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「笑いについて」   ~芸人さん、お笑い番組、DVDなどについての雑感~

好きな芸人さんは、バナナマン、東京03、アンタッチャブル、ブラックマヨネーズ、サンドウィッチマン、有吉弘行など。

バナナマン&おぎやはぎ / 錆鉄(さてつ)ニュータウン

2011-03-02 | DVD
もう7年半も前の作品ですが、「錆鉄」なんてタイトルに
反して、全く色あせない魅力を持った1本です。

これは撮り下ろしコントクリップ集であり、ライブではありません。
お客さんの爆笑や、ツッコミという「笑いのガイド役」がなければ
笑うことの出来ない人には、全くピンと来ないかもしれません。
逆に言えば、自分でいくらでも面白い所を発見できるということ。


確かに、ドラマ風のパートでは笑い所は少ないですが、バナナマンの
演技力の高さには改めて感心させられます。

笑いの面で言えば、決められた役柄の中で即興トークをする
「恋のエチュード」が秀逸。演技のような演技でないような、
この感じを出させたら抜群に面白さを発揮する4人。

ただ、中には日村さんが可愛そうに見えてしまう部分もあります。
これは、2003年の時点では、日村さんがまだイジられキャラとしての
笑わせ方を完全にはモノに出来ていなかったことの表れなのかもしれません。

バナナマン / BANANAMAN PUNCH

2010-11-04 | DVD
収録コントは、以下の7本。

「スライドボーイズ」
「Secretive person」
「Mountain」
「ベースのタク」
「Loser」
「赤えんぴつ」
「恋人岬」

傑作選ではあるのですが、これはこれで
通常のライブのようなまとまり感がありました。
当然ながら見慣れたネタがほとんどなので、
初見だった「スライドボーイズ」と
「ベースのタク」が個人的には面白かったです。

特に「スライドボーイズ」。
胡散臭さ全開のコンビに扮した二人が繰り出す
しょーもない小ネタの数々。何が面白いという
わけでもないのに、終始ニヤニヤしっぱなしでした。

練り上げられたネタもバナナマンの魅力なら、
こういった「雰囲気で笑わせる」達人芸も彼らの魅力。

これ1本でバナナマンの全景が分かるはずもありませんが、
様々なタイプのネタが並んでいるので、バナナマン
入門編としても良いDVDだと思います。

ちなみに、オープニングの映像も凄く良いです。
人としてはブサイクな日村さんですが、
コメディアンとしての佇まいは実に格好いい。
それがよく分かる映像になっています。


バナナマン / BANANAMAN KICK

2010-11-03 | DVD
収録されているコントの本数は少ないですが、
彼らの魅力をたっぷりと堪能できる、満足感のある作品でした。
「宮沢さんとメシ」「ルスデン」「puke」など、
確かに代表作と言っていいネタが並んでいます。

「ルスデン」のような怖いネタ、「puke」のような汚いネタは、
本当に実力や説得力がなければ笑えないと思うんです。
この2本だけでも、バナナマンの力量が充分に分かるでしょう。

バナナマンといえば、設楽さんの演技には定評があるのですが、
実は日村さんの演技力も凄いんです。
あれだけクセのあるルックスをしているのに、
学生を演じれば学生に、編集者を演じれば編集者に、
さらには、女を演じれば女に見えてくる。

「宮沢さんとメシ」と「puke」は、発表された当時とあまり
変わっていない印象を受けたのですが、「ルスデン」は
大昔のネタだからか、かなり様子が変わっていました。
ネタそのものが変わったわけではないのですが、
笑い所が増え、その分「狂気」が薄れたように感じました。
どちらにもそれぞれの良さがあり、好みは人それぞれでしょう。

昔からのファンにも、バナナマン初心者にも
見どころのあるDVDだと思います。

東京03 / いらいら

2010-09-22 | DVD
東京03、2009年のライブを収めたDVD。

テレビのネタ番組で東京03を見て、
「よく出来てるけど、笑い所は少ないよなあ」と
敬遠していたのですが、もう全力で謝りたいと思います。
このライブでは、3人それぞれが実に伸び伸びと個性を発揮し、
笑い所が満載なのです。

人間の微妙な心の動きを巧みに笑いに変える彼らのネタの凄みは、
尺の短いテレビ番組では伝わり切らないものがあるなあと痛感しました。
めでたくコント日本一の称号を手に入れた彼らですが、
あの大会ですら、東京03の面白さを6~7割程度しか
出していないように思います。

どこにでもいそうな人間が見せる、「どこにでもありそうな」
小さな狂気や苛立ち、ズルさ、疑心暗鬼。
そんな小さな諸々が、いつしか大きな笑いに発展する構成と、
それを支える演技力。どちらも見事としか言い様がありません。

僕は、バナナマンこそが関東のコント王であり、天才と天才が出会った
奇跡のコンビだと思っていて、 天才のいない東京03は、
バナナマンよりも格下だと認識していたのですが、
それはとんでもない誤解だったと気付かされました。
天才バナナマンとは全く違うアプローチで、凡才の彼らはバナナマンと
比肩する極上のコントを作り上げていたのです。

これは、「東京03、イマイチだよなあ」と思っている人にこそ
見て欲しい作品です。

サンドウィッチマン / ライブ2009~新宿与太郎狂騒曲~

2010-09-21 | DVD
テレビのネタ番組だけで評価して欲しくないな、と思います。
ゆったりとした時間を使える、ライブでこそ芸人さんの本当の面白さが分かります。
一組につき3~4分しか与えられないテレビのネタ番組では、ボケの数も減るし、
笑いにとって非常に重要な「間」を詰めなければならない場合も出てきます。

サンドウィッチマン、2009年のライブ。これは非常に素晴らしいです。
芸人さんは、売れて忙しくなるとライブをやらなくなったり、
ネタのクオリティが下がったりすることも少なくないのですが、
彼らはそこまでテレビでブレイクしていないせいか、クオリティは
落ちてないどころか、どんどん上がっています。

M-1優勝を機に、彼らは長い同居生活にピリオドを打ったそうですが、
彼らのコンビネーションはむしろより精密さを増しているような気がします。
やはりキャリアを重ねて、より技術がアップしたということでしょうか。

世界レベルのボクサーのように、相手がこう来たらこう返す、
その一瞬のやり取りのスピード、タイミング、バリエーション、
どれを取ってもハイレベル。凄味さえ感じます。

ボケ富澤、ツッコミ伊達というお馴染みのパターンにその凄味は
最も顕著に表れていますが、伊達さんがボケるコントにも妙なおかしさがあるし、
漫才の掴みでは両者が交互に目まぐるしくボケとツッコミを入れ替える。
まさに自由自在です。

少しでもサンドウィッチマンに興味のある人には、ぜひ見て頂きたい一枚です。

野性爆弾 / 野爆 DVD in DVD

2009-11-19 | DVD
芸人が売れるためには、テレビサイズの芸を身に付ける必要があります。
野性爆弾が売れないのは、二人が「天才でありバカ」だから。
当の本人たちが、自分たちの才能を分かりやすくプレゼンできないのです。
天才でバカだからこそ、千原ジュニアさんを始めとした、プレゼン能力のある
先輩や仲間たちが彼らを世に知らしめようと助けてくれるのでしょう。

このDVDにも収録されている、彼らのネタを見て下さい。
ネタ自体だけでなく、タイトル、バックの映像のチョイス・・・
僕は痺れましたよ。本物です。

お笑い好き以前に、アートや音楽が好きな人の方が、
彼らのセンスを感知しやすいかもしれません。


江頭2:50のピーピーピーするぞ

2009-10-22 | DVD
最近は、お笑いのDVDばかり見ています。
昨日レンタルしたのは、「江頭2:50のピーピーピーするぞ!」。
ずいぶん前に発売されたDVDのはずですが、新作になっていました。

これは簡単に言うと、江頭さんのトーク番組。「江頭は座ると面白くない」
なんて言われてるそうですが、意外にトークも達者なんですね。
厳密に言うと上手いわけではないのかもしれませんが、持っているネタ
(人生経験)が凄すぎるので、面白くないわけがないんですよね。

また、江頭さんが最近見た映画について語るコーナーがあるんですけど、
自ら演じながらストーリーを説明する時の迫力はかなりのもので、
思わず引き込まれてしまいました。
しかし真面目に熱く語っているのは上半身裸のお笑い芸人なわけで、
ふと冷静に見るとやっぱり笑っちゃうんですけど。

それと、時に立ち上がって観覧客の中に飛び込んで行ったり、過激な発言を
連発したりする江頭さんの暴走を上手い所で制御する、アシスタントの
早川亜希という人の度量には感心させられました。

江頭という人は、過去に色々な騒動を引き起こしたりと、決して
褒められるべき人生を送ってきたわけではありませんが、
汚いものをとかく隠蔽したがる現代において、江頭2:50というタレントの存在が
非常に貴重であることは確かです。

「はぐれ者」を徹底的に叩く傾向が強い昨今ですが、誰もがすんなり社会に
適応できるわけではありません。人間が社会の中で生きている以上、
反社会的な行為は非難されて当然ですが、それが行き過ぎ、不適合者を
廃除・抹殺しようとすれば、必ず大きな歪みが生まれるのではないか。
DVDを見ながら、そんなことも考えました。

カンニング竹山 / 放送禁止

2009-10-19 | DVD
カンニング竹山が、2008年に行った初単独ライブのDVD。

内容がヤバすぎて、実際の公演の半分も収録できなかったようなので、
ちょっと評価は難しいです。このDVDに収められている部分だけで言えば、
最後のお父さんのエピソード以外はあまり面白くありません。

ところが、副音声を担当したアンタッチャブル山崎さんと
おぎやはぎ矢作さんの適当すぎるトークが最高に面白いのです。
完全に竹山さんを小馬鹿にして、本人のいない所でイジりまくり。
こうなると、汗だくで真剣に喋っている竹山さんがピエロみたいで、
この真剣さ自体がギャグにさえ見えてきます。

こんなに副音声で笑ったのは初めてです。これだけでも見る価値あり。

カンニング / カンニングの思い出づくり

2007-11-19 | DVD
ここにカンニングのベストパフォーマンスが収められている、
というわけではありませんが(個人的には、「東京ビタミン寄席」での
カンニングの漫才が最高だと思います)、カンニングの歴史をたどるのに
これほど適したDVDもありません。

なぜなら、コンビ結成当時から現在(DVD制作時)までの
カンニングの漫才を、順を追って演じているコーナーがあるからです。

竹山さんも常々語っていた通り、中島さんは決して面白いことは
言いません。ではピンの竹山さんと変わらないのかというと、
爆発力がまるで違います。中島さんが突っ込んだりフォロー
したりすることで、竹山さんが思う存分毒を吐ける、という
コンビの仕組みになっているのです。長年やってきた
コンビならではの、あうんの呼吸がそこにはあります。

だからこそ竹山さんは、中島さんが亡くなった時から、
漫才師としての自分を封印したのでしょう。
竹山さんのキレ芸に、ここまでフィットする相方はいません。

ちなみに僕は、カンニングの漫才を見るたび、60年代の
ザ・フーのパフォーマンスを思い出していました。
凄まじい爆発力です。