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『農』な生活

北の大地、北海道に北村という小さな村がある。そこに住む農業青年の『農』な生活のぞいてみませんか?

コンバイン

2005-07-25 21:55:20 | 農家が使う機械たち
コレが私が操縦しているコンバインです。
以前説明しましたが、麦以外に米、大豆、そばなどを刈ることができます。
 
どういう流れで収穫するかというと、
①作物をリールで掻きこみながら刈刃でかる
②大きな脱穀機で収穫物とカスとに分離する。
③収穫物はタンクにカスは後ろから排出する
といったカンジでしょうか。

操縦に必要なのは両手だけ、足は使いません。
以外に簡単そう?

今度は人間がどう操縦するかを説明すると。
①作業前点検
②エンジンスタート
③脱穀制御ON
④刈取スイッチON
⑤各種自動制御動作状況確認
⑥アクセル全開
⑦発信!!
⑧刈取スピード、刈取高さ、リール高さ、全て左手で調整
 ハンドル、リール速さ、リール前後のポジション調整を右手で調整
⑨麦の収穫ロス(排出した残渣に麦が混じる)が多くないかチェックしながら微調整という感じです。

⑧は同時に行うので慣れるまではかなりたいへんでした。
(しょっちゅうアゼに突き刺さって部品を曲げていました

慣れたとはいえ、作物の状態で機械が詰まってしまう事もあります。
(実は今日も…)

ちなみに一台の値段はというとチョッとした家が立ちます。
ではコンバインのお話はこんなカンジで…。

播種機

2005-04-24 19:33:36 | 農家が使う機械たち
これが水稲の播種機です。
1時間でモミを苗箱約250枚(たぶんこのくらい)播くことができます。
人間は苗箱を入れる、床土、モミ、覆土を補充する、苗箱を取り並べる。という作業をします。
通常は4~5人程度でやりますが、今日も3人でやりました…結構忙しい。
次から次へと流れてくる苗箱に追いかけられながらひたすら土入れ、箱並べをこなしていく…。
大体800枚を1区切りにして後は並べていく、並べ終わったらまた播種をする~の繰り返しです。
3日から4日の作業なのに結構な値段します。でも本州では手作業でやっているところもまだ多いとか…3000枚近くも手作業はできないか…。

田植え機の話

2004-11-30 21:37:36 | 農家が使う機械たち
 しばらく更新が途絶えて申し訳ありませんでした。 私事でいろいろと…

さて、今回は田植え機のお話ですが、水稲の作業機の中で、一番開発に苦労したのが田植え機といわれてます。
明治時代から開発研究されていたらしく、今のスタイルの田植え機が開発されたのは昭和35年ごろだったそうです。

この田植えという作業、前段の田起し、代掻きですべて決まってしまいます
まず 田起しで、平坦に耕起することが重要になります。
起し方によっては、真ん中がくぼんでしまったりします。そうなると田植えの後、生育に差が生まれてしまいます。
次に代掻きですが、しっかりと圃場を砕土、均平をしないと、植えた時、苗が浮かんできます。
さし苗(植えてない所に補填する作業)が大変になってしまいます。
しかし、しっかりと代掻きしすぎると、今度は植えるとき圃場がトロトロで難儀します。 この代掻きが一番デリケートな作業ともいえますね。
また、田植えも真っ直ぐ走ることが重要になってきます。
曲がって走ってしまうと収穫の時にとんでもない事になってしまいます。(見た目もよろしくないです)
この目印のない場所を真っ直ぐ走らせるのは非常に難しいですよ。

どちらかといったら機械の話より、作業の話になってしまいましたね。


レッツコンバイン~

2004-11-21 23:21:06 | 農家が使う機械たち
コンバインは、田んぼで稲を刈るときは一般的に左周りにしか作業できません。
なぜなら、運転席が右側についてるからです
もし右回りで回ると、左側が見えづらいので機械をあぜにぶつけあぜをを壊してしまいます 父さんにおこられてしまいます(笑)

最近では真ん中に運転席のあるコンバインもあるそうです(ボクは見たことないです)。これだと右回りも運転しやすいかな(?)

さて、日本のコンバインは日本独自の技術によって作られました。外国ではJapanese combineとよばれてるそうです。
欧米のコンバインと比べ小さい馬力で効率よく刈り取ることができるのと、
脱穀(モミをワラから取ること)のロスが少ないという利点があります。
日本の技術力はすごいですよねー。


コンバインの話はここまでで、次回は田植え機の話です…

コンバインなお話

2004-11-21 23:20:00 | 農家が使う機械たち
 米や穀物を収穫するときコンバインという機械を使います
稲を例にとると、まず稲を刈り取り、籾をはずして(脱穀)、良くない籾を選別する一連の作業を行なう機械です
昔、コンバインのない時代は稲刈りは手作業でした。鎌で刈って(稲刈り)、稲を縛って、はさがけ(乾燥)します。
そしてもみを外し(脱穀)、選別、籾殻と玄米にわけて(籾摺り)、袋に詰めて出荷します
なので、手作業の時代は4,5ヘクタールの面積で、2、3ヶ月とかかったそうです
その際、労力を解消すべく、刈り取りの機械の開発がされました。1950年代にバインダー(稲を刈って束ねる機械)とコンバインが同時期に開発されたそうです
最初はバインダーほうが良く売れたそうです その後、80年代になってコンバインが稲の収穫の主流になってきてます
ただ、本州では今でもバインダーを使ってる農家は多いです。本州の圃場は小さすぎてコンバインが入れないところがあるからです
北海道では今ではあまり使われませんが、自分の家では最近まで、もち米を収穫するときは、バインダーを使ってました

今はコンバインだと、15~20ヘクタールまでの作業(稲刈りと脱穀)は、ほぼ10日前後で終ってしまいます。すごいですよね

では次回もコンバインの話その2で…

トラクターの旋回方法

2004-11-19 22:29:58 | 農家が使う機械たち
正解は・・・
「ブレーキを使う」です。
「えっ、ブレーキ踏んだら止まるだけでないの?」と普通思いますよね。
そこに秘密が隠されています。なんとトラクターにはブレーキペダルが2つあるのです。

2つのペダルが横一列に並んでいて左のペダルを踏むと左側のタイヤがロックして左に旋回し、右のペダルを踏むと右側がロックされ右に旋回するといった具合です。
ハンドル操作+ブレーキによって旋回能力が上がり、畑のぎりぎりまで作業が可能になります。(最近のトラクターはもっと複雑な機構で旋回性をUPさせてたりしますが難しいので今回は触れません)

ハンドルを右に切って左ブレーキを使うと壊れてしまいます ちょっと恐ろしいです(笑)
また、細かいハンドルあわせにも、ブレーキを使うこともあります

さて、最近(?)、キャタピラーのトラクター(クローラトラクタ)ってのが出てきました
このクローラトラクタ、普通のトラクターに比べて非常に沈まないんです
なので、悪条件の畑でも悠々と仕事が出来ます。そして、作業速度も普通のトラクターよりも格段に早いです
 
このトラクターの欠点は非常に高価(最上級のクラスを新品で買うとウン千万円!小さい家なら買えちゃいます)なのと、クローラトラクタではできない作業があるという点です。

さて、トラクターの話はここまでにして次回はコンバイン(収穫機)の話です

機械のお話し

2004-11-17 20:49:57 | 農家が使う機械たち
今の農作業は機械がないと始まりません。
昔は全て手作業で行われてたのでとてつもない労力を必要としてました
現在は機械化が進み大規模化が可能になりました。
まずは一般的な機械としてトラクターの話から…

トラクターは色々な機械(作業アタッチメント)をつけて作業ができる機械です
畑耕しや肥料撒き、これからの季節に重要な除雪にも利用ができる万能な機械です

起源は1882年にジョンディア社が作ったのが最初のトラクターとされているそうです
日本には1900年前半に北海道の斜里町に輸入したのがが日本で最初のトラクターと言われてます
このトラクターという機械は普通の車にない機能として後部にPTO(Power Take Off)軸という外部に動力を伝達する機関でさまざまな作業を行います
 
そしてこのトラクターという機械…
ハンドルを切る以外にもうひとつ旋回方法があります。ちょっと不思議でしょ!
わかります?

正解は後日に…