よろず戯言

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ピクセル

2015-10-13 20:12:21 | 映画

先日の休みに映画を観てきた。

アダム・サンドラー主演のSFコメディ、"ピクセル"だ。

監督はハリー・ポッターシリーズのクリス・コロンバス氏。

キャッチコピーは、"ゲームクリアか、全滅か。"

 

 

懐かしのゲームキャラに変身した宇宙人が、地球に侵略してくる―。

それを阻止するために立ち上がったのは、ゲームオタクたち・・・。

ドット絵風のCGで描かれた、ドでかいパックマンが目を引いたチラシ。

タイトルも"ピクセル"とシンプル。

思わず手に取ったチラシに書かれていた、

そのあらすじを読み、これはもう観るしかない!

速攻で前売券を購入した。

 

パンフレットは当時の筺体を模したカバー付きの凝ったつくり。

 

パックマンがかなり大きくフィーチャーされており、

またそれ以外にも、スペース・インベーダーギャラガドンキーコングなど、

日本生まれのおなじみのレトロゲームのキャラクターも多数登場。

80年代のビデオゲーム創世記のレトロゲームの人気キャラクターが大集合。

自分はファミコン~スーパーファミコン世代なので、

登場作品は、ちょっとばかり古いけれど、

アーケードではなくとも、パックマンもギャラガもドンキーコングもプレイした。

だからゲーム内容だって知っているし、愛着もある。

それらがどんなふうに地球を攻めてくるのか、

またゲームオタクたちが、どんなふうに抵抗するのか、楽しみでたまらなかった。

 

 

1982年のアメリカ。

二人の少年が心躍らせながら自転車をこぐ。

オープンしたばかりのゲームセンターへ駆け込む。

子どもたちの間で人気爆発の新しい遊び、"ビデオゲーム"。

そのビデオゲームが楽しめる"ゲームセンター”が町にお目見えした。

スペース・インベーダー,パックマン,センチピード,etc,・・・。

コインを握りしめ、子どもたちが夢中になった。

 

二人の少年のうち一人は、ちょっとふくよかなウィル・クーパー。

ビデオゲームは苦手だが、クレーンゲームの腕は誰にも負けない。

もう一人はサム・ブレナー。

人並み外れた動体視力とコンピューターのパターン解析能力で、

天才的なビデオゲームの腕前を発揮。

そしてサムは、ゲームの全米大会に出場。

センチピードとギャラガの世界チャンピオンに!

 

三冠達成のために臨んだ大会は、ドンキーコング!

この大会および、これまでのゲームの映像はビデオに収められ、

NASAによって地球外生命体へ向けたメッセージとして、宇宙へと放たれるという。

ここで無敵の男、"ファイア・ブラスター"の異名を持つ男が、サムの前に立ちはだかった!

口が悪く生意気で高慢なその男、エディとドンキーコングチャンプをかけて戦う。

だが、奮闘虚しく、サムはエディに屈辱の敗北。

以来、サムのなかでゲーム熱は冷めてしまっていた・・・。

 

 

それから30数年後―。

グァムにある米軍基地。

そこに謎の飛行物体が押し寄せてきた。

迎撃できないまま、基地は破壊され、ひとりの隊員がさらわれてしまう。

襲撃を受けた個所は、なぜかキューブ状になっていた。

 

ニューヨークの郊外。

AV機器設置サービス業を営む、うだつのあがらない男が居た。

40過ぎのダメおやじ、サム(アダム・サンドラー)だ。

今日も一軒のお宅へテレビだのゲーム機だの音響だの設置にやってきた。

そんなとき、サムの携帯電話が鳴る。

少年時代からの親友、ウィル(ケヴィン・ジェームズ)からの電話だった。

緊急の用件らしく、サムはホワイトハウスへと向かう。

なんと、ウィルは大統領になっていた!

 

  

グァムでの敵の映像を見せられるサム。

ウィルは正体不明の敵が、昔プレイしたビデオゲームのキャラクターに見えた。

そこでゲームに詳しく天才的な腕前を持つ、サムを招いたのだ。

映像を観るなり、サムはすぐにそれが"ギャラガ"だと判った。

政府の中枢が列席する場で、半ズボン姿のサムが説明をする。

だが、ウィル以外は誰一人としてそれを信用しない。

 

そうこうしているうち、敵の次の攻撃が開始された!

インドの上空に現れた、"ブロック崩し(アルカノイド)”。

ドット絵のその物体は、ブロックではなく、タージ・マハルを破壊してゆく。

そうしてまたひとり、男性がさらわれてしまう。

 

 

襲来してきたのは、かつてのゲームキャラだと明確になった。

そして、相手から送られてきたメッセージで全てが明らかに。

30年前に飛ばしたゲーム映像を、地球からの宣戦布告だと勘違いした宇宙人。

メッセージに含まれていたゲームの内容を忠実に再現して侵略してきたのだった。

ライフは3!

グァムとインドで2ロス。

あと1ロスで地球はゲーム・オーバー!

 

ただちに対エイリアンの兵器開発と、兵士の訓練がはじまる。

サムの指導で、昔のゲームをやらされる屈強な兵士たち。

エイリアンから送られてきた新たなメッセージ、第三戦目の舞台は、イギリス・ロンドン!

そこでゲームの特訓を受けた兵士達と、サムらが終結しエイリアンを迎え撃つ!

現れたのはドット絵の巨大なムカデ!

"センチピード”だ!

サムのアドバイス虚しく、まったく迎撃できない兵士達。

しびれを切らしたサムは自ら光線銃を手に、ムカデ達を見事に撃退!

第三戦目は地球の勝利となった!

 

サムと、その親友でもうひとりのかつての天才ゲーマー、

今はただの童貞デブニートのラドロー(ジョシュ・ギャッド)を加え、

軍の兵士ではなく、かつてのゲーマー達で対エイリアンの戦いをすることになった。

そしてもうひとり、ドンキーコングでサムが敗れた相手、エディ(ピーター・ディンクレイジ)も招集された。

詐欺など複数の犯罪で服役中だったエディ。

彼もまた、ダメな大人になって落ちぶれていた。

かつて喝采を浴びた天才ゲーマーの少年たち。

今は落ちぶれバカにされている、大人のダメオタクたち。

彼らが世界を救うべく、ゲームキャラになって侵略してくるエイリアンと戦う!

迎える第四戦目、舞台はニューヨーク!

お題はパックマン!

彼らははたして、エイリアンに勝利し3ポイント獲り、

地球を守ることができるのか!?

 

 

 

イマイチだった・・・。

キャラクターや物語の設定といい、面白くないはずないんだけど、

なんでだろう、よく解らないのだけど微妙だった。

 

敵がムリヤリ過ぎたし、あっけなさ過ぎた。

ゲームキャラも意味不明。

パックマンなんか、車でやる意味が判らない。

攻略法とか分析とかをゲーマーに頼るのは解るが、

実際に戦うのは、狙撃やらカースタントやら、SASUKEばりのアクションやら、

そっち方面に秀でた人の方が向いているはず。

完全にコメディ映画なんで、そういった整合性を追及するのは野暮なんだけど。

 

 

逆にゲームと関係のないシーンはいちいち面白かった。

サムがバツイチの女性、ヴァイオレット(ミシェル・モナハン)を口説くシーンや、

ダメ大統領になった、ウィルのおふざけシーン、

童貞オタクのラドローの無茶苦茶な台詞と奇怪な行動。

 

ラスト、ドット絵のゲームキャラがわんさか登場する。

だが、さすがに知らないやつばかりで、やっぱり世代が違うと実感した。

ほんの一瞬だけど、マリオも登場。

敵の要塞はボス・ギャラガ。

ステージクリアのごほうびに、ダックハントとQバート。

Qバートは馴染みないけれど、やはりゲームの世界を題材にしたアニメ映画、

シュガー・ラッシュで登場していたので、印象に残っているキャラクターだ。

そして・・・主人公たちを待ち受けるラスボスは、ドンキーコング!

 

 

ドンキーコングのリアル・ステージは楽しそう。

BGMも、あのまんまで、ハンマー取ったらちゃんとあのBGM鳴るし。

鉄骨にはしごに、転がってくるタル。

それを避けながら進んでいく!

どこかのテーマパークで再現したらヒットするかも。

風雲たけし城みたく、体張ってプレイに挑まなきゃならないだろうけどね。

 

俳優さん、どれも知らない人ばかりだった。

もともと洋画の俳優に明るくないけれど、名前すら知らないひとばっかりだった。

それぞれコメディを中心に第一線で活躍する人たちばかりらしい。

ヴァイオレット役の女優さん、ミシェル・モナハンはキュートだった。

愛嬌たっぷりの演技で魅了してくれる。

髪アップにして軍服着ている姿なんてもう・・・。

最後の戦闘用のコスチューム姿は、メトロイドのゼロスーツ・サムスを思い起こさせる。

 

 

もうほとんど公開終了してしまっているようだが、

ゲーム好きは観てもいいと思う作品。

ただし、レトロゲームを知っているひとに限る。

とくにパックマンなんか、パワーエサとか、イジケモンスターとか、

ゲームのルールを知ってないと、あのカーチェイスは意味不明だと思う。

 

 

前売り特典でもらった、"カドケシ"なる物体。

たぶん消しゴムなんだろうけど、このドット状の虫食い構造。

使い勝手悪そう。

 

 

大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DSに登場するパックマン。

ナムコからのゲスト参戦!

マリオカート、アーケードグランプリ2にもゲスト参戦していた。

専用ステージ、パックメイズは懐かしのゲーム画面そのまま再現。

ドットにフルーツ、パワーエサ、モンスター達も登場!

 

 

大乱闘スマッシュブラザーズ for WiiU に登場するパックマン。

専用ステージ、パックランドは非常に戦いづらいステージ。

 

大乱闘スマッシュブラザーズ for WiiU に登場するドンキーコングのステージ、"75m"。

ここも仕掛けが多くて戦いづらいステージ。

ジャンプしようとしてハシゴに登ったりして、思うように動けない。

前作のWii用ソフト、スマッシュブラザーズXにも登場していた。

 

大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS に登場する、

ゲーム&ウォッチ専用ステージ、"フラットゾーン"。

往年の名作が次々に表示され、その都度仕掛けが変わる。

画面は"オイルパニック”。

WiiUにも登場するのだけど、隠しステージでまだ出していない。

 

劇中、ゲスト出演する、ダックハント。

大乱闘スマッシュブラザーズ WiiU/3DSでまさかの参戦。

あのプレイヤーをバカにした憎たらしい笑い顔も再現されていた。

 



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