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野生動物は可愛くもあり恐怖も放つ

2023-03-23 14:22:28 | 山が好き

                                        蔵王山春姿 333 × 242 F4号

 

 

登山やハイキングをする人々は野生動物と遭遇することがあると思う。

私も長い登山経験の中で野生動物との遭遇は数知れない程の経験を持つ。
印象深い動物を上げるとしたら子供の狐ですね。3匹の子狐が巣穴の側で戯れあっている
姿は未だ鮮明に記憶しているしとても微笑ましく眺めていた自分を覚えている。

次はオコジョです。冬毛の白毛を残して愛嬌タップリの姿を岩の隙間から顔を
覗かせ周囲を見回す姿の可愛さと言ったらハートキュンです。

カモシカ、雷鳥、等は比較的会える野生動物ですね。穴熊、いたちは運しだい。
熊はいかんです。遭ってはいけない動物です。

山中で4回遭遇してしまいました。
いやです。とても嫌でした。

その中の1回での出来事はバスを夜叉人峠で降りバスを見送ってから登支度を整え登山口へと
歩き出したその足元には大きな熊の足跡が点々と続いていた。
毎度の岳友と思わず顔を見渡すその顔には恐怖心と何で?と言う曖昧な表情の互いの顔はあったと思う。

最も怖かった恐怖は足元を熊が通り過ぎて行った時です。
南アルプス白根三山縦走1泊2日のその山行も毎度の岳友と二人で夏山縦走。

広河原から大樺沢を詰めそして左俣コースで更に八本歯のコルを経て稜線の縦走路へ出た
縦走路の細い登山道の路肩に腰掛け一本取り(山言葉で小休止を意味する)行動食を取るうちに
ウトウトと船を漕ぐ私の様子を見降ろす岳友は「10分位寝てていいよ。先に北岳の頂上でコーヒー
を淹れて待ってるから」と言いつつ山頂へと向かって行く。
お言葉に甘えウトウトの続きへと入って行く私であるが、北岳山荘の方から荒く乱れた生き使い
が聞こえて来る「ありゃー相当に重いザックを担いでるんだなぁ」などと勝手に考えている内に
その主は確実に縦走路の緩いカーブを越え姿を見せるだろうと私は寝たふりをして待ち伏せをする。

「さぁさぁ。来るぞ来るぞ」と妙に浮かれる自分がはしたなく思う。
だが、その人は寝たふりの私の足元5m程に近づくと息を殺したのか息遣いがピタッと止まった。
「恥ずかしがり屋なのかな、それとも見栄ッパリかな」とまたまた勝手に考えている内にその人は遂に
私の足元を過ぎようとする気配を感じたのでせめても後ろ姿でも拝もうと薄目を開けた瞬間に腰を抜かす
程に仰天した。「クマだ 熊だ くまダ」と頭の中で大きな声でわめいていた。

その後熊は足早に縦走路を山頂へと駆け上って行った。
頂上には岳友が居るあぁぁ運命や如何に!とザックを担ぎ足早に熊の後を追う形になってしまった。

岳友は手を振りながら「早かったね」と何も知らないような素振りであった。

オコジョ ネコ目イタチ科  冬毛(白) 夏毛(茶)  

可愛いが見た目と違い気性は荒く肉食で雷鳥や野兎、野ネズミなどを捕食する。

では、また・・・・



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