ポルトガルのえんとつブログ

画家の夫と1990年からポルトガルに住み続け、見たり聞いたり感じたことや旅などのエッセイです。

K.025. バルセロスの雄鶏 Garo de Barcelos

2018-10-27 | 飾り棚

高さ 34cm

 ポルトガルで最もポピュラーな陶器の置物。

 その昔、北の町バルセロスでは泥棒の被害にたびたび遭って、町の人たちは困っていた。

 そんな時、一人の旅人が、ガリシア地方の聖地サンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅の途中でそこを通りかかった。
 そして運の悪いことに、泥棒の犯人にされてしまったのだ。
 裁判になったが、旅人は無実の罪を晴らすことはできずに、絞首刑を宣告された。

 その刑の執行の日。
 裁判官の食卓に出された皿の上の雄鶏が突然立ち上がり、「彼は無実だ!」と叫んだ。
 おかげで旅人は無罪放免になった…。
 というおはなし。

 その教訓を決して忘れないように、それ以来ポルトガル人はこの雄鶏の置物を大切にしている。

 雄鶏の表情や絵柄も少しずつ異なるので、我家には大、中、小と三つも飾っている。
 これは大の雄鶏。MUZ

©2018 MUZVIT

 



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