時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

落葉(らくよう)

2020年12月06日 | 四季おりおり

多摩爺の「四季おりおり(その14)」
晩秋の彩り 落葉(らくよう)

日を追うごとに寒さが厳しくなってきたが、晩秋から初冬へと向かう季節の変化は驚くほど早く、
ホームコースの玉川上水緑道を歩くと・・・ 眼に見えて、その早さを感じ取れる。

今年は台風の直撃がなかったこともあり、葉っぱの痛みが少なく、
例年になく美しい黄葉(紅葉)だったが、
その光景はあまりに短く、あっという間に落葉となって、風情ある土の道を覆い隠してしまった。

あと1週間もすれば、彩りを失った落葉は、枯葉へ姿を変え、
その後は・・・ 少しずつ形を失い、土に戻って行く。

ひと昔前なら、童謡(唱歌かな?)の「たき火」に歌われてるように、
垣根の曲がり角に、竹ぼうきで枯葉をかき集め、
たき火をしながら・・・ 焼き芋を楽しむ光景があった。

当時はそれが普通だった季節の営みが、この町の彼方此方で見られたんだろうが、
令和の世では、直ちに通報され・・・ 消防車が、脱兎のごとく駆けつけ大騒ぎになるだろう。

季節の移ろいとはいえ・・・ なんとなく、もの寂しさを覚えてしまう落葉だが、
一方で、我が家にとっては、それもまた一つの楽しみであって、
春が来るまでの数カ月(冬至の前から春分の頃まで)限定で、
テラスの西方に冠雪を頂いた絶景の富嶽が現れる。

昨年と同じなら・・・ あと10日もすれば、
その光景を楽しむことができるだろう。

気持ちが滅入ってしまいそうなコロナ禍に、総理や知事からの呼びかけもあって、
行動範囲を広げることを懸念し、
外出を躊躇する日々にも、心の持ち方ひとつで笑みが浮かぶんだから、
ビビりの私には・・・ それぐらいが、ちょうど良いのかもしれない。


写真は昨年のもので、12月15日の夕刻にテラスから撮影
入居した20年前は、全景がくっきり見えてたが、
いまじゃ樹木が成長したので、隙間からしか見えなくなってしまった。
とはいえ、これもまた・・・ 趣のある光景である。

コメント    この記事についてブログを書く
« ライフラインのコストダウン | トップ | 国民が二極化している。 »

コメントを投稿

四季おりおり」カテゴリの最新記事