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『農』な生活

北の大地、北海道に北村という小さな村がある。そこに住む農業青年の『農』な生活のぞいてみませんか?

今日のお仕事

2005-04-22 20:53:51 | お米のお話
今日は、消毒のため水に浸かっていた籾を乾かしました。
ビショビショのままだと機会で播種する際にキレイに播けないのです。
写真は籾を乾かしているところで主に日光と風で乾燥させます。

お昼に雨が降り急いで納屋の中へ避難。
納屋の中は日光も、風もないので乾きにくく、一日いっぱいかかりました。
明日は、いよいよ播種作業。
作業風景はたぶん撮る暇がないでしょう…。

ではまた明日。

ビニールハウス完成

2005-04-20 21:23:07 | お米のお話
やっとビニールハウスが完成しました
長さ60m×間口5.4m×2棟です。
使用したアーチパイプ400本(2本で1つのアーチを作ります)
途中雨や強風で作業を中断することもしばしばありましたが、着工から完成まで4日間でできました。

村人2さんのブログではビニルハウスのできるまでの工程を結構詳しく説明してましたね。
個々の農家でそれぞれに作業が異なり勉強になります。

このビニールハウス、水稲の苗床用なので、建てても田植えまでの約1ヶ月しか使用しません。
我が家は田植えが終わり次第すべてバラしています。
昨年は小果樹の雨よけに転用しましたが、(ビニール張り以外一人でやりました。)台風18号のせいで半分が潰れてしまいかなりの損失が出ました。

今年もバラして小果樹の雨よけにする予定。
また、一人で作業すると思うと…。

現在は23日に向けて播種準備中。
4日間かけて2棟のハウスを苗箱が埋め尽くす!!
これがまた結構辛い作業です。
これも村人2さんと若干作業工程が違いますので見比べてみてください。

現在ビニルハウス建設中

2005-04-15 22:19:55 | お米のお話
農作業も本格的に始まり、作物の作付けが終わるまではかなり忙しいです。
我が家のメイン作物は米、麦、大豆です。
麦は昨年の秋に播種済みですが、米、大豆は5月中旬~下旬まで同時進行で作付けします。
天候によっては作業がかち合ってしまうこともしばしば。

写真は水稲の苗床を整地しているところです。昨日撮りました。
今日は午前中に雨が降り一時中断しました。
何とか明日、明後日中には完成させたいところです。

お米ができるまでどんな作業があるかは、随時紹介します。

お米になるまで…

2005-04-13 19:25:00 | お米のお話
今日は水稲の播種準備(ここ1週間ずっとですが…)をしました。
写真は種籾を発芽させているところです。
写真だと解りにくいですが、水槽の中にネットに入れた種籾を浸し、温度管理をして発芽させます。
といっても完全には芽は出させません。
種まきの時点で発芽の一歩手前、俗に鳩胸といわれるちょっと膨らんだ状態がベストです。
目安として積算温度で100℃になるとこの状態になります。
芽を伸ばしすぎると播種の際に痛んでしまうので結構気を使います。

播種日は今月23日か24日の予定です。
今年は雨にたたられ苗床となる温床畑が乾かずに作業が遅れ気味です。
麦の方は順調ですが水稲の方は今年はあまりよくないかもなー…。

ちなみに麦は冷涼な年が豊作になる傾向があり、米は気温が高い年が豊作になる傾向があります。
今年の天候はどうなることやら。(父は今年は冷害になるかもねと話していました。)

さて農家が一年の天気を占う為に見る木があります。
昨年はその木を見て今年は風が強いと話していたら台風18号の被害…。
ヒントは春に花をつける木です。

クイズになってしまいましたが花が咲いたら答えをUPします。
今年はどうなる?

融雪材散布。

2005-03-17 18:40:01 | お米のお話
15日,16日と融雪材を散布しました。
前回は温床(稲の苗を作る場所)だけの融雪剤散布で人力でしたが、今回は豪快にトラクターで散布です。(前回の写真UPしてなかったのでUPしときました。)

さて、一口に融雪材といっても数種類あり、雪を溶かす以外に肥料成分の含まれているものやPHを調整する成分が含まれているものがあります。
田には粒状ケイカル(珪酸を含有)、大豆畑には防散融雪炭カル(炭酸カルシウム→PHをアルカリ性にする)小麦畑は組合アッシュ(特に付加される成分は無し)
(他にも数種類ありますが今回は省略します)

この地域は泥炭土壌といってヨシやアシなどの植物が腐らずに堆積した土壌です。
非常に有機質に富み、肥えた土壌といえるでしょう。(ホームセンターや園芸店で売っているピートモスと同様のものです。)
問題なのはPHが非常に低いということです。畑作物、野菜は低PHだと育ちが非常に悪くなります。
そのため、炭酸カルシウム材(アルカリ性)で中和しています。
(*注:ピートモスはPHが調整されているものがほとんどです)

小麦畑は炭酸カルシウムを撒いてPHを調整してから作付けしてあるので融雪効果だけの資材。
大豆は雪が解けてから炭酸カルシウムを撒くのは二度手間なので融雪効果&PH調整のできる資材、
水稲は珪酸を与えると食味があがるのと倒伏や病気に耐性がつくので今のうちに融雪効果も狙って散布します。

このように資材を使い分けているわけです。
北海道は雪のない時期が短いので、雪が解けてから作物を作付けするまでが勝負!!
今年も豊作であるようにと願いを込めた初野良仕事でした。

いよいよ農作業開始!!

2005-03-14 22:28:36 | お米のお話
ご無沙汰しております。村人1です。
実は、先月第一子が誕生しました!!
その後村人2にブログをまかせっきりにしてしまい申し訳なかったな~と反省してます。

さて3月に入り日も長くなってきましたね。
今回は農作業の中で一番早く行う融雪材の散布風景をご紹介します。
融雪材ってどのくらい効果があるの?と疑問に思われる方もいるだろうということで撒いたところと撒かなかったところの違いも今後紹介したいと思います。

今回散布しているのは「サンアッシュ」という水稲の苗床用の資材です。
(田んぼと畑はそれぞれ異なる資材を散布します。)
小面積なので背負式の散布機で撒きました。
冬期間なまった体で約30kgを背負い、しかも雪の中を歩き回るのはかなりしんどいです。
(そういえば骨折した9月から力仕事は何もしてなかったな~
お尻とふくらはぎが筋肉痛ぎみ…。融雪効果だけでなくダイエット効果も絶大か!?

大面積を散布する場合は*クローラトラクタに肥料散布アタッチメントを付け一気に撒きます。
(数十倍の作業効率)その写真は後日公開したいと思います。

(*クローラトラクタについてはカテゴリー「農家が使う機械たち」を参考にしてください。)

散布以外にもスノーモービルで肥料散布機を牽引しながら撒いたり、バルーンタイヤを履かせたバギーに肥料散布機を付けて撒く方法など色々あります。
要は雪の中でも走り回れる物だったら何でもOKということです。


そういえばYESクリーンについてもUPしないとな…。