はんかくさいんでないかい。

八つ当たりブログである。だから誤爆はある。錯誤もある。情報の正確性も保証しない。でも、変なことは変だと言いたいのである。

日本の原発大丈夫?

2013年07月20日 | 日記

日本の原発についての不安は、福島第一原発事故のように自然災害に基づく原因だけではない。

米国の原発は、武装したほとんど傭兵レベルの連中が、高所に設けられた据付型の機関銃や、Mac10程度の軽機関銃を持ち、ゲートに入る人間を「何時でも撃てる」状態で24時間警備しているのである。

日本の原発の警備はどうか。相手が自爆覚悟で完全武装してきた場合、それに対抗することなどは、日本の警備会社の社員には無理だし、警察だって通常の武装では対抗できない。

オマケに原子炉建屋の中に入り、C4爆薬なんぞを仕掛けられたらもう駄目だ。少なくとも原子炉格納容器の鉄板の厚さは3センチ程度だと言う。手も無く破壊される。更に、自爆覚悟の連中なら、主蒸気配管などを狙うし、制御室も破壊するだろう。

原発のある地帯は、立地審査指針では比較的過疎地域である。しかも海岸に面しているから、そうしたテロリストは接近が容易である。

私は以前、日本の首都東京をテロリストが狙うと効果がある点はどこか、ということを考えたことがある。東京は、比較的大きな河川によってさえぎられる。橋梁が無くなれば、相当の確度で東京の首都機能は失われる。更に、実際に会った事故だが、クレーン船などで川をまたいで敷設された送電線などが切られると、一般家庭や江戸川区や大田区などの東京湾沿いにある中小の製造業者の工場が動かなくなる。消費財も橋梁を渡って築地の市場などに集荷し、そこから都内に配布される。集荷が止まれば、都内にある現行備蓄食料だけが、一千二百万の人々の飢えを回避するためのものとなる。

荒川放水路の橋、多摩川にある橋を同時に破壊したならば、更に同時に都心に向かう電力鉄塔を破壊したならば、東京は一発で孤立する。

そんな、自分がやろうとは思いもしないのだが、しかし、日本を壊滅する方法は、自爆テロすら覚悟した一個師団の特殊部隊の潜入で十分に賄えるのだ。

今日のテロとの戦いを非対称戦争と呼んでいるのだが、非対称であるが故に、旧来の戦争の考え方を変えなければならない。アフガニスタンから米国を含め、西欧諸国は撤退の準備を始めている。それに伴い、タリバンなどの精力は、引きこもっていたパキスタン国境界隈からアフガン中心部への回帰を始めていると思われる。自爆テロは今でも多く、米軍兵士の厭戦感を掻き立てる。

日本の原発のように、明らかにテロの標的となり得て、しかも警備が薄い、狙いやすいものはない。東京を孤立させるための橋梁破壊や送電網破壊よりは、原発一基丸々運転中に破壊したら、隣接する複数号機の運転中止や使用済み燃料の冷却どころの話ではなくなる。

なんで、こんなに簡単な危機のシナリオが語られず、それに対する対応もなく、平然と原発の再稼動問題などが政治の遡上に上がるのか。平和ボケもたいがいにしろ。