へなちょこおやじの自給自足入門

自給自足を目指しておそるおそる農業研修の門を叩いた俺。この先どうなることやら。ちょっと不安。

ニンジンの摘花など

2017年06月29日 | 日記
今日は一日メロンの株周りの草取りでした。
前回キューホーで大まかな草取りをした箇所を
小鎌を使って緻密に草取をしました。

で、時間をさかのぼって6/27の作業について。

27日午前中はC圃場でキュウリの誘引です。。
ただ、今回は、いつもの麻ひもではなく、
MAXのテープナーというホッチキスのお化けみたいな道具を使っての誘引作業です。

なるほど、麻ひもをいちいち結ぶより早くできる。
ただし、果実等がつき重くなると外れる恐れがあるそうです。


MAXのテープナー


テープナーで誘引


キュウリの摘果

で、そのあとはトマトの除雄です。。
除雄とは何ぞや?

ある本によるとこんな説明です。

    植物交配の場合,自家受粉を避けるために未熟のうちにおしべ (雄ずい) を取除いたり,
    雄性の働きを停止する操作をいう。動物の去勢に対応する。

実際の作業は、ピンセットで開花前のつぼみを押し開き、めしべの周りにある雄しべを取り除くわけです。
なんだかなぁ。言葉にすると簡単そうですが、これがかなり難しい。


除雄作業。

細かく骨の折れる、熟練を要する作業ですわ。
まぁ、自給自足でF1の種作るわけじゃないから、自分の畑ではやりませんが。。。


レタス。中台(トウ立ち)を促すためカッターで切り目を入れる。成長点は切らないように。


弱っていたピーマンがだいぶ回復。

ちなみに、トマトやピーマンには耐病性の品種が結構あるそうです。
ただナスには少ないと。

その理由は、ナスは接ぎ木をすることで病気を防ぐことが多いからだとか。
但し、ウイルス性の病気は接ぎ木では防げないそう。


午後は、合同研修。
育種課のTさん指導のもと、K圃場にてニンジンの摘花です。
K圃場も初めて、ニンジンの花というのも初めて見ます(久しぶりの初物づくし)


ニンジンの花。

去年収穫した後、良さげなものを種取り用に植え直したものが開花しているわけです。
皆さんが食べてる部分が球根になります。

ニンジンを植えて最初に真っ直ぐ伸びる枝が主枝(親枝)といい、主枝につく花を親花(天花)といいます。
主枝の本葉の脇から出てくる枝を側枝(子枝)といい、側枝につく花を子花(側花)といいます。

で、今回行う摘花というのは、親花と小花以外の花を全て摘み取る作業です。
摘み取るのは、いわゆる孫花、ひ孫花、玄孫花などです。

通常は、親花+子花4~5残し。
親花のない株(結構ある)の場合は、子花をできるだけ残す。
また、植物体の小さな株の場合は、それに合わせた小花の数(少なめ)にする。

などの、摘花の基本ルールの説明を受けて、
いざ、ハサミを片手に作業開始となるわけですが。。。

突然ですが。。。雄性不稔という言葉をご存じでしょうか?
雄しべや雄花が異常で花粉ができない状態。いわゆる生殖異常の状態を指します。
ミトコンドリア遺伝子の異常が原因だとか。。。難しい話はわかりませんが(^^;)

で、このニンジンのお花畑。
雄性不稔の花か結構ある。Tさんに聞くと3割くらい出るのだそう。


正常なニンジンの花


雄性不稔のニンジンの花


摘花した花が地面に散乱

何のために摘花するんですか?と聞いてみた。
摘花すると残りの花に発芽率のよい種がつくのだそう。

ニンジンの種って発芽率悪いですからね。
少しでもいい種を残そうって努力が垣間見れます。

センターの自然農法の種子。販売もしてるのでぜひ!

交雑について。
同じ科の野菜を同じ畑で連続して作り続けると障害が起きるっていうでしょう。
だから交雑も、同じ科同士の花が近くにあると交雑するのかと思ってたんですが、
必ずしもそうではないらしいです。

植物の分類なんですが、目があって、その下に科があります。
その下に属。さらに下に種があると。
目→科→属→種という感じです。

で、交雑するのは同じ種同士なのでそうです。
つまり、科が同じでも種が違えば交雑しないと。

何でも、種が同じということは、N(染色体数)が同じなんだそうです。
難しいことはよくわかりませんが(^_^;)



つづく