時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

生活の近くで変化が起きている。

2024年02月14日 | 時のつれづれ・如月 

多摩爺の「時のつれづれ(如月の38)」
生活の近くで変化が起きている。

政治も、経済も・・・ この国はいま、大きな転換期を迎えているようである。
おそらく、いろんな職種や業界に、少子高齢化の影響が出ていてのではなかろうか?

ちょっと前から話題に上がるようになったのが、
トラックやバス、タクシーのドライバー不足であり、物流や生活の足にじわりと影響が出始め、
つい最近では、大手の総合スーパーが、事業を撤退する地域が出てくるなど、
日常生活におけるレベルの低下を、否が応でも自覚せざる得なくなってきている。

国力が上向きの時は、自由を謳歌しながら、さまざまな規制の撤廃を求め、
民主的な小さな政府となることに期待し、推し進めてきたはずだが、
この国の責任ではないものの、世情がおかしくなって、なにかにつけてギスギスしてくると、
なにかにつけて政治の関与と責任を求め、大きな政府を求める声が大きくなってきている。

そこに持ってきて話題が・・・ 政治家の裏金問題だから、
まさに火に油を注ぐが如くであり、
怒りの矛先が政治に向かうのは、一定程度は理解できるものの、
ストレス解消にはなっても、それで生活レベルが改善するわけではないから悩ましい。

確かにイラつくような問題ではあるが・・・ それはそれとして、
この国の政治は、この国で普通に暮らす人々の、
生活レベルが向上するような議論が・・・ なぜ出来ないのだろうか?

時代はいま、大きなうねりの中にあり、新たな進化や深化を求めているというのに、
政治がそれを無視して、司法のまね事ばかりをやっていて、
国民はホントに満足しているのだろうか?

裏金問題を放っておけというのではない。
テレビ中継がある予算委員会で、四六時中それをやる必要はなく、
別に議論の場を設ければ良いだけのことだと思うが・・・ 間違っているだろうか?

政治と金の問題は、とっても大事なことではあるが、
そういった議論を見ていて、溜飲を下げる方々が多いのも、ある意味で分からんでもないが、
その議論に明るい未来を感じ取ってる方々は・・・ 皆無なんじゃなかろうか?

政治が明るいことを語り、国会で丁々発止の議論を交わす姿を見せてくれると、
少なくとも今よりは・・・ 国民の政治に対する期待は高まると思うし、
国際情勢から、いまは厳しい状況にあったとしても、政治がしっかりしていれば、
社会に、生活に明るい未来を見いだすことができると思うが・・・ 如何なものだろうか?

極論すれば・・・ 野党が批判するだけの政党であることを改め、
具体的な政策を掲げて、政府に対して政策論争を挑めば、
野党の支持率も上がると思うし、政治が活性化すると思うが、それって考え方が甘いだろうか?

古(いにしえ)より、栄枯盛衰は世の習いであったように、
この国では、社会がひっくり返るような大きなうねり(回天)が、なん度もあったが、
一方で栄枯盛衰とは・・・ 新陳代謝のターニングポイントでもあって、
新たなパワーの源泉になっていたはずではなかろうか?

目の前の出来事(裏金問題)に、現(うつつ)を抜かしているとまではいわないが、
国際情勢を含めて、社会が大きな変革の渦中にあるというにも拘らず、
揚げ足取りと、スキャンダルの追及ばかりで、変革を求めているように見えないのである。

確か、先週だったと思うが、
次のような内容の記事を読んだことを思いだした。

高速道路を走っていると、「上り坂」「速度低下注意」といった標識に出あう。
アクセルを踏まなければ、気付かないうちに失速し・・・ 渋滞の一因にもなる。
人生の道にあっても、同じことが言える。

自分では前進しているように感じていても、実は停滞していることがある。
例えば、社会が急速に変わっている時に・・・ 今まで通りであれば、
停止や後退に陥りかねない。

まさに・・・ これであって、しっかり的を射てると思う。
いまのような変革期だからこそ、大きな、大きなターニングポイントだからこそ、
しっかりとした、政策のアクセルを踏み込まなきゃならないはずなのに、
スキャンダルを追求するアクセル踏んで、いったいなにがしたいのだろうか?

きっと自分でも「なに言ってんだか?」と思ったのだろう、
ニヤニヤしながら「ハグをしたか?」なんて・・・ 国会で追及している姿が、
昨夕のニュースで映し出されたときは、あまりにも低レベルな質疑に、
どっちもどっちで、情けないが真っ先に思い浮かんだのは・・・ 私だけではないだろう。

質問を受けた大臣も、知らぬ存ぜぬの繰り返しでは、
どうみても、しらばくれてるように見えるが、
解散請求をだされた、問題のある宗教法人からのリークに相乗りして、
相手を利するような時間稼ぎと、監督官庁への揺さぶりに同調するのは釈然としない。

政治は現実主義だといったら、いささか持ち上げすぎだが、
やってしまった過去は消せないが、今から先の仕事ぶりはしっかり見えているにも拘らず、
犯罪歴があるわけでもない人物を、その職責に好ましいか否かで、執拗に過去を追求することに、
それほど大きな意味があるとも思えないでいる。

こんなことやってるから、一生懸命に質問(運転)しているように見えても、
よくよく見てみれば、著しく審議内容(速度)の低下を招き、
政治不信(渋滞)のペダルを、おもいっきり踏んでしまってるのである。

私見を言わせてもらえば、裏金問題を抱えた議員たちは、
頭を下げて襟を正すか、出処進退を表明するか否かの・・・ 二択しかないはずであり、
選挙区の有権者に生殺与奪を任せれば良いのに、しゃしゃり出た野党の対応が、あまりにもお粗末で、
稚拙な質問で政治不信に拍車をかけて、支持率に影響を与えているんだから理解不能になっている。

私が政治に望むのは、自由であり民主的で、競争に規制が少ない小さな政府であり、
赤いタヌキや、狂ったキツネ、太った狂犬のような、共産主義、覇権主義のような大きな政府は、
レフトウイングに陣取っておられる方々には申し訳ないが、勘弁願いたいと思ってるし、
そしてもう一つ・・・ 民主的な先進国であって、自由で小さな政府を形成する国であっても、
自国第一主義を掲げる指導者が統治する国家もまた、個人的には支持するつもりはない。

自由に競争すれば・・・ 必然的に、勝ち組と負け組が出てくるが、
それがあるから、技術が進化するし、
100円ショップや、激安店などの知恵も出てくると思っており、
社会保障の制度がしっかりしていれば、そこに妥協点があると思っている。

総合スーパーが郊外にできて、各地でコンビニが競争を始めると、
百貨店に向かう足が止まり、風情のあった商店街が、あっという間にシャッター通りになった。
そしていま激安店、量販店に加え、複合型のテナントビルの人気が高まると、
総合スーパーが撤退を表明することになり、買い物に向かう向かう足も心細くなってきた。

正直なことを言えば・・・ なにが正解なのかは分からないが、
少子高齢化が引鉄を引いた、国力の栄枯盛衰であり、先進国が陥る産業構造の変革期であり、
それにともなう、知恵だしの新陳代謝が・・・ いま、其処彼処で起こっているのではなかろうか?

また、月が変わる度に、毎度お馴染みのように商品価格は上昇しているが、
救いなのは、品物不足により価格上昇ではなく、原価高による価格上昇だけに、
いまのところ、嫌々ながら皆が納得しているが、
それにつけても、朗報を待ちくたびれてるのは・・・ 年金を含む賃上げだろう。

いまこのときに、野党が最も力点を置かなきゃならない政策は、
裏金問題も大事であり、スキャンダルの追及も否定はしないが、年金を含む賃上げではなかろうか?
その年金を含む賃上げに関する質疑が、どうも疎かになっていないだろうか?

テレビカメラが入った予算委員会で、
多くの国民が期待する質疑の最優先は、だれが見ても年金を含む賃上げであり、経済対策だと思うが、
それに気づかないか、気づいていても対応しないのか・・・ そこんとこは不明だが、
プライオリティに関する視点が、大きくズレていると言わざる得ない。

話しが彼方此方に飛んでしまい、内容的に纏まりを欠いてしまったが、
兎にも角にも、生活周辺で起きている変化に対応できるよう、年金を含む賃上げ等について
与野党ともに、最優先で取り組んでくれと・・・ キツくキツく申し上げておきたい。

また、世の中がいま、大きく変わろうとしているタイミングに乗り遅れることなく、
視野を広げ、遠くを見つめながら、適時的確なアクセルを踏んでいただきたいし、
脇見運転しているような暇などないことに、
少しでも早く、気づいて欲しいと願ってやまない。

またまた、ぐだぐたと愚痴ってしまったが、
ここで述べたことは、あくまでも個人的な思いであって、
コメントを頂戴しても、議論するつもりはないので、ご理解いただければありがたい。


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2 コメント

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Unknown (史学生)
2024-02-14 20:12:54
神戸学院大学の上脇教授の労力を赤旗がスクープしたことによって明るみにでた問題ですから共産党はこの国の民主政における一政党として充分評価に値する仕事をしたと思います。
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Unknown (多摩爺)
2024-02-14 21:06:55
史学生さん、こんばんは

政治資金という闇への切り込みをサポートしたかもしれませんが、掲げている政策が評価されたわけではないので、
このことだけを捉えて、評価に値する仕事をしたというのは早計だと思っています。

大変申し訳ございませんが、これ以上コメントを頂戴しても議論するつもりはありませんので、ご理解いただければ幸甚です。
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