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「笑いについて」   ~芸人さん、お笑い番組、DVDなどについての雑感~

好きな芸人さんは、バナナマン、東京03、アンタッチャブル、ブラックマヨネーズ、サンドウィッチマン、有吉弘行など。

【年末年始】テレビ出演本数ランキング

2013-01-09 | 芸人
http://s.rbbtoday.com/article/2013/01/08/100800.html

1位:スギちゃん…25本
1位:松本潤(嵐)…25本
3位:多田健二(COWCOW)…19本
4位:大野智(嵐)…18本
4位:櫻井翔(嵐)…18本
4位:二宮和也(嵐) …18本
4位:相葉雅紀(嵐) …18本
4位:伊達みきお(サンドウィッチマン)…18本
4位:綾瀬はるか…18本
10位:富澤たけし(サンドウィッチマン)…17本
10位:山田與志(COWCOW)…17本





おおーサンドウィッチマンが入ってる。嬉しいなあ。

2011年は震災があり、芸人としては葛藤も多い年だったと思います。被災地のために
奔走する彼らを見て、宮城県民として感謝もしつつ「ちょっと頑張りすぎじゃないかな?」と
心配になったりもしました。でもそんな季節を経て、彼らはより逞しくなった気がします。

実は2011年の暮れ、バナナマンのラジオにサンドウィッチマンがゲスト出演した際、
とんねるずの石橋さんが乱入し、熱いお笑い論を語る、ということがありました。その時、
石橋さんはサンドウィッチマンの現状について「実力はあるけど真面目すぎる。昔の危ない
雰囲気をまた出して欲しい」というようなことを語っていました。震災以降、もう充分に
頑張ってきたんだから、そろそろ肩の力を抜けよ、というアドバイスだったのだと思います。

そして2012年のサンドウィッチマン。2人が本来持つ、人を食ったようなとぼけた感じが
テレビでも出せるようになってきました。年始の番組でも、生放送でないものは昨年に
収録されているので、「2012年のサンドウィッチマン」に含めても良いでしょう。

特に印象的だったのは、TBSの「イロモネア」出演時。次はどんなネタをやるか、まるで
付き合いたてのゲイのカップルのようにニヤけながら見つめ合って相談する2人。そしてネタには、
「誰が何と言おうと俺たちは俺たちの流儀を貫く」という意思が通底していました。

今のサンドウィッチマンは、とても格好良いと思います。男臭くて馬鹿馬鹿しい、
男が惚れる佇まいがあります。「お笑い不毛の地」と呼ばれた仙台から出てきて、
無名の弱小事務所から敗者復活戦を勝ち上がってM-1チャンピオンになり、テレビの世界では
どこか「よそ者」という印象のあった彼らですが、今になってそれが一匹狼的な格好良さを
身にまとわせているように思います。

雨上がり宮迫さん、復帰

2012-12-29 | 芸人
宮迫復帰!蛍原との“共同作業”に感極まる

雨上がり決死隊の宮迫博之さんが、胃がんの手術を無事に終えて現場復帰しました。

いつの間にか存在が消え、いつの間にか表舞台に返り咲いていた雨上がり決死隊。
今は素人が芸人を分析・批評する時代ですが、このコンビは不思議と批評の対象外でした。

ボケ、ツッコミ、トーク、MC。あらゆることがハイレベルに出来るのに、いつの間にか
「いて当たり前」の人になっていました。芸人としての宮迫さんを改めて評価する人はいません。
いて当たり前の人ほど、いないと困るものなんですよね。

「アメトーーク」の前身となった単発番組のタイトルが「苦節14年 初冠特別番組 雨上がり決死隊!!」
という大仰で自虐的なものだったのも、今となっては懐かしい話です。

アルコ&ピースと有吉さん

2012-12-18 | 芸人
日曜20時から放送のラジオ番組、「有吉弘行のSunday Night Dreamer」。
太田プロの後輩で、プライベートでも付き合いのあるアルコ&ピースがTHE MANZAIで
好成績を収めたので、有吉さんが何を言うかを注目して聴いた今回の放送でしたが、
冒頭から「高島彩さんが綺麗だった」というスカしで始まり、「1位以外は負け」、
「頑張ったと言えるのはハマカーンだけ」などの厳しい発言を連発していました。

有吉さんのキャラ的にも暖かい言葉を掛けにくいのでしょうが、それにしたって
スカし過ぎじゃないかな?と欲求不満に思っていたのですが、THE MANZAIの翌日には
アルコ&ピースの2人と食事会をしていたことがツイッターで判明しました。

THE MANZAI終了後に知ったのですが、そもそもツイッターでは、有吉さんはリアルタイムで
番組を見ながら「決勝行っちゃうなぁ、面白かったなぁ」「アルコ&ピースおめでとう!と
フライング賞賛してみる」とつぶやいていて、明らかに興奮していることが伝わってきました。

そして今朝の平子さんのツイート。これには感動しました。

「昨夜はコンビで有吉さんとお食事に。『優勝以外はみんな負けだ』と言いながら、
ピンクでシュワシュワするのを開けてくれた。魚介のやつをいっぱい並べてくれた。
お店の人に『今日はお祝い』って言ってくれた。」

憎いなあ。絵に描いたようなツンデレ。

アンジャッシュ児嶋の「イジられ力」

2012-12-13 | 芸人

今年1月~11月までの出演番組本数を元にした、「2012年ブレイクタレント
ランキング」が発表されていました。

http://mdpr.jp/021215964

▼「2012ブレイクタレント」(カッコ内は2010年出演番組数)

1位:288番組(2)スギちゃん【増加数:286】
2位:313番組(31)鈴木奈々【増加数:282】
3位:261番組(64)福田彩乃【増加数:197)
4位:219番組(41)ももいろクローバーZ【増加数:178】
5位:153番組(26)菊地亜美【増加数:127】
6位:143番組(49)児嶋一哉【増加数:94】
7位:80番組(0)栗原類【増加数:80】
8位:105番組(28)きゃりーぱみゅぱみゅ【増加数:77】
9位:92番組(24)嗣永桃子【増加数:68】

総本数のランキングでは芸人が圧倒的に強かったですけど、

http://www.n-monitor.co.jp/pressreiease/2012/1213.html

ブレイクという点では、若い女性タレントの躍進が顕著だったのですね。

ブレイクしたタレントの6位にアンジャッシュの児嶋さんが入っていて、上位の
顔ぶれの中ではちょっと異質な感じがします。若くもなく、目立ったギャグもない。
コント職人としてお笑いファンの間では常に安定した評価を得ながら、
テレビタレントとしては長らく地味な存在に甘んじていました。それどころか、
幅広い知識を持ち様々な番組で活躍する相方の渡部さんと比較され、
「アンジャッシュのダメな方」と揶揄されることもありました。

一部の芸人の間では以前からイジられていたわけですが、今年はそのポンコツぶりが
より広く知られるようになり、同時に児嶋さん自身が「イジられスタイル」を
完成させた観があります。スタイルと言っても、イジられて「おい!」だの
「やめろ」だのといった単純な言葉でツッコむだけなのですが、その単純さゆえに
分かりやすく、また汎用性も高い。誰のどんなイジりにも対応できるわけです。

先輩だろうが後輩だろうが誰でもイジれて、どんな悪口でも受け止めるのが
児嶋さんの特徴です。イジる側の切り口は十人十色ですから、例え返しがシンプルでも、
イジる芸人の数だけ笑いのバリエーションは増えます。

また、スタイルがシンプルであればあるほど、本人のキャラクターが重要になってきます。
児嶋さん以外の人が同じことをやっても、同じように笑いが取れるわけではありません。
そこそこ長いキャリア、ネタへの評価、ポンコツぶり、根っこにある人の良さなど、
様々な要素が絡み合って今の児嶋さんのキャラクターが出来上がっているのです。

ただし見た目の気持ち悪さに欠けるため、芸人以外のタレントには
イジられにくい
という面はあるかもしれません。「誰でもイジれる」と書きましたが、それはあくまで
それなりに力量のある芸人の間での話です。

例えばブラックマヨネーズの小杉さんやフットボールアワーの後藤さんは、
イジられると自分なりの言葉を付け足してツッコむので、イジった方も
「小杉に(あるいは後藤に)笑わされた」という気持ちが強くなると思いますが、
児嶋さんは「投げられたボールを打ち返す」だけなので、イジる側からすれば
より自分の面白さが際立つことになります。自分に力量があればあるほど、
児嶋さんをイジるのが楽しくなる、ということになるわけです。

果たして来年はどうなるのでしょうか。意外といそうでいなかったタイプの
イジられ芸人なので、ちょっと予想が難しい所です。まあ急に消えることは
ないと思いますが…

キングコング西野さん、雛壇辞退宣言?

2012-12-11 | 芸人
“ひな壇辞退宣言”に西野反論「そもそも座ったことがありません」

何が失礼なんだろう。最初から雛壇を目指す芸人なんて志が低すぎだし、
そもそもそんな芸人はいないでしょう。雛壇芸人の代表格と言える品川さんでさえ、
「望んでひな壇芸人をやっているわけではない」と言っていました。芸人なら誰しも
「雛壇芸人以上の存在」になりたいはずです。ワイプで大袈裟に驚いたりする
馬鹿馬鹿しさをネタにするのが芸人の本質ではないでしょうか。

昼間の番組のグルメレポート。チャンスに飢えた若手芸人は、コメントにも笑いを
入れようとしますが、次第に「そんなのは求められてない、普通のコメントを
言うだけで良いんだ」と気付かされると言います。お笑い芸人が笑いを封じられ、
しかもそれを仕方ないと割り切る悲しさ。芸人は、「仕事があるだけ有難い、
少しでもテレビに出られたら嬉しい」ということで番組の言いなりになります。
しかし、そんなことをしなくて済む立場にあるのなら、しなくても良いと思います。

個人的には、そろそろ雛壇トークも下火になってきていると感じています。
不景気のせいもあり、ギャラの上がってきた中堅の人気芸人はそんなにたくさん
揃えられなくなっていくでしょう。雛壇は、まだギャラの安い若手のものになり、
そこで可能性を見せた者が、西野さんの言う「ドキドキするようなこと」に
身を投じていくという流れになっていくのではないか、と。いずれにせよ、
雛壇自体が芸人の仕事のメインとなる時代は、そろそろ終わるのではないかと思います。

水道橋博士「テレビサイズの枠にハマった芸人ばかりの現在」

個人的には西野さんの真っ直ぐな所には好感を持っていますが、この発言で
不快になる芸人もいることでしょう。天然でこういうことを言ってしまうのが、
一部で嫌われる原因になっているのかもしれません。本人たちは「笑いに純情」な
だけなんですよね。実際、かつてキングコングを嫌いながら、純な奴らなんだなと
気付いてからは憎めなくなった芸人は少なくないようです。

ついに売れるか?ずん

2012-12-07 | 芸人
ずん」飯尾和樹、結婚…テレビ番組でプロポーズ

笑いというのは実は非常に繊細なもので、少しでも「引っ掛かる」要素があると
笑えなくなってしまいます。何に引っ掛かるかは人それぞれなので、作る側があまり
気にし過ぎても良くないのですが。

とんねるずの「家に泊まろう」という企画、僕は好きではありません。人の家に押し掛け、
さんざん荒らして帰る…もちろん事前に打ち合わせをして、ある程度の了承は得ている
はずですが、分かっていても笑えないコントというのはあります。それでも今回見ていたのは、
僕は飯尾さんが好きだからです。それに、やすさんのテレビ復帰も気になりました。

やすさん、少し体が小さくなったようにも見えましたが、元気な姿が見られて良かったです。
飯尾さんに関しては、僕は天才だと思っています。他の追随を許さない、独自のセンスを感じます。
ただ、天才のくせにあまりに地味な風体で、押しの強いタイプでもないため、決して
ブレイクすることはありませんでした。ブレイクしなくても芸人を続けて来れたのは、
周りの芸人仲間や一部の業界関係者が、彼の面白さをちゃんと評価していたからでしょう。
実は数年前から、キングオブコントの季節になると「ずんが面白い」という声を
ちょくちょく聞くようになっていました。キングオブコントの予選を見ているのは
かなりのお笑い通か業界人(同業者も含む)ですから、その評価は確かです。

そんな飯尾さんですが、なぜか最近急に売れ出しています。「引っ張りだこ」というほどでは
ないにせよ、今までに比べればコンスタントに色んな番組で見掛けるようになりました。
そう言えば低迷時の有吉さんも、内村さんやさまぁ~ず等、実力ある先輩からの評価を支えに芸人を続けてきたと言います。
移り気な世間の声とは全く別に、小さくとも重みのあるこういった評価の積み重ねが、
未来に繋がっていくのでしょう。

例え地味に見えても、どんなに飄々として見えても、「長い間売れなかった芸人」には
必ず紆余曲折のドラマがあります。10年以上も連れ添った恋人と、嫌いになったわけでも
ないのに別れる決意をした時、飯尾さんには相当な苦悩があったはず。そして一時は復帰すら
危ぶまれた相方の大怪我。自分たちが出たくて出た番組への、あるいは敬愛する先輩たちへの
バッシング。しかし運命とは不思議なもので、そんな相方の怪我を機に再び彼女と会うようになり、
お互いの大切さを改めて痛感する。飯尾さんは本来、プライベートを切り売りするタイプの
芸人ではありませんから、そのドラマが余計に素直に胸を打ちます。

番組側は、恐らく復縁までは予想していたと思いますが、プロポーズまでは想定外だったように
見えました。あまりの急展開に、現場がカオスと化していましたね。ただし2人の中では、
以前から何となくそういう流れはあったのでしょう。周りからは唐突に見えても、
当事者同士の間では話が進んでいる。俗に言う「電撃婚」とはそういうものですから。

それはともかく、地味に評価を上げてきたずんに、ここへ来て追い風が吹いてきています。
飄々とした芸風は崩さずに、でも心の中では必死に、このチャンスを活かしてもらいたいなと
切に思います。

麦芽、解散

2012-12-04 | 芸人
鈴木さんのブログ

小出さんのブログ

お笑いコンビ「麦芽」が、年内解散を発表しました。


それほど売れているコンビではないのにピンでの活動が多く、年齢や芸風などに
共通項もあまりないので、正直な所いずれ解散するのでは…という予感はありましたが、
いざ現実になるとやはり寂しいものです。

麦芽と言えば、二人とも有吉さんのラジオのアシスタントを務めていましたね。
その時も、コンビではなく一人ずつでした。コンビなのにピンでアシスタントを務める
芸人は他にもいました。ダーリンハニー吉川さん、インスタントジョンソンすぎさん、
デンジャラス安田さん、マシンガンズ西堀さん、ブラックパイナーSOS山野さん。
しかしダーリンハニー、インスタントジョンソン、デンジャラスは一方だけの出演で
相方はアシスタントをしていませんし、マシンガンズとブラックパイナーは元々コンビでの
出演だったのが、有吉さんに「出禁」を食らって相方が出られなくなったという事情がありました。
つまり、コンビの両者ともが最初から一人ずつ出ていたのは麦芽だけだったのです。

小出さんはブログで「今年の夏ごろに決断した」と書いていますが、それ以前から不協和音は
あったのかもしれません。とにかく、お二人の今後の活躍を祈りたいと思います。

狩野英孝は「センスなし芸人」なのか

2012-10-23 | 芸人
「ガリガリくりぃむ」にて、「お笑いセンス抜き打ちテスト」という企画が放送されました。
くりぃむ上田さん、博多大吉さん、南海キャンディーズ山里さん、平成ノブシコブシ吉村さんの4人が、
芸人としてセンスがあるのかどうかを競う。その審査方法は、センスがないと言われる芸人に
いくつかの質問をし、その芸人と答えが被ったら「センスなし」と認定するというもの。
そして「センスなし芸人」に選ばれたのが狩野英孝さんでした。

確かにこれは、多くの人が納得できる人選でしょう。僕もそう思いました。
しかし番組を見ている内に、「果たして狩野英孝は本当にセンスがないのか?」と
考え込むことになりました。そしてよくよく考えてみると、狩野さんは
センスがないわけではない、それどころかセンスしかない、そう思うようになりました。

一見ノールールに見える狩野さんの行動も、本人の中ではちゃんと筋道が立っている。
「どうしてこちらの答えを選んだのか」と聞くと、ちゃんと理由があるのです。
また、狩野さんは芸人というよりアーティストのような振る舞いを見せることが多く、
どんなフレーズを格好良いと思うか、その好みもはっきりしています。

狩野さんは、自らの感覚に従って動いており、そこには独特のセンスがある。
ただ、そのセンスがことごとく一般的な感覚とズレているだけです。
彼は本気でAという選択肢が格好良いと思っているが、大多数の人はBを
格好良いと思っている。そのズレが笑いを生み出しているのです。
彼は何が笑われているのか、完全には分かっていないかもしれません。

そのズレを突けば、必ず笑いを作れる。狩野さんがバラエティで重宝されているのは
そのためでしょう。彼は必ずシュートを外しますが、どういう外し方をするかは
だいたい分かるので、そこで待っていればゴールに押し込める、というわけです。
狩野さんは独力でゴールを決めることは出来ませんが、現在のバラエティは
チームプレイなので、他の誰かが得点すればそれで良い。狩野さんは、いわば天然で
絶妙なセンタリングを上げられるプレイヤーだと言うことが出来ます。

笑いの基本は「あるある」、即ち共感です。狩野さんは言うなれば「逆あるある」。
大多数の人が共感できるネタでは大きな笑いが生まれる。逆に、大多数の人が共感できない
ネタならば、そこに「ないない」というツッコミを足せば、必ず笑いになる。
性質は真逆ですが、笑いという点では「あるある」も「ないない」も同じなのです。

これは、俗にいう「スベり芸」の一種ではあるのですが、他の人のスベり芸と
少しタイプが違うのは、本人がスベることに納得していないという点です。
大抵のスベり芸は、まず当人がスベることを前提としたギャグ等をやり、周りの誰かが
ツッコむことによって笑いが生まれます。システムが強固に確立されているんですね。

狩野さんの場合は、本人が自分のセンスで発言しているだけなので、ちょっと
危うさを孕んでいます。今の所「ちょうど良いズレ方」をしているので良いのですが、
変に世間とセンスが合ってきてしまったら、もう笑えなくなってしまいます。
かっちりとしたシステマティックな笑いに少々飽きてきた芸人は、狩野さんや
ドランクドラゴンの鈴木さんのような、ちょっと危うい人に惹かれるのかもしれません。


バイきんぐ

2012-10-04 | 芸人
「ラジカントロプス2.0」。渡辺正行さんとラママのコント大会を開催している放送作家、
植竹公和さんがMCを務めるラジオ番組です。その番組に、先日のキングオブコントで
優勝したバイきんぐが出ていました。優勝の3日後に収録したものだそうです。

http://reader.mac.com/mobile/v1/http%3A%2F%2Ffeeds.feedburner.com%2Fradican


ラママでネタをやった時のバイきんぐの印象について。

植竹「殺気を感じた。浅草キッドが初めてラママに出た時と似たものを感じた」


キングオブコント当日の話。

小峠(ツッコミの方)「なぜか僕らだけ楽屋が個室ではなくオープンスペースで、他の芸人や
スタッフと和気あいあいと話していた。それでリラックスして本番に臨めた」


コンビ歴16年。長い歴史の中には、当然解散の話も。小峠さんから切り出したのが4回、
西村さん(ボケの方)からは1回。

小峠「嫌いになったわけじゃないけど、お笑い的にこいつとは無理じゃないかと」

西村「彼女に振られたショックで、コンビもお笑いも辞めようと思って。
格好悪いから相方に本当の理由は言えず、モチベーションがどうたら…と言葉を濁した」


コンビ結成の、ドラマチックなエピソード。福岡の高校生だった小峠さんと、
兵庫に住んでいた西村さんがなぜ出会ったのか?

小峠「お互い高3の時、大分に自動車免許の合宿に行き、会話はなかったが何となく覚えていた。
それから年を越えた2月、吉本の養成所(NSC)の面接で再会。600人ほどの応募があったので、
2日かけて10人ずつのグループに別れて面接をすることに。そこに西村がいた」

西村「本当はその前のグループに入っていたんだけど、遅刻してしまったので一つ後の
グループに入れられた。それで小峠と一緒になった」

小峠「これは相当な偶然。誰かが『コンビを組め』と言っているのではと思い、その場で
コンビ結成を約束。『4月1日の午後7時、大阪の戎橋の真ん中で待ち合わせしよう』と
連絡先も聞かずに別れた。しかし当日、西村が現れなかったので諦めて帰った。
5月になり、NSCで初めての合同授業(50音順に3つのグループに分けられていた)があり、
そこで西村とまた会ったので、待ち合わせに来なかった理由を聞いた」

西村「実はNSCの面接で落ちていた。それを父親に話したところ、父親の行きつけの
スナックのママが吉本所属の演歌歌手で、NSC入学の口利きをしてもらえることに。
そのママに挨拶に行く日程が、小峠との待ち合わせの日時と被ってしまった」

小峠「それに関しては未だに『嘘だろ』と思っているが、そこで話してコンビを組んだ」


所属事務所の変遷の話。

西村「大阪に4年くらいいたが、月1回のライブに出られるかどうかという状況」

小峠「モチベーションを保つのが難しくなってきて上京。同期がいたナベプロで『預かり』に。
1年くらいいたが、綺麗なタレントさん中心のナベプロと僕らとでは毛色が違った。
その後は東京吉本に1年、フリーで3年。オーディションに行くも全く引っかからない日々」

西村「一番キツかった。解散の話が出たのも、ほとんどその辺の時期じゃないかな?
そうこうしている内に、ソニーでお笑いの部署を立ち上げると聞いて…」


つい最近までラママに出なかった理由。

小峠「ネタ見せが面倒臭かった。ネタ見せが必要ないライブが他に沢山あったし。
でもキングオブコントを控え、教習所のネタのクオリティを高めるために出場を決めた。
今まで誰にも指摘されなかった部分でのダメ出しを貰えた」


ネタについて。ちなみにネタ製作者は小峠さん。

小峠「3年くらい前までは、僕がボケで西村がツッコミだった。4年くらいやってる
自主ライブで色んなタイプのネタをやっていく中で、僕がツッコミで西村がボケの
ネタの方がウケが良いことに気付いた」

小峠「昔からロックやパンクが好きで、一番好きなのはブランキー・ジェット・シティ。
ブランキーの歌詞に出てくるフレーズを、無意識にネタのセリフに取り入れていたりする」


憧れの芸人について。

小峠「コントで言うと東京03さん。DVDを全部持ってて、コントでは一番面白いと思ってる」

西村「やっぱりダウンタウンさん、志村さん、それから『ひょうきん族』」


1時間半ほどのトークでしたが、これを聞く限り、骨太で生真面目な小峠さん、ミーハーで楽観的な
西村さんというイメージ。今回はお笑いのコアな話題が多かったため、西村さんの出番は
少なめでしたが、この人のキャラを掘り下げたら意外と面白いんじゃないかと思いました。

その他にも、下積みの長い芸人ならではの「バイト面白エピソード」など、話のネタは豊富。
小峠さんが一番出たい番組は「ダウンタウンDX」だそうですが、あの番組は割と長めに
話を聞いてくれるので、トーク番組初心者の2人には良いのではないかと思います。



山里亮太の歪んだ愛情

2012-09-24 | 芸人
「ブラマヨとゆかいな仲間たち」のゲストに、南海キャンディーズの山里さんが来ていました。
コンビの一人だけが呼ばれるのは、この番組としてはなかなか珍しいことです。
思えば、山里さんの本音というのがテレビで語られる機会は意外となかったような気がしますが、
恐らくどんなコンビにもあるドロドロとした内紛について、生々しく話してくれました。

南キャン・山里「南海キャンディーズ結成に隠された真実」

南キャン・山里「不仲だった南海キャンディーズ」

嘘を付いてまで、しずちゃんを手に入れる。一人の女性としてではなく、
「お笑いモンスター」としての立ち振る舞いを要求する。相方の面白さに嫉妬する。
これらは、確かに人としては褒められたことではないのかもしれませんが、お笑いの世界で
生き抜いていくための必死さや、それだけ笑いを愛していることの表れでもあります。

誰かにイジられたり、果ては「死ね」とまで言われても、最終的に笑いになれば全てが報われる。
番組では、そんなことも語っていました。彼にとって、笑いとはそれほど甘美な果実なのです。
しかも、そこまで愛する「笑い」という女神が、常に山里さんに微笑んでくれるとは限りません。
どんなに頑張っても、自分ほど笑いを渇望していないように見える相方が、自分より大きな笑いを
さらって行く。「死ね」をも凌駕する快楽を求め、他ならぬ山里さん自身がモンスター化していきます。
南海キャンディーズとは、いわば天然で笑いを取れる心優しきモンスターと、笑いを愛し過ぎ、
笑いのためなら全てを蹂躙していくモンスターのコンビだとも言えます。

そんな、人間的に欠落した所のある山里さんも、相方や仲間たちの優しさに触れるにつれ、
少しづつ変わってきているように思います。また、それぞれのピンの活動を通して、これまでの
「変な大女とキモい男」というキャラクター以外の顔も知られるようになってきました。
そろそろ、素に近いトーンでの漫才も出来る時期に入ってきたかもしれません。