「アンティゴネー」を読んだ。
ギリシアの三大悲劇詩人の一人であるソフォクレスの作品。
まずの驚きは紀元前441年頃の作品であること。
2500年前も今も変わらないことは変わらないのかも知れない。
舞台はテーバイという国。二人の兄弟が交代でこの国を治めていた。
ある日仲たがいを起こし、一人は国を追われる。
その後、兄弟は戦争を起こし、互いに刺し違えて共に死ぬ。
時のテーバイの国王クレモン(二人の . . . 本文を読む
「ヴァレリー・セレクション」上巻 平凡社ライブラリー
を買った。
訳者の序文に魅せられて。
訳すのが楽しくてしょうがないらしかった。
そういう話を聞くと、読みたくなるのは人の性?
この「ヴァレリー・セレクション」は、彼の膨大な評論集「ヴァリエテ」から訳者が選んで編まれている。
短い評論なのだけど、難しい。読んでも、なんとなく分かったような、分からないような気持ちになり、そこが歯がゆい。
文章自 . . . 本文を読む
『「読む人間」大江健三郎 読書講義』 集英社
を読んだ。
大江健三郎の講義を本にしたもの。
大江健三郎が自らを「読む人間」として、彼の人生が読書体験からどのように導かれてきたのかが語られている。
とてもいい読書案内、読書講義だった。
rereading(再読すること、読み直すこと)を薦めていたのが印象的だった。
一度目はラビリンス(迷路)にいるように読み、再読するときはクエスト(探求)するよ . . . 本文を読む
自分は読書好きだと思う。
本を選ぶ基準は何だろう?
一つは書評、読書案内を読むのが好きだ。
日経の日曜の書評欄はいつも楽しみにしているコーナー。明日が少し楽しみ。
ほか、下記の読書案内が面白かった。
読もうか、読まないかは迷う。
こちら。
もう一つは、自分の好きな作家が薦める本である。
このやり方を頑張って続けていくと、面白いネットワークができる。
最近、読んでなかったけどふと思い出した。
. . . 本文を読む
学生の皆様は期末試験なのかな。
今朝、電車の中、
学生が英語の教科書を必死に読んでいる。
ふと見てみると、ウィリアム・ブレイクの詩が載っている。
Tiger, tiger, burning bright
In the forests of the night,
What immortal hand or eye
・・・
・・・と、気になったので覗き込んでいたら、気づかれたようでサッと向き . . . 本文を読む
今日、偶然に古くからの友人に会う。
変わらない会話にウケル。
以上は、些細だけど大切な時間。
最近、ゲーテ詩集を買った。(アマゾンはこちら)
ゲーテの詩はすごく平易で分かりやすい。
分かりやすいのに、想像力をかきたてる。
彼は偉大な自然人。
自然を愛し、自然に愛される。
以下はその詩集の序をかざる詩。
「心やさしき人々に」
詩人は沈黙することを好まない。
あまたの人々に自 . . . 本文を読む
ようやくにして、昨日、読み終えました。
「ひとたびはポプラに臥す」1巻~6巻
著者:宮本輝
出版社:講談社
この本は、2年前?に友人から借りて、読んでは止まり、読んでは止まり、でも止まらず読み続けてきた本です。
鳩摩羅什(くまらじゅう)に魅かれ続けた作者。
その足跡を逆に追うルートでシルクロードを約6,700㎞横断した。
紀行文。
オレが読むきっかけになったのは、宮本輝が好きなこともありま . . . 本文を読む
先日、カート・ヴォネガットが亡くなったことを知った。
少し感慨深げになった。
不思議な位置づけの作家。
大江健三郎が紹介した、ヴォネガットの芸術家の定義。
これがヴォネガットとの出会いだった。
初めて読んだのは「母なる夜」。
すごいアイロニーのある物語なんだけど、なぜか優しさみたいなものを感じた。
その“なぜ”を言葉で表すことができない。
「タイタンの妖女」
「スローターハウス5」
「猫のゆ . . . 本文を読む
1/10(水)の日経・夕刊の記事が面白かった。
多和田 葉子さんという作家を紹介していた。
以下、記事を一部抜粋
『人間の脳は何らかの枠組みを作ろうとしますが、詩にはそれを突破する力がある。例えば「水」と「飲む」は当り前。でも「水」と「カメラ」だったら、二つの言葉がぶつかって小さな火花を飛ばす可能性がある。この飛躍する感じが私にはとても魅力的です。自分の内面とは関係ないものを集めているうちに . . . 本文を読む
明けましておめでとうございます。
だいたい正月は退屈なものです。
お店は閉まっているし、寒いし、外に出る気はしないのです。
テレビ番組も特番といっても面白くない。
だいたいはマイ漫画ライブラリーから漫画をゆっくり読むというのが恒例行事となっている。
定番としては手塚治虫の「陽だまりの樹」か杉浦日向子の「百日紅」。
今年は読みたい漫画が珍しく無い。
それで、手にしたのがこの本。
「若い読者の . . . 本文を読む