連携

昨日のこと…

40代の患者さんが尋ねられた。
「カウンセリングを受けるのに
保険は使えますか？」と。


残念ながら大抵のカウンセリングは、保険が使えない。
一部の精神科では、カウンセリングを診療に取り入れている所もあって、そこでは保険が適用される。
但し、病名も限定される。

カウンセリング一回に要する費用は、ピンからキリまで。
臨床心理士で有名なカウンセラーだと、50分の面接一回につき15000円前後。
高い…と感じるかもしれないけど、この金額は良心的な方。
私が学んでいるセンターでは、初回面接7000円、以後5500円。
勿論、保険適用外で自費になる。

(ちなみにカウンセラーは、国家資格ではないので、誰でもカウンセラーとしての看板を掲げることはできる。
クライアントが来るか来ないかは、別問題。
金額も相場はなく、言い値。)




今の日本の医学…精神患者の治療は、薬剤による治療が主流。
何年か前から、認知行動療法が保険適用されているが少ない。

精神科とカウンセリングの連携ができれば、もっと効果が上がると思われる。
が、日本ではそれができないのが現状。
精神医学界と心理学界の思惑が違うんだろう…




勤務先のクリニックの患者さんを見ていると、話を聞いて欲しい人が多いと感じる。
カウンセリングを受けることによって、薬に頼らず気持ちの落ち込みを改善できるであろうと思われる方もいる。




昨日の患者さんに、クリニックの従業員として、通り一遍の対応しか出来なかった自分が情けない。
もっと有効な情報を提供できるよう、もっと自分に自信を持ちたい。




カウンセリングを受けることが、もっと容易で日常的になれば、心を病む人は減るんじゃないかと思う。