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「笑いについて」   ~芸人さん、お笑い番組、DVDなどについての雑感~

好きな芸人さんは、バナナマン、東京03、アンタッチャブル、ブラックマヨネーズ、サンドウィッチマン、有吉弘行など。

レイザーラモンに期待!

2013-12-14 | 芸人
レイザーラモンを仙台のイベントで見たのは2011年の2月、あの震災の約1か月前でした。
ハードゲイのHGさん、市川AB蔵に扮したRGさん。当時はお互いのキャラが強すぎて、
漫才としてはあまり上手く噛み合っていないように感じました。

それから2年10か月。レイザーラモンがTHE MANZAIの決勝に進出したと聞いて驚きました。
漫才に対して真摯に取り組み、様々な試行錯誤を重ねる様子は情報として知っていましたが、
あのイベント以降、彼らの漫才を見たことは一度もありませんでした。彼らの研鑽が、
ついに身を結んだということなのでしょう。

しかし、これは考えてみればドラマチックな話です。2005年にHGさんがピンで大ブレイク、
当時のRGさんはお荷物的な扱いでした。その後HGさんの人気が低迷、典型的な一発屋と見なされ、
今度はRGさんがジワジワと台頭し、独特な地位を築きました。お互いが時間差で売れたことで
レイザーラモンの名は消えずに済んでいるものの、彼らがコンビとして売れたことは
まだ一度もありません。そんな2人が、長い時を経て、全国ネットのゴールデンタイムで
ネタを披露するという、最高の舞台に立とうとしているのです。

あの震災をきっかけに、RGさんには特別な思いを抱くようになりました。
震災直後、車中での生活を余儀なくされていた自分は、RGさんが夜通し繰り出す
「あるある」ツイートを見て心を癒されていたからです。

もちろん優勝できれば凄いことですが、優勝を至上命題にしてしまうと、お笑いはつまらなく
なると思います。優勝を目指すのではなく、目の前のお客さんを爆笑させることを目指して欲しいです。

今回のレイザーラモンには、2007年のサンドウィッチマン、あるいは2012年のバイきんぐの
再来を望みます。優勝するしないではなく、笑いの爆発を起こすこと。上手い漫才ではなく
「強い漫才」。小器用ではない、無骨な男達の漫才が見たいです。

ロバート秋山の「体モノマネ」

2013-05-26 | 芸人
ロバート秋山、梅宮に体モノマネ披露し恐縮「足を向けて寝られない」

http://www.oricon.co.jp/news/movie/2024940/

モノマネされた時、まるで自分自身が笑い者にされているかのように感じて、腹を立てる俳優や歌手もいます。
それを「器が小さい」と非難するのは僕は違うと思いますが、モノマネを許容する人の方が器が大きく見えるのは確かです。
内心は「これは自分の宣伝にもなるな」と計算しているだけだとしても、です。

体の一部だけをモノマネする人というのは以前にもいて、そういう視点は結構好きです。僕はロバートのネタで
笑ったことがないのですが、秋山さんのこのネタは何度見ても笑ってしまいます。秋山さんの持つ胡散臭い雰囲気が、
バタ臭い体型とよくマッチしていると思います。

テツandトモ

2013-05-21 | 芸人
テツandトモのテツに第3子誕生「かみさんはかなり大変だったみたい」。

http://www.narinari.com/smart/news/2013/05/21657/

テレビの露出こそ減ったものの、営業で稼いで30代にして埼玉で3階立ての家を買ったそうですね。
少なくとも、赤の他人に「もっと頑張って稼げよ」なんて突っ込まれる経済状態ではなさそうです。

何か月か前、久しぶりにテレビでテツトモさんのネタを見ました。客席は大盛り上がりでしたね。
歌と動き、分かりやすい笑い。面白いか面白くくないかは好みの問題なので別にしても、芸に「強度」があるということは感じました。
様々なタイプの舞台で場数を踏んできたことで、芸が鍛錬されていったのでしょうね。

東野幸治

2013-05-18 | 芸人
若手芸人の底上げ、IT化…東野幸治に訪れた変化とは?

http://www.oricon.co.jp/news/entertainment/2024660/full/

普通、どんなに面白い芸人でも、芸歴30年近くにもなれば「過去の遺産」で食いつなぐ形になることが多いものです。
評価が定着し、大物になり、周りにおだてられ、昔からのファンは「相変わらず面白いな~」なんて言っているけど、
若い人からしたら何が面白いのか分からない。出る側も見る側も、どこかの時点で感覚が止まっているんですね。

僕の敬愛するミュージシャンであるニール・ヤングは言いました。「変わらないために変わるんだ」と。
興味を持ったことに次々とトライし、表面上は変化しているように見えるけれど、実は一番大事な「感性」を守っている。

東野さんのポジションというのは独特です。後輩たちから祭り上げられるでもなく、かと言ってイジられるでもない。
尊敬され、慕われてもいるけれど、決して後輩=イエスマンたちと馴れ合うこともない。その地位を徐々に上げながらも、
昔と変わらない感性を保ち続けている。ぶっ飛んだ部分と、普通人としての感覚を難なく共存させている点も特筆に値します。

実はとても難しいことを当たり前のようにやっているので、その凄さが伝わりにくいのかもしれません。

ビビる大木

2013-05-14 | 芸人
ビビる大木&AKINA、4月に結婚していた!

http://www.sanspo.com/smp/geino/news/20130514/mar13051405070000-s.html

同期の有吉さんにさえ「プライベートが謎」と言われていた大木さんらしく、ひっそりと結婚していたわけですね。

大木さんはタレントとしては地味ですが、潤滑剤みたいな役割で、番組の進行をスムーズにしてくれる所が売れ続けている理由でしょう。
派手にブレイクするより、堅実に仕事をこなすタイプ。浮き沈みの激しい芸能界にあって、比較的安定感があります。

ブレイクするということ

2013-04-19 | 芸人
2700がツネ出身地盛り上げる、オール阪神“橋渡し”で市のPR大使に。

http://www.narinari.com/smart/news/2013/04/21335/

「お笑いの大きな大会では、準優勝した芸人の方がブレイクする」とはよく言われることですが、有吉さんの言葉を借りれば
「ブレイクとは馬鹿に見付かること」であり、安い使い方をされて消耗し、飽きられるのが早くなるというリスクもあります。

有吉弘行の今後

2013-04-18 | 芸人
レギュラー15本の有吉弘行、出演番組のリアルな数字は?

http://www.cyzowoman.com/i/2013/04/post_8248.html

「持ち上げてから落とす」というのがマスコミの定番パターンですが、有吉さんはまだ落とされる段階ではないんですかね。
そもそも芸人さんはアイドルや役者ほど持ち上げられませんし、キャリアを重ねるごとに評価が安定してきますから、
そこまで露骨に落とされることも少ないのですけど。

レギュラーが増えた分、有吉さんの「一本一本に掛ける集中力」は、再ブレイク当初に比べれば如実に下がっていますね。
しかし「あの頃の有吉さんの気迫が異常だっただけだ」とも言えますし、今も誠実に仕事をこなしているのは確かです。
また、有吉さんは来た仕事を断らないそうですから、当然ハマるものとハマらないものが出てきます。

最近の有吉さんは、転換期に入りつつあると思います。息の長い活躍をしていくためには、どうすれば良いか。
2012年の初めに放送された「ブラマヨとゆかいな仲間たち」において、有吉さんは今後の展望として「頭のおかしなオジサンで
行こうと思ってる」と言っていました。恐らく、今のビートたけしさんを念頭に置いたものでしょう。
下らないことをやって、後輩たちから「何やってるんですか!」と突っ込まれる存在。

今の所、その片鱗が見えるのはラジオくらい。テレビでは、逆に権威のようなものに祭り上げられつつあるように感じます。
たけしさんに映画があるように、そうやってバランスを取って行くことが長持ちの秘訣なのかもしれません。
後は、テレビでも下らなさを出していけるかどうかという所ですね。

「好きな司会者ランキング」くりぃむ上田がV2

2013-02-03 | 芸人

http://netallica.yahoo.co.jp/m/news/20121227-00000315-orica


くりぃむしちゅーが番組を仕切ると、場が比較的フラットになる感じがします。
自身が小さな事務所に所属しているからか、どの事務所のタレントも満遍なく
起用する傾向にありますね。吉本とかナベプロのタレントがMCだと、同じ事務所から
何人も呼ばれて「吉本色」「ナベプロ色」が濃くなってしまうことも少なくありません。

それが必ずしも悪いことだとは言えませんが、個人的には、小さな事務所で頑張るタレントさん、
あるいは大手の事務所でもちょっと孤立していそうなタレントさんの方が好きですね。

もう一つ、上田さんのMCで良いなと思うのは、例えゲストが後輩の芸人であったとしても、
最初は「さん」付けで丁寧に紹介する所です。最終的にはドS丸出しでゲストをイジることが
多いわけですが、その際に最初の丁寧な紹介がフリとしても効いてきますし、
冒頭でも言ったような「フラットな印象」にも繋がってきます。

これが吉本のMC、例えばタカアンドトシやブラックマヨネーズだと、ゲストが後輩なら
呼び捨てで呼び込むことが多くなります。それが笑いに繋がることもありますが、
やはり基本的には、MCは最低でも入り口だけはフラットであって欲しいと思うのです。

そう言えば、有吉さんがMCの時も、ゲストが後輩芸人であっても丁寧に紹介していますね。
有吉さんの場合、上田さんどころではないくらいメチャクチャにイジり倒しますから、
余計にフリが効いています。

福田彩乃、“一発屋”危惧

2013-01-26 | 芸人
http://news.a-arl.jp/article.php?id=74665&mode=full&guid=on



最近はモノマネだけでなく普通のバラエティ番組にも出ているようなので、
一発屋的な消え方はしないんじゃないかと思います。

モノマネ芸人として息の長い活動をしたいのなら、恐らく「構成力」というものが
大事になってくるのでしょう。コロッケさんや原口あきまささん等は、ショーとしての
パッケージングがしっかりしているんですよね。

いくらモノマネ芸人と言っても、本当に似ているレパートリーは限られています。
単純に「似てる、似てない」という部分だけで語られている内は厳しい。
そんなことを超越して楽しめる芸を築き上げなければいけないのだと思います。

ダチョウ肥後 上島&寺門と結成は「たまたま連絡ついたから」

2013-01-23 | 芸人
http://m.news-postseven.com/archives/20130121_166974.html


そんな適当な理由で集まったメンバーが30年も続いているというのは凄いですね。
多少の波はあるものの、ウンナンやダウンタウンと同じくずーっとテレビに出続けているのも凄い。
しかも極端にレギュラー番組が少ない中での勤続ですから更に凄い。

元々はコント、次に集団芸、そしてリアクション、最近は駄目キャラ。笑いの取り方は
微妙に変わってきていますが、芯にあるテイストは不変。特に上島さんは、もう何をしても
愛されるキャラになりました。先日、有吉さんのロケ番組「正直さんぽ」に上島さんが出た際、
お馴染みの「どうぞどうぞ」のギャグで周囲の一般人から自然と拍手が起きていました。
ロケ番組というのは、タレントだけが笑っていて周りは無反応というケースが多いのですが、
上島さんの周りには笑顔がありました。

長く活躍できるお笑いグループには、「各メンバーのブーム」があるようです。
例えばバナナマンなら、日村さんがフィーチャーされる時期と設楽さんに注目が集まる時期が
交互にやって来る。ダチョウ倶楽部も、それぞれがそれぞれの味を出すことで人気を補い合っている
所がありました。特に大きかったのは、寺門さんが「ネイチャージモン」だの「肉に詳しい」だの
といった部分で注目されたことです。あの頃、ダチョウ倶楽部としてはちょっと飽きられ
かけていた所に、寺門さんが新しい角度からグループに光を当てた観がありました。

有吉さんを初めとする、有能な後輩がダチョウ倶楽部の面白いエピソードを折に触れて
語ってくれるのも良いですね。一般社会では「ダメ人間」のレッテルはマイナスでしか
ありませんが、芸人にとってそれは個性の一つになり得ます。逆に、中途半端に賢くなって
しまっては存在感が薄くなったりします。有能な後輩が周りに沢山いるからこそ、
ダチョウ倶楽部は安心して駄目でいられるわけで、だからこそ仕事も途切れない。

これはドランクドラゴンの鈴木さんなんかにも言えることで、「あんなダメ人間を相方にして
塚地は優しいなあ」なんて声もありますが、ダメな奴が相方だからこその
有利さというのを計算した上で側に置いている、という部分も間違いなくあると思います。