3年ちょっと前に3万円くらいで購入したHPのサーバー(ProLiant ML110 G6)が、起動しなくなりました。画面を見るとFanが回っていないというようなメッセージが出ていましたので、ケースを開けて確認すると、CPUファンが回りません。
自作PCのパーツと違ってあれこれ面倒でしたが、何とか、ファンを外して、別のファンと交換して使えるようになりました。
何度も起きないとは思いますが、作業手順をメモっておきます。
ちなみに、この機種はファンの音がうるさいということで、静音化のためのファン交換をする人がそこそこいるらしく、検索するといくつもヒットしましたが、ヒートシンクごとはずさないとだめと書いてあるものもあったりで、一連の作業イメージを掴むのに少々手間取りました。
作業その1(ケースを開ける)
接続されているケーブル類を全て外してから、上蓋が上になるようにケースを横に寝かせます。上蓋を止めているネジ(1本)を外して、上蓋をずらせば外れます。
作業その2(ファンを外す)
まず、ファンのケーブルをマザーボードから外します。ヒートシンクにファンが取り付けられていますが、下部奥側(CPU側)のネジ2本を外せば、ファンを上にずらすことでファンを取り外すことができます。
また、ファンにはプラスチックのカバーが付いているので、これも外します。
作業その3(ファンのコネクタの交換)
ProLiant ML110 G6に付いているコネクタが6ピン用という変わったものなので、交換用のファンのコネクターをそのまま挿すことができません。そこで、買ってきたファンに、元のコネクタを取り付けて使用します。
<ケーブルの外し方>

矢印部分に、マイナスの精密ドライバーを差し込んで、ピンの爪を押しながらケーブルを抜きます。差すときはそのまま差し込みますが、抜くときにピンの爪を潰しすぎるとピンがロックされず抜けてしまうので気をつける必要があります。
今回購入したファン:OWL-FY0925M(ビックカメラで税込み1,002円)(92mmx92mmx25mm)
静音化を目指す人達は、1600回転くらいの静音ファンを使うようですが、これは2,200rpmの普通のタイプです。また、元のファンは4ピンで、交換用のは3ピンです。元々青色のケーブルがあったところは空けてあります。
作業その4(ファンの取付)
この後は、今までの逆の順番で元に戻していきます。
ファンにプラスチックのカバーを取り付けます
ヒートシンクに、ファンを取り付けます。
ファンのコネクタをマザーボードに取り付けます。
その他ケース内のコネクタ類で外したものがあれば全て元通り取り付けます。
作業その5(起動)
この後は、ケースの蓋をして、ケーブル類を全て接続してから電源を入れて動作を確認します。私の場合は、とりあえず蓋は開けたままで、動作確認をしました。
エラーなく起動すればOKです。
作業その6(私の場合)
私の場合、ファンは動きましたが、ディスプレイに信号が行かず、ファンが起動時の高速回転のままずっと回り続けています。
とりあえずCMOSクリアということで、電源ケーブルを抜いてボタン電池を外してしばらく放置。CMOSリセットのジャンパピンなど情報がなかったので待つだけ。
30分位して、電池などセットして、再度電源接続するも起動せず。
再度電源ケーブル、電池を外し、もう少し長く放置してみるも起動せず。
マザーが逝ってしまったかと、かなり動揺。とりあえず、またまた電源ケーブル、電池を外し放置。
翌日、再度電源を入れたら、復旧しました。最後は10時間くらい放置したことになります。
起動してよかった~。