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鶴乃子

2013-03-14 23:50:56 | グルメ

地方の銘菓紹介。

今回は福岡市の石村萬盛堂の、銘菓“鶴乃子(つるのこ)”。

 

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卵型の紙容器(底はプラスチック)が洒落ている。

 

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蓋を開けると、個包装された鶴乃子が。

2個入り~十数個入りまで各種ある。

単品販売もある。

包装の色違いによる味の違いはない。

  

福岡市博多区に本店を置く、創業明治38年の老舗菓子店。

そこで販売されているのが、博多銘菓“鶴乃子”。

卵型のふわふわのマシュマロ生地の中に、

卵黄に見立てた黄色の餡が詰まった、甘く優しいお菓子。

 

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ふわふわのマシュマロ生地。

卵を模した形状。

 

元々同店は、卵黄と砂糖で作る、ポルトガル伝来の激甘お菓子、

鶏卵素麺(フィオス・デ・オベス)を製造・販売していたが、

卵黄だけを使用するため、大量の卵白が廃棄されてしまう。

卵白の有効利用を考えたとき、当時まだ日本に伝わったばかりだった洋菓子、

マシュマロに着目し、和洋折衷のお菓子、鶴乃子が生み出される。 

以来、100年以上に渡って、博多の銘菓として、

鶴乃子は庶民に愛され、お土産として人気を保っている。

 

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黄身に見立てられた黄色の餡。

なめらかで美味しい。

マシュマロ生地との相性もいい。

 

そんな鶴乃子を製造・販売している石村萬盛堂、実は知られざる元祖がある。

女性が男性にチョコレートを渡して愛の告白をする、2月14日のバレンタインデー。

その一ヶ月後の3月14日、男性からの返事・お返しとして、マシュマロを渡すホワイトデー。

そのホワイトデーを提案したのが、なんとこの石村萬盛堂の当時の社長だった。

 

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純粋なマシュマロも製造・販売している。

いちご,メロン,バナナ,ミルクと4種の味がミックスされている。

 

老舗とはいえ、地方の菓子店だけの力で、こんな全国のイベントとして成長するわけがなく、

社長は、取引のあった大手デパートへこの提案を持ち込んで、

バレンタインデーと対なすイベントとして、全国に普及させることに成功した。

社長の巧い発想でホワイトデー発祥の店となった。

 

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季節限定の鶴乃子も販売される。

今のシーズンだと、この“さくら餡”鶴乃子。

餡の中に桜の塩漬けが入っていて香りも味も最高。

 

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夏期限定のマシュマロアイス、“マシューアイス”。

厚めのマシュマロ生地の中は、バニラアイスっぽい餡やクリーム。

なのでアイスと呼ぶには語弊がある。

もっとマシュマロ生地が薄くて中身がバニラだと、雪見だいふくのように美味しいだろうに。

 

そんな石村萬盛堂の鶴乃子。

佐賀や長崎、熊本の方は「?」と思うかもしれない。

現に長崎出身のうちの母は、福岡に嫁いできて、

この鶴乃子を見たとき、そう思ったらしい。

 

長崎や佐賀、熊本では、こちらの方が有名らしい。

 

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九州銘菓。

イラストもどことなく趣が似ている。

 

銘菓・・・鶴の里。 

このつくり、形状、味、全てにおいて酷似している。

完全な類似・・・いや模造品。

あえて言おう、パクリであると!

 

どこのメーカーだ?けしからん!

そう思ってパッケージ裏を見ると、見慣れた独特のフォント。

竹下製菓・・・ブラックモンブランの会社じゃん!

なるほど、マシュマロ生地のやたら強いバニラの香り、

ブラックモンブランのバニラアイスそのものだわ。

 

竹下製菓は佐賀県小城市に本社があり、石村萬盛堂よりも規模が大きい。

そのため、佐賀県,長崎県などは販路がしっかりされていて、

この鶴の里も、ふつうに販売されて普及しているのだろう。

・・・と思ったら、福岡でもその辺のスーパーで売っていた。

ブラックモンブランが販売されている地域じゃ、売られているのかもしれんな。

となると、全国的にも、鶴乃子よりもメジャーだったりして・・・。

 

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「竹下」部分に特長がある、会社ロゴ。

地元のスーパーで購入。

長崎出身のお母んは、こっちの方が馴染みがあるとのこと。

 

ともあれ、銘菓・鶴乃子、福岡へ来た際のお土産にどうぞ。

併せて、九州銘菓・鶴の里もどうぞ。

食べ比べてみるのも面白いかもしれない。

 

Photo

石村萬盛堂、マシュマロ大使、“マフィ&マフィーズ”。

店舗によっては、店の入口に不二家のペコちゃんみたく、マフィが居るところがある。 

 

 

 



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