べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

通知表なんて見たくない

2016年07月21日 | 私から保護者へ
通知表見せたら叱られるだけだもん


叱って勉強をさせたところで、叱るひとの能力以上の結果は得られません。言われたことをただこなさせるだけで良いなら叱ればいい。カンタンです。初めはかなりの効果があります。子どもの能力が低いからです。「悪く」はありません。群れとして生き残るにはリーダーに従うことは正しい。どんな職場でも言われたことをこなすのは必須です。ただそれでは、お子さんにあなたを超えるチカラは身に付かない

ひとを育てるにはその次の段階もあります

よのなかが変わるとき目指すべき目標は変わります。かつては経営者のコピーになり切るのが職場での理想でした。ですが技術も手法も十年もすれば変わります。先例は大いに生かさねばなりませんが、コピーだけし続ければ劣化します。先例を生かして伸ばす、チームの一員として生涯学び続けられるひとが最も強い時代です(それでも言われたことをこなすのが大前提です。絶対に叱っちゃダメだとは思いません)

お子さんに結果を求めるならゴールを共有しましょう。子と親とでチームを組みましょう。ヒトはチームを組むことにより個人の限界を超えます。個体として決して強くはないヒトが地球全体に溢れます

子と親とそれから周りの手も借りてチームを組みましょう。チーム内で目標を共有できれば、反抗期だって乗り越えられます。学校を卒業してからも伸びます。生涯学び続けられるチカラがお子さんに付くからです

共有をするには土台が要ります。まず関心を持ち伝え合うこと。気持ちの共有ができます。声に出してあいさつすること、やってますよね。次に相手の変化に気づくこと。ちょっとしたことを褒めましょう。モテますよ。ここまでは気持ちの共有です。次の段階があります


ここから結果を出すための共有です。結果は勝負ですから相手がいて並び立つことはありません。気分に浸ったままで結果は出ない。書き出しましょう。書かなければそれは気分のままです。結果のともなう目標は共有されない。すり合わせができず結果も得られない。やるつもりだったのに、頑張ろうとは思ってたんだ、前はできてたんですよ、それって気分のままじゃありませんか?

あなたが書かなくとも、用意してもらえるものもあります。たとえば成績表、 通知表です


成績表通知表って、チームとして目標を共有する素材です。できてないじゃないかと叱るためあるわけじゃない。叱ったってたいして変わらなかったでしょ。叱ったり愚痴を垂れたりは封印です。どちらもあなたの気分でしかありませんから。素材なら具体的なチーム目標にしなきゃなりません。学校は個人の目標なんて決められません。自身のチームで子と親とで決めてください。いつかできたらいいなあという夢とは違います。期限を短めに区切って小さくとも確実にできることを具体的に決めましょう。あなたが決めなきゃアドバイスだって不可能ですよ。特に初めは、ハードルは低めがオススメです。 次もその次も継続が 期待できますから

決めるに当たってやはり土台が必要です。まずは気持ちの共有から。通知表には褒める点が必ず書かれているはず。他人からみてそう見えたのです。よその子と比べてもそう見えたのです。伸ばしましょう。「俺もそう思ってたんだ」、あなたのクチから褒めてください

気になる点については、まずお子さんの話を聞きましょう。叱りません。愚痴りません。具体的にどんなことだったのか、聞いて書き出してみましょう。「学校のこと教えてよ」、ここは話を聞くだけです

いくつか聞いたら具体的で実行可能なことをひとつだけ示します。リーダーではなく、コーチや先輩の役割ですね。「この夏休み英単語を毎日3語十回ずつノートに書く」とか「早く寝て朝6時から1時間3ページ以上課題を進める」とか。確実にできることだけに絞りこんでください。欲張っちゃダメですよ。「それムリだと思ってたんだ」、言い訳ができちゃいます。あなたが思った一段か二段下げた物足りないぐらいが適切です。後の大きな伸びが期待できますよ。ここでも気分は封印です

よくわからなければ三日分だけ決め、クリアできたら次を決めましょう。お子さんを成長させようとするのですから、あなたが欲張るより本人にやり遂げさせることが優先です。誰かに相談してもいい。親ができるのは気持ちの共有まで。だから チームには外部のひとが欠かせません。そして具体的な相談には具体的なアドバイスが返ってきます

三日分がクリアできなかったら?1度目は許します。目標の見直しが必要だったのかもしれませんから(そんなものです)。2度目は叱ってあげてください。ですが「あなたはいつもそうだよね、こないだだって…」、ああもう聞きたくない聞きたくなーい。決めたひとつについてだけ手短に叱ります。「いつまでも低学年気分はウチじゃ通用しないんだよ」、静かにハッキリ伝えます。あなたが真剣なことを伝えてください。ムリなら外部のひとに相談だ。いつでもお待ちしてますから


聞くときは、「なぜしない?」「どうしてできない?」は無益です。反発を生むだけです。長続きしない。あなただって言われたくないでしょ。気分ではやるつもりだったんだから

「本当はどうしたかったの?」「次はどうなりたい?」「特にどの科目の成績を上げたい?」と聞き、「それなら、どうしたらいいと思う?」と解決策を子どもに考えさせてあげてください。本人も欲張りすぎることがよくあるので、「やる気は評価する。けど三日間やり遂げてからもう1度決めようか」と提案します。子どもから出て来ないときは(ほとんど出ません)、いくつか書き出し選んでもらいます

決めたことに取り組んでいるうちは結果を急(せ )かさない(←ポイント!)

これが学び成長するということです。面倒ですが、知恵を使うこと伝え合うことそして相談することを親子で試しているわけです。これさえあればいつでもどんなチームだって組めます。 求められます。いまあるチカラを共に超えていけます。サイキョーです。普段はなかなか難しいので、時間の取れる長期休暇こそ取り組むべきときです。そしてチームには外部のひとが欠かせません。使ってください


通知表を見せて良かった、になりますように(藤田)


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