へなちょこおやじの自給自足入門

自給自足を目指しておそるおそる農業研修の門を叩いた俺。この先どうなることやら。ちょっと不安。

雨よけをつくる。

2017年06月15日 | 日記
梅雨だというのに雨も降らず、毎日暑い日が続いております。
昼間は暑いくせに、朝晩は寒くなるんですよね~。

作物にとっては、嫌な天候です。
というか異常気象だわ。

昼間せっせと光合成して貯めたエネルギーも、
朝晩の寒さから身を守るのに使っちゃって成長にまわせない。

ところが、こんな厳しい環境なのに今日はレタスの定植です。
梅雨の時期に定植する目的は、軟腐病(なんふびょう)などの高湿度で発病する病気に対する耐性をみるためとか。
でも今のところは、カラ梅雨で乾燥していますが。。。


レタスの苗を、まずドブッと水に浸します。


穴に定植していきます。株間は30cm。

別の圃場にも植えます。
こちらは地温を下げる目的で白マルチを張ってます。

移植コテでマルチに縦に切れ目を入れて手で広げます。
その際あまり広げないように注意します。

穴を掘って苗を植え、周りの土を寄せて圧着。
マルチの切れ目がかくれるくらいの土を被せる。


こんな感じ。


炎天下でこれだけ植えるとノドがカラカラ。


午後は、前に定植したレタスの畝に雨よけをつくりました。

先のカーブした支柱を2つ合わせてアーチをつくります。
1mおきにアーチを突き刺して、てっぺんと横に補強の支柱を金具で留めます。


こんな感じ。

ハウス用のビニールを張り、補強のためにヒモで押さえつけて完成です。
補強ヒモは、らせん杭で地面にしっかり固定されてます。


らせん杭。ビニールハウスの補強にも使うよ。


らせん杭を回しながら地中に埋め込む。


ビニールを貼り、ヒモで固定した状態。

トマトじゃなくレタスに雨よけって?と思われる方もいるかと思いますが、
高温多湿を嫌うレタス、特に玉レタスは雨に当たると腐敗病に犯されやすいんです。
だから玉レタスは雨よけ栽培がおすすめだそうです。

そのあとはピーマンとナスに灌水です。
雨の降る時期に降らないと余計な作業が増えて困ります。


つまり防止用フィルター。


灌水チューブ(細かい穴が空いてます)


灌水中。霧雨(シャワー)が降り注いでます。


で、今日の作業は終了です。


つづく

トマトの誘引など

2017年06月14日 | 日記
変な天気が続いてますね。

昼間暑くて朝晩が寒い。おまけに梅雨なのに雨の降る気配なし。
野菜たちも成長が止まってます。

天気が異常だと体調崩す人も増えるんでしょうか?
僕の周りでも体調不良の人がちらほら。

と、そんな中で本日の作業ですが、
午前中は緑肥のカウピーの種蒔きをしました。

前回6/5~6にもカウピー播いたんですが、その続きです。


カウピー(ささげ)。黒いアズキだね。


三角ホーで溝掘って

足の長さを株間にして一カ所2~3粒播きです。
播いたら土をかぶせて足で踏みます。


これはやっちゃいけない踏み方。

足の前側で踏み、かかとで踏んではいけません。
かかとで踏むとかかと部分だけ深くなり、発芽が不揃いになる。

午前中いっぱいで、45mの畝4本。
早いのか遅いのかわかりませんが。

午後は、トマトの2回目の誘引なんですが、異常気象のせいか成長が遅く、
1回目の誘引からさほど伸びていない株も多くみられ、2回目の誘引をしたのは半分くらい。

ちらほら黄色い花が咲いている株もみられます。
そういう株を誘引するときは、花房が支柱を背に正面を向くように誘引してあげます。
写真がないのでわかりにくいかも知れませんが。

そのあと、種取り用のカブの刈り取りです。


種とり用のカブ

晴れの日が続いてるからか、カラカラに乾いてます。
ハサミで切って刈り取り、トロ船に入れます。




拡大画像

今日は行いませんが、この後、足で踏んで脱穀する予定です。
足で踏むときは、長靴より地下足袋がいいんだとか。


本日はこれにて。








キュウリの誘因など

2017年06月12日 | 日記
晴れてはいるけど、なんか風が冷たい。
そんな一日でした。

以前茅野市で食べた粗挽きそばの美味かったのを思い出し、
粗挽きそばの店、松本にもないんかいなとネット検索してて、
荻窪の本村庵がひっかかった。松本やないやんけっというツッコミはなしでね(^^;)

おおっ、懐かしいって感じ。
実は僕、17年前にサラリーマンを辞めて、うどん屋を目指したことがあったのです。
で、うどん作り学ぼうと働き始めたお店が千歳烏山の〇〇というお店。

そのお店、うどんだけでなく、そば、寿司、鰻と、和食を代表する料理を色々やってた。
まぁ当時の僕の頭の中はうどん、特にさぬきうどんでいっぱいで、他の料理にはあまり興味がなかったわけですが。

でも、そばに興味を持ち始めた今、当時のことを思い出してみると、あそこのそばめっちゃ美味かった。
そう、そこのそばがつぶつぶの粗挽きそばだった。

当時、こんな美味いそば食ったことないって思ってたよな。
で、今思い返しても、たぶん今までの人生で一番美味いそばだったんじゃないか。

で、その千歳烏山の〇〇というお店が、そば打ちを教わったのが荻窪の本村庵なわけです。
最初、聞き違えて、親方や先輩がホームラン、ホームランと言ってるのを、
ええっ、ホームランなんて蕎麦屋があんのか?って思ったのをよく覚えています。

今日一日、農作業をしていて、“ほんむらあん”という言葉が、ずーっと頭の中に浮かんでました(^^;)
あと“粗挽きそば”という言葉も(^^;)

さて、本題に戻り、今日の作業は、キュウリとメロンの畝の草取りをやり、
そのあとキュウリの誘引作業をしました。その間も頭の中は“ほんむらあん”と“粗挽きそば”でしたが。。。

誘引というのは、キュウリを横にある支柱に引き寄せながらヒモで固定することなんですが。
そもそも何故誘引をするんでしょうか?

大きくなると垂れ下がってくるからですね。
ましてや実がなりだしたら重くなりますしね。

じゃあ、垂れさがると何故いけないのか?

垂れさがると、脇芽が上にくるでしょう。
植物には、鉛直方向の幹を伸ばそうとするオーキシンというホルモンがあるんですが、
そのホルモンが働いて、脇芽がどんどん成長していくと、主軸をさしおいて。

そういう事態を避けるために誘引をしていると。
もちろん幹や実の重さを支えたり、風が吹いても折れないようにとかの理由もありますが。

あとは、垂れさがると光が当たりにくくなるとかの理由もあります。

ちなみに、誘引は午後にやるのがいいそうです。
多少乾燥していて折れにくいからだとか。
午前中は水を多く含んでいるので折れやすいから避けた方がよいそうです。

キュウリの株、よく見ると雌花とその下に小さな実がついてます。
これは取ります。できるだけ小さな段階で取り除きます。

成長の早い段階で、下部節から実大きくさせて収穫すると木が弱るそうです。
9節目までは我慢我慢。
9節目から実を大きくして収穫を始めます。

初期の収量を犠牲にしてでも、
ある程度成長してから実を取り始める方が、トータルでは多く収穫できるそうです。


話は変わって、昨日そば打ち道場で自分が打ったそばを寮で食べたんですが、プツプツ切れて箸でつまめない。
どんでもない駄そばなわけで。。。

粗挽きそばは、普通のそばより打つのが難しいというし。
あぁ、いつになれば、あの美味い粗挽きそばが打てるようになるんだろうか。。。


つづく







そばもん

2017年06月10日 | 日記
先週の日曜日のそばツアー。
そのバスの中で、「そばもん」という、そばを題材にした漫画があることを知った。

さっそく帰り道にTSUTAYAで「そばもん」を10巻借りて読んでみるが、
さすがに1週間で10巻はつらい。

勉強になる記述が多く、流し読みするにはもったいない。
メモやノートに残したい内容がわんさか出てくる。

農業本を横にどけて、1週間無理して読んでやっと7巻読破。
返却期限は明日なのに。。。
もう1週間借りたろか、てなことを考えております。

「そばもん」の中でこんな話があります。

ソバ屋を夢見る会社員。
脱サラしてそば打ち教室のプロ養成講座に3ヶ月通うが、
ソバ屋開業前に現場の経験も必要だろうと、お店での修行を考える。

それで、プロ養成講座一期生のやってるお店で修行を始める。
が、うまくいかない。3ヶ月経っても、人にうまいと言ってもらえるそばが打てない。
教室では優等生だったのに。。。

結局は、水回しに原因があったわけなんですが。
ちなみに、水回しとは、木鉢の中でそば粉と水を合わせる作業工程です。

そば打ち教室で、そば〇〇グラムに対して水の量は〇〇%とか教わっていて
その通りにしかできなかったわけです。

「水は何グラムいれるんですか?」とか「何回ぐらいかきまわすんですか?」
とか、こんな質問ばかりで常にマニュアルを欲しがっていた。

で、ご主人にビシッと言われます。


  「あんたが変えなきゃいけねぇのはそばの打ち方じゃねぇ」「ものの考え方だ!」


で、次の台詞なんですが、


  「 “こうやればこうなる” じゃねぇんだ、そば打ちは!!」

  「“こうなる” ようにどう打つかだ!!」

うーん、深い。

昔のそば職人の残した言葉ってみんな、“こうなる”という結果だけなんですね。
なぜなら、材料のそば粉だって色んな種類があるわけだし、そのときの気温や湿度だってまちまちなわけで。

だからいつでも“こうすれば”いいよとは言えない。
とにかく色々な状況はあるけれど、結果的に“こうなる”ように工夫しなさいとなる。


読んでてこれ農業にも通ずるなと思う。
僕のいる自然農法センターでよく耳にする言葉にこんなのがある。

  「ここではやり方は教えない。教えられるのは考え方だけ」

まぁ、だから、ここはメジャーにならないんだそうで。
教えっていうのは、単純でわかりやすい方が広まりやすい。
“考え方”なんて言ってるから広まらないんだと。


「耕さない」「肥料は使わない」「草を刈らない」
こういう単純な教えの方がわかりやすいし広まりやすい。

でも、農業で、「やり方」で入ってうまくいくケースは少ないそうで。
〇〇農法を学び、〇〇農法は絶対だと信じて就農するとほとんどが失敗すると。


就農する場所により気候条件も違えば環境も異なる。
ましてや畑の土の状態なんて畑ごとに全部違う。

求める結果は、どんな場所だろうと、

   おいしい作物がたくさんできることだろう。

だったら、場所ごとにやり方も変わってくるはず。


例えば、農業する地域が寒冷地で、畑の土はあまり肥えていないとする。
欲しい結果は、美味しい作物がたくさんできることだ。

そんな中で、頭でっかちに〇〇農法をやりたいから肥料は使わないだの、耕さないだのってのはおかしい。
現時点での状況と欲しい結果を考え合わせ、どうしたらそうなるか、を考えた方がいい。

状況と結果を無視して、ある特定のやり方に固執してもうまく行かない。
そば粉の種類、気温、湿度など気にせず、そば粉何グラムだから水は何ccと考えていた脱サラそば職人とおんなじだ。

でも、有機農業や自然農法の世界では、往々にして、状況・結果を無視して、観念だけが一人歩きすることが多い。



僕自身はというと、かなりマニュアル依存な人間であり、
かつ、それを脱したいと強く思っているので、こういった話には心惹かれます。

ついマニュアルに頼りそうになった時、これからは、心の中でつぶやきます。

  「“こうやればこうなる”じゃねぇんだ、物事は!!」

  「“こうなる”ようにどうするかだ!!」 
 

てね。


つづく












スイカの定植など

2017年06月05日 | 日記
本日スイカの定植をやりました。
最低気温が明日までは一けた台なので、本音は明日以降にしたいところですが、
スイカのポットの大きさと根の周り具合で、今日定植しました。


まず畝幅80cmで植え穴を掘ります。


双葉を畝と並行に植えるのは同じ。


隣の畝のライ小麦を半分刈って


スイカ畝の半分に敷きます。

あとは、レタスを植える予定の畝にボカシを撒いたり

200g/m2の量を撒きます。

ボカシを撒いた後は草取りを兼ねてキューホーですき込みます。

その後は、圃場周りの草刈りなどで本日の作業終了です。


終了後、自分の畑に行ってみると、
もうあきらめていた落花生が発芽しているではありませんか。


5/21に播種して6/4?に発芽。やはりうれしいものです。


散歩がてら近所の畑を見ていると、こんな光景が。





行灯っていうんですかね。これ。
朝晩が冷えるので寒さ対策ですね。霜対策というか。

この地方で、
6月に入ってまで霜の害の恐れがあるというのは、やはり異常なようです。