井戸水（地下水）について

多摩爺の「時のつれづれ（卯月の３８）
井戸水（地下水）について

私が住む北多摩にも、１６日から選挙カーからの連呼が聞こえるようになってきた。
東京都では都知事選挙と、都議会議員選挙のスケジュールが、統一地方選挙と一致してないため、
４年に一度の統一地方選挙では、後半戦の市区長や、市区会議員選挙のみが行われており、
盛り上がりに少し欠けていたが・・・　ようやく、仲間に入れていただけることになった。

とはいっても・・・　すでに意中の候補がいるので、
買い物ついでに、明日には期日前投票に行こうと思っており、
私の４年に一度の統一地方選挙は・・・　あっという間に終わってしまう。

あとは、来週月曜日の朝・・・　起きてから、
投票した候補者が当選しているかどうか、ホームページで確認するだけなんだが、
生活に近いところで、もしものときには仕事をしていただく議員さんだけに、
なんとか頑張っていただきたいと思う。

先週、ある立候補予定者が訴えていたんだが、
いま多摩地域では、ちょっと気になる問題が起こっている。

それは、いまに始まったことじゃなく、１５年ぐらい前から分っていたと云うから驚きだが、
多摩地域の井戸水から、発がん性が疑われる有機フッ素化合物（ＰＦＡＳ）が検出されていて、
ＪＲ中央線を挟んで、南北に１１箇所ある浄水施設で・・・　ＰＦＡＳが原因で、
取水が停止された井戸が３４本あったとことが発覚し、いまごろになって問題視されている。

汚染源は不明だが・・・　どうやら、アメリカ軍の横田基地（福生市）で、
大量のＰＦＡＳを含む泡消化剤が使われていて、長い時間をかけて土壌に露出したとの説があり、
それが、正しいのかどうかは分らないが、
市民団体が汚染源の特定と、対策を取るように訴えているのである。

これだけ聞けば・・・　大問題のようだが、
国が定めたＰＦＡＳの暫定目標値は、水道水１リットル当り、５０ナノグラム以下であり、
浄水場を経て、一般家庭へ配水される水道水は目標値以下なので、
いま現在、被害がでているといった情報はない。

さらには今後・・・　取水予定の井戸水で、目標値を超える恐れが出てきたら、
取水が停止されるらしいんだが、それて不安がなくなるわけでもなく、
気にするなと云われても、気になってしまうだろう。

飲料水として取水される水は、河川と地下水（井戸）の二系統しかないなか、
井戸から取水して、浄水場を経て一般家庭へ配水する量が・・・　２割弱あるというのだから、
取水時の検査サイクルや、濃度の推移などは、定期的にオープンにしていただかないと、
気になる人は・・・　堪ったもんじゃないだろう。

特に気になるのは、地下水を利用している農家ではなかろうか？
農作物への影響も明らかにしてもらわないと、風評被害が立ってからでは手遅れになるだろう。

ちょっと前までは、井戸水といったら・・・　ピロリ菌のことばかりだったが、
多摩地域にある、特定の井戸水だけとはいえ、
まさか、有機フッ素化合物（ＰＦＡＳ）の影響があるとは思いもしなかった。

とはいえ、１５年前からあったことであり、暫定とはいえ目標値が決められて監視されているので、
統一地方選挙のマイクで、このことを訴えられても・・・　いまさら感もある。

そんな中で、毎度お馴染みの市民団体が、市議会議員選挙に便乗して、
生産性の乏しい問いかけで、イタズラに不安を煽るんだから、
「君らは、いったいなにがしたいんだ？」であり、イラつき感を覚えてしまう。

なんでもかんでも、政権批判と結びつけたい気持ちは、分らんでもないが、
こういったことまで、批判のための批判ネタとして扱うことは、
勘弁願いたいと思うが・・・　如何なものだろうか？

複数の自治体に跨がっていることであり、今後は都議会マターの案件になると思うが、
このまま推移を見守るのか・・・　それとも、なんらかの対策を打ってくるのか？

緊急性がないといえば、そうなのかもしれないが、
まずは、暫定目標値の暫定を改め、
基準値として制定することから始めていただきたいと願っており、
いずれにしても早い段階で、一定の見解と、今後の見通しを出すことが望ましいだろう。

我が家と息子宅では、浄水器を付けているので、心配してなかったし、
今後も心配はないと思われるが、
水は生活には欠かせないので・・・　しばらくは、動向を気にかけたいと思う。