ここ近年を振り返ると、ロマン・ロランに魅せられた自分がいる。
ロマン・ロランの作品を読み始めたら止まらなくなった。
「ベートーヴェンの生涯」
「ジャン・クリストフ」
「トルストイの生涯」
「ミケランジェロの生涯」
「ミレー」
「ピエールとリュース」
「愛と死との戯れ」
「リリュリ」
感情的なところ、理性的なところ、感性的なところ。複雑に入り混じっている。
感性的な部分に憧れを抱く。
ロマン・ロ . . . 本文を読む
「ユルスナールの靴」を読み終えた。
須賀さんが魅せられたマルグリット・ユルスナールの人生の軌跡を軸に、須賀敦子さんの自己の記憶が螺旋状に絡まり、ところどころで接触する、といった感触を味わった。
ユルスナールはベルギーの貴族の出身だが彼女の代で財産をなくし、※EXILE(エクジィル)になった人で、その生涯、ほとんど定住することなく各地を旅し、最期をマウント・デザートという島で過ごし亡くなる。
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今年に入ってから須賀敦子さんの本を少しずつ読み続け、4冊を読み終えた。
読み始めるきっかけは日経新聞の文化欄の紹介記事だった。
読んだ本は順番に
「ミラノ 霧の風景」
「コルシア書店の仲間たち」
「トリエステの坂道」
「ヴェネツィアの宿」
「ミラノ 霧の風景」の一章を読んで瞬く間にこの人に惹かれてしまった。
文章、構成ともに丁寧で上手い。さらっと書いているのに奥底に何かあると感じるがそれを捉 . . . 本文を読む
トーマス・マンの「魔の山」を読み終えた。
いつか読みたいと思っていたが、垣根が高く読む気にならなかった本。
なんとか読み終えようと決めたのは、大江健三郎の「話して考える(トークシンク)と書いて考える(ライト・トーク)」の中で、「魔の山」についてのトーマス・マンによる説明が紹介されていたのを読んでからだ。この物語は聖杯伝説であり、聖杯は人間の永遠のミステリーなのである、というような。それに惹かれて読 . . . 本文を読む
最近、ロマン・ロランの「ジャン・クリストフ」を読了した。
11月くらいから読み始めて、それから夢中になった読んだ。
これほど夢中になって読んだ本は、今までないと思う。
20世紀前後のドイツ、フランス、イタリア、スイスを舞台にジャン・クリストフの一生涯が物語られる(“成長”というより“生長”といったほうが適しているようだ)。
幼年期のジャン・クリストフにすぐに惹きこまれた。
幼年時代の記憶。
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何気なく古本屋に入る。
おや、よく見るとセレクトがよい。
いろいろ見てみて、今は売っていない本があった。
買ったのは以下2冊。
合わせて1,100円。
「モンテーニュ論」著者:アンドレ・ジッド、訳者:渡辺一夫、出版:岩波文庫
“リクエスト復刊!”と帯に書いてある。1990年頃。
第一刷は1930年代。
モンテーニュは十六世紀のフランスの人。
その人が20世紀初めにジッドという同じフランス人に論ぜ . . . 本文を読む
T.S.エリオットの「文芸批評論」の中の「パスカルの『パンセ』」が面白かった。独特な切り口、かつ明晰。
エリオットはパスカルと彼が著した「パンセ」を大変に評価している。
(ちなみにエリオットはゆっくり読んでみたい詩がいくつかある。岩波文庫の「イギリス名詩選」に載っている「マリーナ」は読みごたえがある。)
昔、パスカルに興味があった。岩波文庫の「パスカル」(野田又夫著)を持っていたのを思い出し、 . . . 本文を読む
大分、更新を怠けてしまった。
一回、怠けるとそのままだ。
最近、大江健三郎の講演会を聴く機会を得た。
講演会の演題は「詩と小説と生きること」
この講演会は『臈(らふ)たしアナベル・リイ 総毛立ちつ身まかりつ』という大江健三郎の最新刊の記念として催された。
エドガー・アラン・ポーの詩「アナベル・リー」が大江健三郎の小説と人生に与えたものについて、また詩の翻訳について語ってくれた。
前半では「ア . . . 本文を読む
最近、クラシックばっかり聴いている。
とくにグレン・グールドの演奏。
これだけ聴いていると、薀蓄魂に火がついてくる。
そこでエドワード・サイードが書いた「音楽のエラボレーション」を買って読んだ。
第一章「厳粛な非日常性のパフォーマンス」を2回読んだ。
1回目は、専門用語的な話についていけず字面を追ったばかりだ。
2回目になると、彼の論点が見えてきて、それにしたがって読むことができる。
第一章 . . . 本文を読む
詩が好きになってきた。
岩波文庫のエドガー・アラン・ポーの詩集を読んだ。
英語の詩はやはり英語で読むのがいい。
左に英語、右に和訳。意味は和訳に頼る。
英語で読むと見事な韻とになっている。
そう、詩はリズムが大切なのだ。
英語は韻を踏みやすい。
日本語で韻を踏んでも、英語のようなリズムが生まれない。
でも、日本にもいい詩があるはずだ。
中原中也の「サーカス」という詩を読んだ(立ち読み)。 . . . 本文を読む