へなちょこおやじの自給自足入門

自給自足を目指しておそるおそる農業研修の門を叩いた俺。この先どうなることやら。ちょっと不安。

種取り

2017年06月26日 | 日記
自給自足を志し、おそるおそる農業研修を受けることになったわけですが、
研修を始めて早や3ヶ月が過ぎてしまいました。

中だるみというんですかね。
ちょっとだれてきてるのが自分でもわかります。
でも、こういう時こそ、始めたばかりの頃のフレッシュな気持ちに戻さねば。

さて、本日は、採種用のタマネギの雨よけ作りです。

まず、バールという鉄の棒を地面に差し込んで穴をあけます。
その穴にアーチ型のパイプを差し込みます。

パイプにはオスとメスの二つがあり、合わせて一つのアーチができます。
2mおきにアーチをつくり、直管パイプで頂上部、両側面の3カ所を補強し骨組みが完成。
あと、ビニールを抑えるためのヒモを結ぶらせん状の杭を地面に埋め混みます。

上からビニールを被せ、パッカーという器具で固定します。
さらに、ビニールを上からヒモで押さえ込みらせん杭に結んで完成です。


この段階ではまだヒモで押さえつけてません。


ビニール保護のため、厚手のビニールを挟んでパッカーで固定。


種取り用のタマネギ。


最初、タマネギは苗圃(なえほ)という、苗用の圃場で育苗します。
この育苗用の圃場である苗圃。
苗圃に適した条件が3つあるそうです。

日当たり 水はけ 灌水施設

まぁ、これ、普通の圃場(畑)でも必要な条件なんですが。

苗圃ですくすく育ったタマネギは、圃場に移され成長します。


こんな感じ。

で、全部収穫したら、なかでもとりわけ形の良い優秀そうなタマネギがあったら、
種取り用の圃場に植え替えます。


玉が大きく形のよい玉ちゃん

通常食べる玉の部分が球根になるわけです。
そうして植え替えて成長し花が咲いたのが最初の写真なわけです。



つぼみがいっぱい。


開花した状態。

一つの株から4~5本くらいの花芽が出ます。。
一つの花芽に種が200粒くらい宿り、1株で1000粒くらいの種が取れるそうです。

花が茶色く枯れてきたら種取りのタイミングです。
ザルなどにこすりつけながら脱穀します。

そのあと水にいれて水選をします。
種が沈みゴミが浮くわけです。


明日は種取り用のニンジンの摘花と
コマツナの種取りです。

ということで、

つづく








カブの種取り

2017年06月23日 | 日記
ブログも4日ぶりだな。
書かなくなるとどんどん書かなくなる(^_^;)

そろそろと重い腰をあげ、いや重い筆を持ち、
いや重いキーボードを叩きブログ書いてます。

農業研修の、一応自家採種コースなんですが、
いままで自家採種コースらしいことはあまりしてこなかったんですが、
今日は自家採種コースらしく種取りです(^o^)

先日回収し育苗ハウスで乾燥していたカブを、本日種取りします。


カブの株。


種取りに使う道具類。


少しずつ小分けにして踏んでいきます。そして裏返してまた踏んで。


種が外れた後の株


殻と種が混じってます。


目の粗いふるいにかけて


目の細かいふるいにかける。



ふるいではここまでしか選別できません。



で、こいつの登場です。

風力選別器。種の大きさや重さに応じて風力を変えられるそうです。
便利なんですが、これ100万円くらいするんですって。車買えまんがな。


機械に2回くらいかけると、ほら、この通り。


カブの種のアップ。

赤や黒の種がありますが、黒い方が中身が充実してるとか。
比重は重い方がよく、軽いと発芽率が低いらしい。

50株ほどで〇万粒の種が採れる。
もし、僕が将来自給用にカブ作るなら、
種取り用には、最も生育のいいやつを一株だけとっとけばいいのかな。
なんてことを考えたりしてました。


つづく










世界平和

2017年06月19日 | 日記
しかし雨が降りませんね。
畑にも水をあげないといけません。

ここの圃場は灌水設備があるからまだいいですが
ない畑だと水をあげるのもひと苦労だと思います。

畑を借りたり買ったりする場合、
土の善し悪しは置いといてでも、
まず灌水できるかどうかをチェックした方がよいと言いますが、
今のような状況を想定しての言葉なんでしょうね。

さて本日午前中は、レタスの雨除けの屋根を張りました。
ビニールを被せパッカーで留め、ビニールヒモで押さえつけて完成です。


完成した雨よけ。

その後はキュウリの株周りにボカシを撒き、
すき込みを兼ねてキューホーで除草です。


キュウリの株周りにぼかし。

午後は、メロンの株周りの除草です。
鎌で丁寧に取り除きます。


スベリヒユという雑草がビッシリ。

メロンを播種したこの場所は、去年、根コブセンチュウの被害が大きかった場所です。
あえてこの場所に播種したのは、根コブセンチュウに耐性を持つ個体を見つけるため。

でも、いくつかの品種には根にコブが。。。。





根コブセンチュウ。やっかいなものです。

このように育種によって、根コブセンチュウが寄生できない品種を作ることもできるし、
また、緑肥を播くことで畑にいるセンチュウそのものを殺してしまう方法もあります。
例えば、クロタラリアや赤クローバーなどの緑肥です。

作業終了後、夕方5時から水稲の勉強会があったんですが、
眠くてもうろうとしながら聞いていたので、2時間の講義がほとんど頭に残っていません(^^;)

ただ、その中で一つだけ記憶に残っているお話があります。
それは、

  田んぼには「戦略」が必要である。
  戦略とは戦いを省くことである。
  戦略の略の字は、田に各(おのおの)と書く。
  つまり、田んぼに生息している動物や植物、そのおのおのをよく知ることができれば、
  戦わずにうまく共存していくことができる。

というようなお話だったと思います(私の記憶が正しければ)

そのお話をしてくださったMさんは、以前こんなこともおっしゃってました。

 「畑や田んぼの雑草をよく知り、その雑草と共存していくことができる人は
  世界を平和に導くことだってできるよ」

農業から世界平和にいきなり話が大きくなりましたが、
まぁ、雑草とうまくやっていくことが、それだけ難しいということなんでしょうね。


つづく
  











ライ麦の刈り取り

2017年06月17日 | 日記
本日は野菜コースにお邪魔しての作業です。

午前中はライ麦の刈り取りです。
ここのライ麦は去年の11月に播種したもので、
ちょうど7ヶ月目で刈り取りです。


ライ麦。


アップで。

刈り取りには「バインダー」という機械を使います。
ちなみに刈り取りのみのものを「バインダー」といい、
刈り取りと脱穀を同時にするものを「コンバイン」と言うそうです。


バインダーを軽トラに積み込んで。


ライ麦を刈り取ってます。


刈り取って結束までしてくれるんですよ。


結束するヒモをセットしてます。


刈り取り後の切り株。

ライ麦を栽培しているのは圃場の一部で、広さは大体2a弱。
刈り取ったライ麦の束数と重さを毎年記録しているそうです。
今年は、185束で、1束当たりの重量は1.66~1.94kgくらい。

畑には切り株が残ります。これを分解しやすくするために、まずボカシを播くと。
ボカシの量は、180~200kg/10aなので、畑の広さを2aとして、実際に撒くのは36~40kgですね。
ボカシを撒いたら耕耘してしばらく置きます。

その後、7月下旬にキャベツを定植する予定だそうです。
キャベツ定植後、今日刈り取ったライ麦を「ワラカッター」という機械で裁断し、マルチとして敷くそうです。
畑から出たものは畑に還元するというわけですな。

ただし、穂先は畑に入れません。
穂先の中の種(ライ麦)が発芽してキャベツの雑草になるからです。
なので、ライ麦の穂先部分は裁断して別の場所で堆肥として利用します。

作業が終了したら、使用したバインダを水洗いし、
カッター部分を動かしながらグリースを吹き付けて、そのあと倉庫に戻します。

午後は、大豆を播種した畑に鳥除け用のヒモを張りました。
何も張らない場合、ヒモ1本張った場合、ヒモ2本張った場合の3つを比較するそうです。
(写真を撮るのを忘れました(^^;))


その後は圃場周りを刈払機で草刈りして本日の作業終了です。

今日もいい汗かきました。

作業終了後に自分の畑のチェックです。
僕の畑もずいぶん賑わってきました。


手前から、スイカとカボチャ、ソバとササゲ、キュウリと空心菜と春菊、葉ネギ、トマト、落花生、トウモロコシ、枝豆

狭い畑に12品目がひしめき合っています(^o^)


つづく


なんとなく自家採種コースらしくなってきた。

2017年06月16日 | 日記
こんちわっす。
毎日暑いですねぇ。

ギラギラした日差しの下で今日もせっせと野良仕事です。
午前中は昨日と同じくレタスの雨よけを作りました。

一度経験した作業って、作業全体の流れがわかってるからか、割合スムーズにできるもんですね。
しばらく雨が降らないのと風が強いということで、骨組みだけで、ビニールを張るのは後日となりました。


とりあえず骨組みだけ完成。

午後はカブの刈り取りです。


鎌で刈り取ります。


刈り取ったらブルーシートに置く。


刈り取り後に残ったカブ


育苗ハウスに運んで乾燥させます。

この後、地下足袋で踏んで脱穀し、目の粗い篩いにかけ、風でゴミを飛ばして種だけにするわけです。


さて、カブを刈り取った後には緑肥用のソルゴーを播きます。
まず熊手でカブの残渣を端に寄せ、草を取り、三角ホーで溝を掘って播種します。


ソルゴーの種。


自家採種したもので発芽率が低いので厚めにすじ播きします。


足で土を寄せて覆土し、足のつま先側で踏みます。


ちなみにソルゴーとは、イネ科の一年草でモロコシ、ソルガムなどとも呼ばれます。
また、中国ではかつてコーリャン(高粱)と呼ばれていたそうです。

つづく