シンハルカジョウの故郷からの手紙

シンハルカジョウの故郷からの手紙
～これこそ人と馬とのロマン～

今年の４月２３日に初めてブログを開設して以来、皆さんの温かい応援の書き込みを頂いておりましたが、昨日なんとシンハルカジョウの生産牧場・野付RFさんからの書き込みがありました。
１年で３桁もの勝利をあげる先輩騎手と違い必死で１勝を目指す大野騎手ですが、やっと勝ち取った１勝の勝利にこんなにも大きなドラマがあったなんて思いもしなかったです。
お母さんのダイナボンダーは夏の馬というイメージ（新潟でも勝利しています）で確か栗毛の綺麗な馬だったと記憶しています。
お父さんのブラックタキシードはダービーにも出走したことのある人気馬でした。

大野騎手が初めて騎乗した時に５着に入りそれ以来、気になっていた（いつ騎乗依頼が来るか）馬の１頭でした。
特に最近、芝の長いところで好走しているので何時勝つかドキドキしていました。
そして回ってきたチャンス。
大野騎手は絶対に勝てると思っていたそうで「理想の競馬ができました」とのことです。

まだ今回のブログは見ていないと思いますが大野騎手もとても感激すると思います。
勝っても「自分ひとりの勝利ではない」ということは常に口にしていますので。

私もブログや大野騎手応援サイトを運営させて頂いておりますが、このようなうれしい書き込みがありますと本当に開設してよかったと思います。




ありがとうございます。 (野付ＲＦ) 2006-08-21 08:14:35

　シンハルカジョウの生産者です。我が家にとってＪＲＡ初勝利！本当にありがとうございました。長い道のりで、専業の軽種馬生産者でないので、交配料の高い種牡馬は種付できなし、繁殖牝馬も他所様から出された高齢の牝馬、それでも友人たちの協力があり、血統、成績の良い牝馬でなんとか、生産しています。過去に７～８頭ＪＲＡで出走した馬はいるのですが、勝ちには恵まれず、ずるずると今まできてしまった。シンハルカジョウはとっても苦労して育てた馬なので、この勝利はとても感激しています。産まれた次の日に母親のダイナボンダーが子宮内出血で死亡、その後１週間２時間おきにの人工保育でミルクを飲ませ、その後近所で農用馬の仔馬が亡くなったときき、親馬を借りてきて乳母に。この乳母がとても乳が豊富で、すくすく育ったのです。１歳のセリ（８月、１０月）でも売れず、１１月の展示会で馬主さんの知人の牧場主さんに気に入ってもらい、西村新一郎（馬主）さんに買っていただいたのです。２歳夏にデビューし、大野くんが乗ると５着と健闘！末足のキレはこのクラスでは、良い方だと思うのですが。最近いつも大野くんが乗ってくれないかな、と期待はしていたのですが。やっとその時がきて、今回はかなり期待していました。芝で距離も伸びて、ゆったりとしたペースで、２列目くらいで流れに乗れば、間違いなく勝てると思っていました。昨日のレースはまさに理想～追える大野騎手、さすがに圧勝でした。是非今後も乗っていただけたらと。長々と申し訳ありません。我が家に初勝利をもたらしてくれた、大野騎手に感謝です。ありがとうございました。