竹田ゆかりのブログ

竹田ゆかりの活動記録
教育問題や時事問題に関する思いなど 

ベストポジションの喫煙所

2015-05-15 04:50:30 | 日記
ベストポジションの喫煙所

大船駅東口広場に新しく移設された喫煙所の場所について、過日、市民の方から苦情のお電話を頂いた。
この広場は、モノレール改札口からそのまま西側に移動すると見えてくる見晴らしの良い広場だ。

5月6日。広場に行って見ると、この日もお弁当を食べる人や、休憩をする人、談笑をする人など10数人の方がベンチに座っていらした。
その広場の一番奥の見晴らしの良い場所に喫煙所がある。
風に吹かれながら、喫煙者3人、気持ちよさそうに煙草をくゆらせていた。
たばこの煙は、風に乗って広場に広がり、やがて消えていった。

この喫煙所はもとはトイレのわきにあったが、一か月ぐらい前にこの場所に移設したとのこと。
たまたま喫煙所移設の日、その場に居合わせた市民の方からご連絡をいただいたのだ。

その方は、ボランティアでお子さんを預かった時などに、子どもの大好きな電車を見せてあげるために電車の見えるこのベストポジションによくいらっしゃるとのこと。
ところがこの喫煙所移設の日、いつものように子どもを連れてやってきたところ、喫煙所が設置されるところだった。
居合わせた市の職員に、なぜ移設場所が子どもたちにとってベストポジションであるこの場所なのか…と聞いたところ、移設することになった経緯のみの説明があったとのこと。

喫煙所は大船駅近くに3か所ある。一つは東口近くのコンビニの脇。二つ目は西口エレベーター裏。三か所目がこの見晴らしのよい広場だ。
この広場に設置している理由はどうやら、モノレールから降りてくる人や、大船駅までバスくる方が、たばこを吸うためわざわざ一階にある喫煙所まで行かなくて済むためらしい。

数日前、教え子たちとの飲み会の折、煙草を吸う子に、喫煙所の場所についてどう思うか聞いてみた。
「いやあ、あそこは開放感があって気持ちよくタバコが吸える場所なんだよな」という返事。
そうだろうなあ…と思いながらも、広場に漂う煙のそばでお弁当を食べていた方々の姿を思い出した。
気持ちよくタバコを吸える場所は今、素晴らしい景色と電車を眺めたい子ども達が近づけない場所になっている。

移設して間もないので、またすぐ移設することは難しいかもしれないが、せめて少し隅に寄せて、他の二か所のように囲いで覆うことができないものかと考えている。



また今日から…。

2015-05-07 02:30:48 | 日記
また今日から、連帯の輪を広げたい

先月終わった統一地方選挙のことを今頃振り返るのもなんですが…。

選挙結果は、残念ながら、自民党政権の暴走を押しとどめることにはならなかった。
戦後レジームから脱却したい安倍総理が目指すこの国の姿が、予想以上の速さで一つ一つ形となって見え始めている中、有権者には総理が求めてやまない「強い日本」「強い経済」その先にあるものが、「格差社会」であり、「戦争」であり、決して「共生社会」や「平和」ではないことがなかなか見えなかった、見せなかった結果だろうと思う。

2006年。教育基本法改正により、教育の目的が国家形成のためのものとなり…、
2007年。国際競争に勝ち抜くための学力向上、そのための全国学力テストが復活し…、
2015年。首長が教育内容に介入する可能性を含んだ、新教育委員会制度がスタートし…、
2018年。子ども達が主体的に考えることを封じる「道徳教育の教科化」が予定されている。

権力者は何時の時代も、教育をつかんで離さない…。これはいつか来た道。

「戦争法案」発言に修正を求め、官邸批判をしたテレビ局幹部を呼びつける…。これもいつか来た道。

いよいよ、アメリカが世界のどこであれ、戦争に乗り出した際には、そこが戦闘地域であっても、日本の自衛隊が軍事支援を行うことができる「安全保障関連法案」が国会で審議される。
「戦後レジームからの脱却」それはまさに、「戦前回帰」であること、その様相が色濃くなってきている。

5月6日。憲法の集い「今こそ日本国憲法」(於:芸術館)に参加した。
「グローバル時代は、多民族との協和なくして誰も生きてはいけない。これは日本国憲法の精神そのもの」浜矩子さん(国際経済学者)
「自衛隊が、戦地で最初の一発を放つまで、まだ時間がある」柳沢協二さん(元内閣官房副長官補)
「花を引き抜くことはできても、春の到来を止めることはできない」内橋克人さん(経済評論家)

「今回の統一地方選挙を逃しては後がない…」そんな強い覚悟で応援に臨んだ選挙であっただけに、選挙後気が抜けていたけれど…。
まだ時間がある。

子ども達の命綱ともいうべき教育の格差が、さらに広がらないように…。
子ども達が学びの主体者となるべき教育が、国策実現の道具とならないように…。
子ども達が再び戦地に送り込まれることがないように…。

また今日から連帯の輪を広げていきたい