古都ぶらりさんぽ

京都・奈良など全国を散策し鑑賞した文化、建築など紹介し、咲く花の美しさや魅力を画像に収めたり想いを綴っています。

金蔵寺①仁王門

2008-08-30 09:00:44 | Weblog
金蔵寺(こんぞうじ)は、天台宗のお寺です。
初めは718年に女帝・天正天皇の勅により、隆豊禅師が開創。桓武天皇は平安遷都に際して、新しい都の四方に王城鎮護のために経典を埋めた一つとして、西岩倉山と号しました。
今昔物語にも書かれている古刹で、一時は子院が49院を有するほどに隆盛しましたが、応仁の乱により焼失しました。
その後、徳川綱吉の母、桂昌院により1687~1705の間に再建されました。
最寄のバス停から小塩山の中腹(350m)まで登ってくると、緑一色。鳥がさえずり、風に木々の葉が揺れると、爽やかな雰囲気に包まれます。
ここは大都市近郊には数少ないモミ、下層が豊富な落葉広葉樹林という貴重な自然が現存して、季節にはシャガ、ムクゲ、カエデ、椿が美しく咲き誇ります。
周辺に大原野神社、正法寺、勝持寺などがあり、さらに東海自然歩道なども整備され西山巡りの里として親しまれています。
但し、最寄のバス停(南春日町)から徒歩で約1時間を擁するので留意されること。
その中を朱塗りの仁王門をくぐりました。