないぐらいの演目になってます。

3 : 男人单人高空顶技《巅》王洋

ハンドバランス、倒立の演目。
こちらは男性の身体の美しさを柔と硬の両方から描ききった演目。
今回の劇場はいわゆる劇場でサーカスのような円形の劇場ではなかったのですが
円形の劇場であれば本当にいろんな角度からみたくなるし、どの席からも男性美を堪能できると思います。

4 : 集体草帽《丰》陈泽民,林金明 他33名


1〜3演目までとは打って変わって、舞台は地上の収穫祭のような雰囲気になります。
帽子を使った中国でも長く演じられているジャグリングの1つです。
中国雑技らしい人海戦術的な美しさ、そしてメインを演じる陈泽民の高く安定した
そして表情も含めた表現力豊かな演技が合わさったまさに完璧な演目です。
そしてこれはこの雑技団ならではといいましょうか、この人海戦術的に動く女性芸人もまた
一人一人がトップクラスの芸人であるということ。
これができる雑技団はおそらく、中国雑技団や省や市の名を背負った雑技団ぐらいかと。
それでもこの人数はなかなか難しい。海外のサーカスだとまず作り出すのが無理な世界です。
あとこちらが最後のシーンなのですが

この演目の物語は言うなれば陈泽民と林金明のラブストーリーなんですが
いや、もう色っぽい。私も惚れてしまいそうになります。
そして帰ってから気がついたのですが、彼女は力与美という最初の演技をされた方!
もうですね、かもし出す雰囲気が違いすぎるんです。全然分かりませんでした。
世の男性の皆さん、、、女の演技力って怖いですね。
この可愛らしさに目がくらんでると、、、1演目の力強さを秘めてるんですから。
人生勉強にもなります。

5 : 男女双人软功《灵》李童,历锦艳

さてさて。今回の遠征を決めた要因の大きな1つがこの演目でした。
本当に、どうしてもこの演目が見たい!この演目をそのまま一般的な名前に訳すと
ダブルコントーションなんですが、もはやコントーションなんて呼んでしまうと
世のコントーション芸人がここまでしなくいけなくなってしまうという、この演目だけ別の名前にした方がいいんじゃないかってぐらいの演目。
実は私自身も動画で何度も何度も何度も何度も見た演目なんです。
この演目、出演者としては李童が先に来てますが、メインは女性の李锦艳の方。
残念ながら私が何度も何度も何度も動画で見た方とは違うのですが、それでもこの演目はしっかりと引き継がれていました。
このコントーション、柔らかくそして力強いんです。くにゃくにゃでありながら力強い。
そういうコントーションでがっしりした男性芸人を支えてしまうんです。ぐにゃぐにゃなのに。
それがまず常識外れ。いや、雑技において常識なんて外れてなんぼの世界なんです。
そしてさらに演目を通してとにかく女性が色っぽい。
コントーションそのものが女性の色っぽさが溢れてると思ってるんですが、その最高峰です。
こうキスをするような感じのシーンがあるんですが、私はそれを世界一のキスだと思ってます。
この最後の蝶が羽化するようなシーン

このシーン自体はすごい技ってわけじゃないんですが、もう私の心は完全に奪われてました。
ただただ美しい。。。。

6 : 女子集体软功《童》张浩月 他12名


こちらはヒナたちの可愛らしさ全開の演目になってます。
でも女性の頭の上でもう1人の女性がシングハンドで倒立したりとやってることはえげつない。
基本はコントーションですが、団体ならではの演技が披露されます。
日本だけでなく海外でもなかなかこれだけの人数でのコントーションというのは見られないと思います。
私自身がなにげにすんごい印象に残ったのはこちら

一人一人がやっていることはそれほど大した技ではないですが、それがこう縦に並び
1つになって動く時、そこに完成するのはまさに千手観音!
いや、足なので千脚観音!!本当に美しい!!
団体力があるからこそ出せる魅力です。

さて、まだまだ演技は続くのですが、長くなってきて、、、
今日中に書き終えられないので前編後編に分けようと今思いました。
なので今回はここまで。
後編にはドラリオンファンには懐かしいある方が登場するのでご期待ください。
ではでは
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